孤独と生活

わたしはもう強くなったと思っていた。
だけどそれは、人生で起こりうることや、感じることぜんぶをその強さで打ち勝とうなんて、ちっぽけな人間が考える調子のいい妄想だった。
でも確実に人は、強くなれる部分はあって、いつまでも弱い部分があって。だからこそ人間は強くて弱い生き物だという曖昧な文句にひどく納得してしまう。
孤独を感じる時も、俯瞰してみるとほんとうは孤独じゃないのかもしれない。だけど本人が孤独だと感じる以上、それは孤独なんだと思う。手を差し伸べる先もわからず、自分の機嫌の取り方もうまくいかず、ひとり煩悶する。そんなのは、社会的にそいつの心情だけが隔離された状態なので、やっぱり孤独だ。孤独というのは、人1人が背負うにはいささか荷が重いものだと思う。1人で独りという辛さの荷重を背負い込んでいる。でも人なんてみんな孤独で、愛を欲していて、丁寧に、煩雑に、生きている。人間はそれほど強くないけれど、生活をする権利がある。人生なんだから、甘え過ぎない自分らしさで、今日を生きて、明日を生きて、その次を生きていけば、なるようになっていく。暗く始めてポジティブに締める、僕の文章の執筆癖が出たけど、きっと、ほんとに幸せってあると思います。

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