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カウントダウン機能やリモート観賞会…推しがいる人たちにLINEの使い方を聞いてみた

世代を問わず多くの人が利用しているLINEアプリ。その使われ方について、詳しく掘り下げてみると、世代やシチュエーションによって数え切れないほどあります。

今回、紹介するのは「推しがいるみなさんのLINEの使い方」について。キャラクター、アニメ、アイドル…いろんな界隈に推しがいる皆さんは、いったいLINEをどのように活用しているのでしょうか。

「見る人が見ればわかる」推しへの愛が詰まったプロフィールページ

まずは筆者のLINEの使い方について。普段、芸能人のインタビューとサンリオ関連の記事の執筆を中心にお仕事している筆者ですが、実は昔からかなりのアイドルオタク。グッズを集めるというよりも、とにかく現場(コンサートや舞台のこと)に行くことに熱を注いでおり、「いつだって現場に行きたいから」との理由でフリーランスになったほどのガチなオタクです。

そんな筆者のLINEのプロフィールページは、こんな感じ。

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一見、普通に見えるかもしれませんが、実はかなりのこだわりが詰まってます。

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名前の後ろには、宝石マークと黒いハート。これはわかる人にはわかるのですが、推しグループを表すときによく使われるマークと、推しのメンバーカラーのハートです。

おそらく、わからない人から見たら「あ〜名前の後ろに絵文字つけてるんですね」くらいだと思うのですが、個人的には同じグループが好きな人、界隈が近しい人から「あれ?もしかして、●●担ですか?」って言われるくらいがちょうどいいんです。

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カバー画像は2018年の夏のコンサートの入り口。もちろんこの後も、推しグループの現場には行っているのですが、この日の席がめちゃくちゃよかった。そして、このコンサートのセトリがすごく好きで、推しの見せ場も多くて…簡単にいうと、私史上一番楽しかった現場でした。そのため、ずっとカバー画像にしています。

ポイントはアーティスト名は入ってないということ。やはり「〇〇のオタクです」って非オタクがほとんどなLINEという場で、自分から主張しすぎるのは、さすがに勇気が入ります。そういう意味でも理想的なカバー画像なのです。(余談ですが、カバー画像よりもみられることが多いプロフィール画像は一般人っぽいものをチョイスしています)

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そして、ステータスメッセージの部分ですが、何も私が考えたポエムではありません。推しががっつりファンサービスしてくれたときの歌詞の1フレーズです。これは、オタク友達がやっていて、いいなと思ったのでマネしました。

こうやって、紹介しながら気づいたのは、私のプロフィールページには、楽しかったコンサートの思い出がぎゅっと詰まっているということ。もしかしたら、深層心理的に良席を狙っていたり、「あの日の現場をもう一度」と願っているのかもしれません(笑)。

さて、私と同じように「推しのいるみなさん」は、どのようなLINEの使い方をしているのか。推しがいる、なにかしらのオタクである友人たちにインタビューをしてみました。

「来年こそは絶対に会いたい!推しの誕生日への想いをデコレーションで表現

まず、お話を聞いたのは、某サンリオキャラクターを推しているAちゃん。Instagramのストーリーで「オタク特有のLINEの使い方をしている人いますか」と聞いたところ、手をあげてくれました。

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△Aちゃんの証言を元に再現したAちゃんのプロフィールページ

ーーAちゃんのプロフィールページはとにかく推しキャラでいっぱいですね。画像選びのこだわりがあれば、教えてください。

Aちゃん:ピューロランドでグリーティングしたときの、お気に入り写真を使ってます。グリーティングの写真なら、他の人と被ることが少ないので。

ーーたしかに!グリーティングって自分と推しキャラクターだけの時間ですもんね。ちなみにこのコラージュ画像はどうやって作ったんですか?

Aちゃん:今年の夏に出たLINEアプリの「デコレーション」機能を使っています。LINEのホームタブから簡単にデコレーションできるのでやってみようと思って。

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△この左側のデコという部分から編集可能です

ーーそんな機能があるとは…!プロフィールページの真ん中にある花火の画像と数字も気になるんですが、これはなんなんでしょう?

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Aちゃん:これは推しの誕生日までのカウントダウンです。毎年、バースデーライブを楽しみにしていたんですけど、今年はオンラインでの開催となってしまったんですね。それで配信を見た後に「来年こそは生で会いたいな」と思って、来年の推しの誕生日までのカウントダウンに設定しました。

ーーなるほど。勉強不足で申し訳ないのですが、これは自動でカウントダウンしてくれるんですか?

Aちゃん:これも「デコレーション」機能の1つです。デコレーション機能の中に、「ウィジェット」という機能があって、そこからイベントまでのカウントダウンを追加できるようになっています。

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△このような画面から簡単に設定できる

ーー知らないことだらけで、勉強になりました。他にこだわっている部分はありますか?

Aちゃん:ステータスメッセージのところにも推しキャラのスタンプショップにある絵文字を入力しています。

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ーーステータスメッセージのところで、絵文字が使えるって知らなかった!細かい部分まで推しキャラクターだらけで、Aちゃんの愛が伝わってきました。ありがとうございました。

LINE電話を繋いで気軽に観賞会、推しスタンプの活用…同じ趣味の人たちと存分に楽しむ

続いて話を聞いたのは、幼なじみであり、多ジャンルにわたって筆者とオタクライフを歩んできたBちゃん。アイドルや若手俳優、アニメなどいろんなジャンルに推しがいるBちゃんはどんなLINEの使い方をしているのだろうか。

ーーオタクならではのLINEの使い方って思いつく?

Bちゃん:うーん…自粛期間中は、コンサートの配信を見ながらLINE通話を繋いでたよね。あと、最近だったら、推しのCDの特典がマルチアングルのPVだったから、発売日にオタク友達とLINE通話つなぎなら同時再生した!

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△Bちゃんと筆者の通話履歴。1時間越えの日は配信があった日

ーーなるほど。CDの発売日にも応用できるのか!前だったらカラオケとか、誰かの家で見てたから予定合わせるの大変だったけど、家にいながら観賞会できるの楽すぎる。

Bちゃん:そうそう。あとは、オタ活向けのスタンプをよく使ってる。最近は「推しにときめく♪サンリオキャラクターズ」のスタンプが特に多いかな。

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ーーわかる!今まではクリエイタースタンプで推しの名前スタンプを買うことはあったけど、オタクのよく使う言葉をスタンプにしているやつってなかったから、わたしもめっちゃ使ってるな。どの界隈でも通じる言葉が多いから使いやすいよね。

Bちゃん:ね!便利!2人のやり取りでもよく使ってるよね。

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ーーうん、うん!プロフィールのカバー画像について聞きたいんだけど、Bちゃんのカバー画像ってアニメのライブの時のグッズを持っている手の写真だよね。素朴な疑問なんだけど、これってオタクじゃない人からつっこまれたことある?

Bちゃん:ツッコまれたことはないかな。少しでもかじってる人には「●●(アニメの名前)じゃんー!」って言ってもらえるから、話が広がるけど。

ーープロフィールがきっかけでコミュニケーションが広がるっていいね。K-POP好きの友達も設定していたプロフィールページのBGMきっかけで「もしかして好きなんですか?」って仕事相手の人仲良くなったって言ってたけど通ずるものを感じる。

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△Bちゃんのカバー画像に似ている画像

ーーBちゃんのインスタを見てると、結構グッズとか持ってるし、これ以外にもカバー画像に合いそうな写真ある気がするんだけど、これにした理由ってある?

Bちゃん:さすがにいろんな人から見られるホーム画面で、モロすぎるのはやばいかなって思って。今の画像なら、全くわからない人から見たら「ライブが好きなのかな」くらいで終わると思うんだよね。

ーーなるほど。

Bちゃん:あとは、そもそもホーム画面に来る人って、私にめちゃくちゃ興味ある人だなって思うから、その人たちに対して軽くアピールできればいいなくらいの感覚かも。

ーー超わかる。がっつりアピールはしないけど、誰か気づく人いればいいなって私もまさにそうだ!ありがとうございました!

アルバムは現場の記録、予定はノートに共有、LINEの機能フル活用!

3人目は、私と同じく某事務所を広く推しているCちゃん。今回の記事を執筆するにあたって、誰に依頼しようかなとLINEを眺めていたところ、ホーム画面やステータスメッセージがいわゆる「見る人が見ればわかる」ものだったので、お話を聞いてみることにしました。

ーーCちゃんのプロフィールページのこだわりを教えてください。

Cちゃん:プロフィールページの画像は応援している球団が日本一になった年に、推しの番組に出演したときのものです。好きな人と好きな球団のコラボだったので「これは変えねば」と思って変更しました。ステータスメッセージの部分は、ツアータイトルとリード曲から取っていて、アルバム曲のタイトルと合わせました。

ーーなるほど!単語では見たことあるなと思ったから、なんかのハッシュタグだっけと思ってたんだけど、アルバム曲を合わせた造語なのね。ほかに、CちゃんならではのLINEの使い方があれば聞きたい。

Cちゃん:とりあえず、推しのスタンプは使いがちです。もう顔スタンプってだけで事務所のスタンプはわりと買っちゃいますね。

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ーーそっか!顔スタンプあるグループだもんね!いいな〜。

Cちゃん:あとはお知らせとかチケットの申し込み情報とかはノートを活用しています。

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ーーこれめっちゃいいね!トークのところで話してて、現場の当日とか、チケットの締め切り日に、いざ遡ろうと思ったら結構流れちゃってて…ってことがよくあるんだけど、ノートに書けばいいのか!これはグループでやってるの?

Cちゃん:そうですね!いつも一緒にコンサートに行く友人がいるので、その子たちとのグループLINEでやってます。あと、そのグループや一緒にコンサート行く友達との個別LINEのアルバムは、ほとんどが遠征・イベントの記録で埋まってます。アルバムのタイトルも日付とツアータイトルとかが多いですね。

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△筆者もCちゃんと同じようなアルバムの使い方しております

ーーCちゃんのLINEの使い方、重要なことはトーク画面と切り分けてるから、オタク仲間とのオタ活トークに専念できそうだね。めちゃくちゃ参考になる。ありがとうございました。

推しのいる人たちのLINEの使い方

普段、何気なく使っていたLINE。しかし、推しのいるみなさんに話を聞いてみたところ「言われてみれば、この使い方ってオタクならではかも」と考えさせられることも多くありました。

コロナ禍において、推しに会える機会が減った人も多い一方、みなさんそれぞれのやり方で推し活を楽しんでいるようで、なんだか元気をもらいました。次の現場がある、その日まで今できる推し活を存分に楽しみましょうね!

TEXT:於ありさ