府中牝馬S 追い切り診断

 台風一過の中で何とか月曜開催は可能らしいが、土曜日曜と2日分が延期ということで、馬場状態の読みも難しい部分がある。ただ、馬の状態については調教である程度はわかるだろう。早速調教を見てみる。

※紹介順番は現時点で枠順確定していないので、50音順で

○エイシンティンクル BC
馬なり軽目で、あくまで調整という感じ。これだけの動きを見て良し悪しを判断出来る材料にはないが、やや集中力に欠ける印象を受けた。

○オールフォーラブ AB(Bよりの)
タイムはさほどでもないが、前脚の掻き込みは力強さを感じる。

○カンタービレ B
一見素軽い動きに見えて、思ったよりタイムが出ていないことに不満。フットワークが推進力に転化出来ていないか。

○クロコスミア BC
気の悪さを見せると同時に、寄れたり上下動が激しかったり、ややバランスの悪い走りに見える。

○サトノガーネット BC
フットワークが大きいタイプだけに、疾走感が感じにくいのは確かだが、最終的に追い付くまで、ややもたついた感が否めない。

○ジョディー BC
動きそのものは悪くないが、ポリトラックの割にタイムも出ておらず、余り評価出来ない。

○スカーレットカラー AB
単走馬なりなだけにそうタイムは出ないのは仕方ないが、非常にバランスの良い走りで、個人的には好感。

○ソウルスターリング A
ラスト13秒掛かっているので文句なしとまではないが、美浦坂路で4F48秒台は立派。動きも力強いので調教上は評価せざるを得ない。

○ダノングレース AB
美浦Wで3F37秒台が出るなら調子自体は良いはず。ピッチ走法に近いが、無駄な動きも無く状態は良さそうだ。

○ディメンシオン AB
口向きが悪く、舌も出していたが、動きは悪くなく、最後まで脚色は劣ることなし。

○プリモシーン BC
ある程度仕上がってはいるのだろうが、実績に比すとタイム筆頭に調教で特に見るべきものもなく、舌を出したり若干寄れたりと、少々危うさを感じる調教。走りそのものに力強さは感じるが……。

○フロンテアクイーン A
全体的なタイムが遅いとしてもラスト1F11秒6は、美浦のWコースとしては評価すべきだろう。直線での動きも軽く見せてこのタイムはなかなか。近走冴えないが注意はしておきたい。

○ラッキーライラック AB
多少馬体は立派に見えるが、力強さに加えフットワークの柔らかさはさすがに一線級の馬。もうちょっとビシッと追い切ってもらいたかった気もするが、一定の実力を出せる状態にはあるだろう。

○レッドランディーニ BC
見た感じの動きはそう悪くはないのだが、タイムもイマイチで最後脚色が一杯になった以上、余り評価は出来ない。

○総評
本番に向けて一叩きという馬から割と勝負の馬まで混在しているが、本来は人気もあるはずのソウルスターリングが、調教に合った走りを見せられるか、少し注目しておきたい。

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