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ダウントン・アビー シーズン4 第8話 終わる恋、始まる恋、そして終わった命

前回、チャールズといっしょに泥んこになってバケツで水汲みして救ったメアリーのブタさんたちは、父親から農園を継いだドリューさんが面倒を見ることになったようです。イーディスもその誠実で献身的な働きぶりに感心している模様。

ドリューさん:“Work’s like old age, m’lady. the worst thing in the world except for the alternative.”(仕事ってのは年をとるのと同じですよ、お嬢様。死ぬよりはマシってやつでしてね)いやいや、日本だと過労死してる人もいるからそんなにいいもんでもないかもw

イザベルがすっかり良くなったバイオレットお婆ちゃまの元に「私よ〜ん」とお見舞いにやってきます。

バイオレット:“I always feel that greeting betrays such a lack of self worth.”(その言い方ってまるで威厳がないなって感じちゃうわ)
イザベル:“How are we today?”(今日は調子どう?)
バイオレット:“My dear, please stop talking to me as if I were a child past hope.”(私を叱りがいのない子どものように言わないでくれる?)
イザベル:“Very well, how are you feeling?”(わかったわ、気分は?)
バイオレット:“Like Dr. Manette. If I don’t get out of this house soon, I shall remember nothing but my number.”(マネット先生みたい。すぐにでもこの家から出かけないと、自分の番号しかわからなくなっちゃいそう)

マネット先生はチャールズ・ディケンズの『二都物語』の登場人物ですね。ルーシーのお父さんで、確か何十年も獄中で気分を紛らわせるために靴をつくっていて、頭がおかしくなっちゃったお医者様。なんで服役してたんだっけ?

イザベル:“Then why don’t we walk to the Abbey this afternoon, if it’s fine. I hear Robert’s getting on in America. Is it really called the Teapot Dome scandal? It seems so unlikely. What’s it about?”(だったら午後にアビーに行きましょうよ。ロバートはアメリカで上手くやっているみたいね。本当に「ティーポット・ドーム」事件っていうの? おかしいわよね。どういう事件なの?」
バイオレット:“What is it always about? Bribery and corruption. Taking money to allow private companies to drill for oil on government land.”(決まってるじゃない。賄賂と汚職よ。政府の土地で油田を掘るのに私企業からお金を受け取ったって話よ)
イザベル:“And Mr. Levinson has one of these companies?”(それでレビンソンさんのもその会社のひとつなの?)
バイオレット:“I assume so.”(そうだと思うけど)
イザベル:“Have you ever met him?”(会ったことある?)
バイオレット:“Once. At the wedding. And once was quite enough.”(一度だけ、結婚式で。一度で充分よ)

バイオレットお婆さまがもう会いたくないというなら、期待できそうですね。次のエピソードで登場します!

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