つぶやき日記#2ー2023年9月18日 敬老の日
今日は旗日です。
旗日って、昔は国民の休日に旗を出して祝ったから、旗日です。
敬老の日だそうです。
あれ~「敬老の日」って、9月15日じゃないんですか?
と、思いながら、
またまた海外にいた間に、アップデートできなかった日本情報か、
と思いを巡らすことにも慣れました。
休日が増えてたり、
「海の日」まではついていけてたけど、
「山の日」なんてのもあるらしいじゃないですか。
でも、ハッピーマンデー制度とかいうのが取り入れられて、
敬老の日が9月15日ではなくて、9月の第3月曜日になってから、
もう20年が立つそうです。
導入は2003年だって。
海外にいたからなんて理由にならない。
注意を払っていなかった、私の怠慢というのが正しいです。
昔は本当に、旗日に旗を出していたのです。
今は旗も出さないのに、
「休日を旗日という」なんて、
日本語を学ぶ外国人への嫌がらせか、って感じですよね。
旗日には、竹の筒みたいなのを親から渡されて、
「どこかへ連れて行ってあげる代わりに、ちゃんと朝8時までに旗を出すこと」、なんて言われてました。
その竹の筒は、中にさらに細いのが2本入っていて、
つなげるとおよそ3倍の長さになりました。
てっぺんに丸い金属の球をつけると格好がつくのです。
どこかに折りたたんでしまわれていた日本の国旗も手渡されて、
それを広げると、端っこに紐がついているから、
たけのポールに結び、
塀の上から外の道へたなびくように旗を立てる。
家の玄関の脇とか、門と呼ぶには可愛い木戸の横とかに、
ちょっとそういうものを結べるような金具とかが
ついていたものです。
で、旗を出してお出かけ。
行く先はたいてい、
母の実家のある、渋谷区恵比寿。
今でこそトレンディーな恵比寿ですけど、
昔はそんなことなかったです。
祖父母の家の隣には、
前面が空き地のように草の生えた庭になっている、横長のお家があって、
規則的に縁側と玄関がありました。
なんか、可愛くていいなあ、
あそこの庭で遊びたいなあ、
と子供心に思ったのですが、
今考えると、あれは長屋というものでした。
それも、戦火を生き残った、結構古い作りのものでした。
今ではもう見つけることは無理です。
祖父母の家も1980年代に森ビルに買収されてお引越し。
跡地には超高級マンションが立っています。
祖父母の家の後は、日本橋の三越です。
といっても、地下の食品街です。
ここで私は、
人混みに気持ち悪くなって、座り込む
ということの繰り返しでした。
座ってじーっと眺めたのが三越の床です。
多分、ハドンホール Haddon Hall というパターンのフローリングです。
もしかしたら、ストレートの一松という
パーケット(parquet 寄木細工)木組パターンなのかもしれませんが、
名前をよく知りません。
当時は小学校や幼稚園の床にもよく見かけました。
いつからこのパターンが少なくなって、
現在のような、幅広の定尺貼り(っていうそうです)の縦一列が
人気となったのか。
座り込んでじーっと眺めた、日本橋三越の床模様は忘れないですし、
多分、
今もあそこにあるのではないかと思います。
「もうちょっとだから我慢しなさい」とかいう親に引っ張られて、
最上階のレストランで
旗の立ってるお子様ランチを食べておうちに帰る、
ということが多かった気がします。
夜、旗を引っ込めるのも私の仕事でしたが、
あまりやった記憶がありません。
母は、
「こんな遅くに旗が出てたらみっともない、早く帰らなきゃ」
と言っていた気がします。
旗に長屋に三越の床、懐かしいなあ。
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