6.2D歩きは嘘歩き
「歩きの要素を分解して再構築」しているのが、2D歩き。
なので、「実際に歩いている人」をそのままトレースしたところで、アニメの歩きにはなりません。
だいたい人は3K中3で歩かないし。
歩きの原画で、着地した足の膝が、やや曲がっている絵を見たことがあります。
実際の人は、着地する瞬間、膝はやや曲がっている。
膝が伸びている時は、足はまだ空中にあるのですね。
アニメの原画でそれをやりたければ、フルコマかそれに近いシートでなければ、無理でしょう。
3枚では、「膝が伸びる」要素は、着地の原画の絵にしか入れらない。
ここで「嘘」をつくわけです。
「着地」と「膝が伸びる」を一緒の絵にしてしまう。
「膝が伸びる絵」を入れない場合、膝の可動域が狭くなり、足を前に出したいけど、出せていない、不思議なつんのめり歩きになります。
体感では、そんなに大きく足を出している気も、膝が伸びている気もしないでしょうが、ムービー撮ってコマ送りすれば、意外と足を前に出していることがわかります。
本人は、重心移動もしてるので、体感的に“歩幅は狭い”のでしょうね。
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