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26歳になりました。ブロックチェーンに懸けた1年の振り返りと今年の抱負

はじめに

こんにちは。Ginco代表の森川です。

先日26歳の誕生日を迎えたこと、Gincoのβ版リリースからようやく1年が経とうとしていること、toBソリューション事業が少しずつ軌道に乗りつつあることから、あらためてこの1年間の自身の活動について振り返りながら、今後の事業活動についての考えや抱負についてお話をしたいと思います。

ちなみに、この写真は昨年末のGinco一周年の時のものです。笑

この1年間の活動

Ginco iOS β版リリース

私たちが開発してきた仮想通貨ウォレットアプリ「Ginco」のiOS β版がリリースされたのが、一年前の3/1のことです。

年始の事件の影響か世間でクライアント型ウォレットの重要性が認知されはじめたこともあり、多くの方に期待されるなかでβ版をリリースすることができました。

Ginco 正式版リリース(Bitcoin対応)

そこから約2ヶ月を経て、4/24に「Ginco」の正式版をリリース。国内で唯一のマルチブロックチェーンウォレットとしてスタートを切ります。

また、4/25にはローンチイベントを実施。EtheremonとZilliqaをゲストに迎え、来るべきブロックチェーン技術の未来について意見を交わしました。

現在でも、この2プロジェクトとはビジネス連携を図っており、EtheremonとはGinco Nodes事業で、Zilliqaとは開発Grantやマイニング事業で今後も協力を続けてまいります。

マイニング事業の開始とモンゴル法人の設立

6月にはマイニング事業を開始。こちらも去年の今頃からモンゴルの開拓を進めながら事業化を進めてきたものです。

現在は現地スタッフも3名になり、着々とファームの整備と拡大を進めています。

対応通貨の拡大

5月にBitcoinCashとERC20通貨、6月にLitecoin、8月にXRP、9月にETCと、異なるブロックチェーンに対策を進めてまいりました。

その過程で積み重ねたノードやAPIといったインフラは、現在のGincoの技術資産としてソリューション事業につながっています。

2冊の書籍を出版

8月に「ブロックチェーンの描く未来」という書籍をKKベストセラーズ様から出版いたしました。編集者の河西さんには、スケジュール調整で相当ご無理をしていただきました。

また、ほぼ同時進行でMdNコーポレーションズ様と「未来IT図解 これからのブロックチェーンビジネス」という書籍を執筆しており、こちらは10月に刊行することができました。こちらも編集に奔走いただいたMdNの塩見さん、造事務所の堀川さんに頭が上がりません。

ブロックチェーンの描く未来(KK)

未来IT図解 これからのブロックチェーンビジネス(MdN)

複数のスタートアップイベントで受賞

プロダクトが成長していく中で、9〜10月にはスタートアップイベントで鎬を削る機会をいくつもいただきました。

Tech in Asiaでの優勝、FIN/SUMでのUK Award、B Dash Campでのファイナリスト選出は、どれも誇らしい実績で嬉しく思っています。

こうしたピッチ以外にも、イベント登壇やメディア出演にもたくさんお声がけいただき、奔走する一年となりました。

挙げはじめるとキリがない部分もあるのでここでは割愛いたしますが、一年前と現在とで見られる景色が大きく違っていることをひしひしと実感しています。

現在のGincoがあるのは、私に様々な機会を与えてくださった皆様、素晴らしいプロダクトとサービスを作ってきてくれたGincoの仲間たちのおかげです。

本当に感謝してもしきれません。この場を借りてあらためて、ありがとうと伝えさせてください。

自分の中で起きた変化

この1年で最も変わったことは、「分散と中央集権との折り合い」に関する考え方です。

1年前までは、先進的でビジョナリーなブロックチェーンテクノロジーによって、旧態然としたものを全てアップデートしていけるようにと考えていました。仮想通貨ウォレットGincoも、最初期はブロックチェーン上のアプリケーションへのインターフェイスとして、様々なDAppsとの連携を視野に入れながら開発していました。

しかし、ブロックチェーンによって本当の意味で世の中を変えるために解決しなければならない現実的な課題を痛感した一年でもありました。

それは、プロダクトマーケットフィットの重要性、つまりは①ブロックチェーンによって等身大の課題をしっかりと解決すること②各国の規制との折り合いを事業者として見つけていくこと、そして③生活する人々の手に技術的恩恵を届けられるサービスを増やしていくこと、の3つです。

こういった課題を解決していくために、利用者向けのサービスだけでなく、事業者の皆様にご利用いただけるようなインフラを創り上げていきたいと考えるようになりました。

真に分散であるだけでは折り合いのつかないブロックチェーン業界に、一般の事業者を巻き込み、一歩ずつ確実にブロックチェーンによる新しいユーザー体験を作っていかなければなりません。これが、今のtoB事業を立ち上げるきっかけとなっています。

2019年の抱負

会社としても大きな転機となる2019年。仮想通貨やブロックチェーンについても、去年に比べて誰もが冷静に見ていると思います。むしろそれは、誰かにとって価値を提供するものが評価される当たり前の状態に戻ったと言えるでしょう。

だからこそ、私たちがやるべきことは変わりません。社会に価値ある製品を生み出し提供していきます。その価値を提供する時に使っているのが、ブロックチェーンという技術らしい、それくらいでいいのです。

ブロックチェーンが突然あなたの生活を豊かにしてくれるわけではありません、それはAIを始めとするその他の先端技術も同じです。事業者が、生活者と技術をつなぐサービスを作り続ける必要があります。

地に足のついた事業を行い、ブロックチェーンの社会実装を引き続き推進していきたいと思います。

2019年も引き続き、森川夢佑斗とGincoをよろしくお願いします。

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