10.2D歩きは嘘歩き2
アニメの歩きの基本は、3K中3です。
ゆったりの場合は中4です。
どちらの場合も、動画の真ん中にくるのは、軸足に重心が乗り、蹴り足を前に送る途中の絵。
どちらかというと、原画ではなく動画の範疇の話なりますが。
(最近は、歩きの中参考を入れている人をみませんね)
ここで大事なのは、「こういうポーズを描くこと」ではなく、「足が重なっていること」です。
ここを理解しておかないと、条件が変化した時に、パカって見えることになります。
つまり、足が交互に前に行っているようには見えず、体の前の足は前のまま、後ろの足は後ろのまま、多少位置が変わる程度にしか見えなくなるのです。
これは原理としては、映画(フィルム)と同じですね。目の錯覚を利用する。[閑話休題]
後ろの足が前に行ったように見せるには、この動画の真ん中の足で、「両足が重なって見える」ことが重要です。
全身見えるカットならいいのですが、カメラが足元に寄っているカット、またはキャラクターがロングスカートや着物等、足首から先しか見えない足の形のわからない格好をしている時。
こういう場合、「見えている足を重ねる」必要があります。
ここを理解せずに、「歩きの真ん中はこういうポーズ」で描いてしまうと、あら不思議。
こうなります。
全然「重なっていない」ので、パカります。
「歩きに必要な要素」を満たしていないのです。
重ねると、こうなります。
歩きは、カットによって、最適なポーズが違うという話でした。
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