“ランジェリー”という響きが持つ良くも悪くもな特別感
“ランジェリー(lingerie)”
装飾性の高い薄地の下着の総称
語源:フランス語で「linge」=麻
本来は、ブラやショーツの上から重ねるスリップやキャミソールを指しますが、ランジェリー業界の人、ランジェリーが好きな人は、下着全般を“ランジェリー”と呼んでいます。
そう呼ばなければいけないわけでもなく、むしろ専門用語の意味としては違っているのに。
それはなぜか?
“ランジェリー”という言葉の響きに特別感という空気を感じ取っっているからではないでしょうか。
この「特別感」
ランジェリーと呼ぶのは良くも悪くも特別感
わたし自身も「下着」と呼ぶより「ランジェリー」といいたい人。
意味も分かっているうえで、いってる人。
でも、この“ランジェリー”という言葉、
ひとによっては口にするのに恥ずかしさや他人事感が。
クライアントさまからも
「下着、あ、ランジェリーっていわなきゃですね!」
「ランジェリーってこれからは言いたいです」
「ランジェリーっていうとなんか気恥ずかしくなりますね」
などと言われるシーンはよくあります。
「下着」と“ランジェリー”
対象は同じなのに、そこには明らかな壁がある。
言葉の持つ響きって、自然とその背景も想像するものなんでしょうね。
あなたのチェストの中にならぶブラやショーツ。
下着であり、ランジェリーです。
どう呼んだって自由。
でも、ここに並ぶのは「ランジェリー」なのだと意識することで、
次にいっしょに並べる1枚を選ぶ基準は変わるかも。