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U-18リーグ第2節 ~ クラブ初・勝点Get

6月9日(日)
第2回神奈川県U-18女子サッカーリーグ3部
「 横浜翠陵高校 − LINDA SMILES 」
(横浜翠陵中学高等学校)

前週に引き続きU-18リーグ。
他チームはまだ1試合しかしていない、もしくはまだ1試合も消化していないチームもあるのですが、うちだけ2戦目(早)
5月26日のトレーニングマッチから続いた3週連続U-18シリーズの最終日です。

先週は体調不良者が続出し12名、フィールドプレーヤーは全員フル出場しなければいけない苦しい状況でしたが、この日は15名が参加。
それに加え、試合に出られない中3選手も応援に来てくれたので彼女もマネージャーとして一緒にベンチ入り。計16名での試合となりました。

Kick Off

中盤は真ん中3人に両サイド1人ずつ、FWは1人という日本中での定番フォーメーションはもうやめて、中盤はダイヤモンド型の4人、FWは2トップ、という形にしました。

・このメンバーの良さをより引き出すため
・状況に応じて柔軟に動きポジションチェンジをしてほしいため
・中盤の人数を増やし、味方同士近くでプレーしてほしい
・FW2人の守備のタスクをハッキリさせるため

理由はこんな感じですが、味方同士の相互作用や相乗効果が、中盤ダイヤモンドだとより起こせる気がします。

相手の横浜翠陵さんは神奈川県の女子サッカー界では老舗の名門校。
しかし最近は入部者が減り、今回は9名での試合となったそうです。

相手が人数少ないって、めちゃくちゃやりづらいんです。
時間もスペースも相当にできてしまうからプレーに迷いは出るし、心理的に「負けるわけにはいかない」となってしまうし。

「こういう時はスペースも時間も余裕があって判断が遅くなるのが《あるある》だから、スペースがあるなら運ぶ、相手を食いつかせて離す、を徹底しよう」

そう伝えての試合となりましたが、横浜翠陵さんの選手たち、そんなこちらの杞憂を吹き飛ばすかのようにスペースなど与えてくれず最初からガンガン走り速く寄せて来て、なおかつ奪ったら精度の高いロングボール主体でカウンター、と終始アグレッシブな試合運びをしかけてきました。

相手ながら、とてもあっぱれな翠陵選手たちの姿。

開始早々にボールを奪われたところからいきなりカウンターを喰らいシュートを浴びましたが、GKが足でストップ。
これが試合の流れを大きく左右したような気がします。彼女がチームを救ってくれました。

その後も速い寄せに苦しみましたが、相手フォーメーションとの噛み合わせ的にうちのトップ下と右サイドバックが常にフリーになれるという仕組みで、それを有効に活かせるようになってからはこちらがほとんどボールを持ち、相手が奪ってカウンターを狙うという構図となりました。

些細な判断ミスやタイミングのズレで横パスをかっさらわれると速くて怖いカウンターが待っていて一転ピンチになる、という様相。

そしてついに
前半なかば過ぎ、シュートのこぼれ球に詰めて先制(1−0)
ゴールを決めた彼女は高校からサッカーを始めた子。きっと思うようにいかないこともたくさんあっただろうし本人は口には出さないけれど悩むことも多々あったはずですが、それでもここまで頑張ってきてくれて、それがようやく報われました。もうほぼ父親気分で嬉しいです。公式戦初ゴールおめでとう!

ネットが揺れたときの快感と、自分のゴールをみんなが喜んでくれたあの喜びを忘れずに、これからもサッカー続けていってほしいです。

しかーし!
心配していた形「かっさらわれてカウンター」を前半のうちに喰らってしまい失点(1−1)

「味方を見れていない無駄な1v1が多すぎる、もっと味方を見ながらやろう」
「中盤はしっかり守備に帰ること」
「頑張るのは守備の時で、攻撃では頑張る必要ない。もっと遊び心を持って」

ハーフタイムでそう伝えてからの後半。

攻撃を頑張らない、というのは誤解を招く言い方かもしれませんが、頑張れって言わなくてもどうせみんな頑張るんですよ。真面目だから。
でも頑張りすぎちゃって周りが見えなくなってしまうから「頑張るな」くらいがちょうどいいんです。
頑張りすぎるとボールばっか見ちゃう。ボール越しに相手を見て、相手越しに味方を見ながら余裕を持って攻撃はしてほしい。
守備では超がんばれー!w

さて後半
相手は2バックに変えて前の人数を増やしてきて、最初はそれで押し込まれたりもしたのですが味方同士の距離がいい意味で近いことと奪われた後のリカバリーが明らかにこれまでの試合よりも速くなっていたので(成長ポイント!)後半は前半よりもさらにこちらがボールを持つ展開に。しかし相手もこちらの隙を常に伺いながらというヒリヒリした後半となりました。

そして
スルーパスから抜け出し、一度はGKにキャッチされたかと思いきやボールがこぼれ、それを再び拾いそのままゴール、2点目(2−1)

彼女はU-15リーグでも得点経験ありますが、U-18ではもちろん初めて。前半はサイドバック、後半はFWと無茶ぶりな使われ方をしながらも、攻守にわたり本当に献身的に走ってくれていました。

カッコよくシュート撃って綺麗にドーン!というゴールではないかもしれませんが、この日だけでなくいつも献身的に走り続ける、そんな彼女にサッカーの神様がご褒美としてもたらしてくれたような、彼女を象徴する美しいゴールだったと思います。

しかーし!
サイドを破られてクロスから失点(2−2)

でもまだ崩れず、下も向かず。みんなでもうひと頑張りができた。

相手陣内、ボールを奪い返したところから計8人が絡み、それぞれの場所でそれぞれの良さを出した結集として生まれたシュートチャンス。
最後は反転しながら足を振り向きゴール(3−2)

8人が絡みショートで繋ぎ中央を崩し切った、見事なチームゴールでした。
noteでは動画を載せられないのが残念すぎるのだけれども。

しかも最後、結局ボールは来なかったのだけれど、中央からのボールを受けようと右サイドバックの選手(中1)も意を決したように右を走り出しエリア内に入ろうとしていた。中1にしてこの強い意思。フットボーラーとしての舞台に上がった証明のような、素晴らしい姿でした。

この3点目
これまで「決めたい決めたい決めたい!」という想いが溢れすぎていて何度も力んでいた彼女(高3)が、ようやく冷静に足を振れたナイスショット。
チームを救うゴールをここで決めてくれたFWならではのゴール。初めて観に来たというお母さんやおばあちゃんの前で決められて本当によかったです。
公式戦初ゴール、おめでとう!

しかーし!(3回目)
その後、ファールで与えたFKを直接決められて再び同点⋯(3−3)

最後は相手2バックの脇を突こうということで前を3人にしましたが、複数あった決定機を決められず、そのまま3−3の引き分けで終了。
勝点3ではなかったですが、U-18の公式戦としてはクラブ初の勝点Get(1)となりました。

しかし本当ならば勝点3が欲しかったし、何より「勝った」という自信を選手たちに味わってほしかった。
なので悔しさしかないし、選手たちもそこは同じではないかと思います。

もっと早くに割り切って前を3人にしていたら4点目が奪えたのかもしれません。なので引き分けで終わったのは選手に原因があるのではなく久保田のせいなので、選手たちは落ち込むことなく、自信に思ってほしいです。

内容を見ても、これまでできなかったことがたくさんできていたし、簡単に崩れることなく、ピッチ内で選手同士が声を掛け合いながらそしてベンチに下がった選手たちも声を出し続けて一緒になって戦っている姿がとても印象的で、ヒリヒリした試合でこそ得られる成長を、間近で感じることができました。ピッチに出た全員が、それぞれの良さを出して躍動していたと思います。

味方が奪われた後に他の選手が奪い返しに行く、その速さも本当に増してきてるし今回はそれを全員がやり切ってくれていました。NICE!
とにかく勝点Get。負けなかった。これをプラスと考えて、またしっかり練習していきましょう。お疲れさまでした!

対戦して下さった横浜翠陵さん、ありがとうございました!
今日もたくさんの応援をありがとうございました!
激戦のあと

これまでのLINDAの中でもベストゲームの1つと言えるものだったと思います。いい試合を見せてくれて、みんな本当にありがとう。

差し入れのお菓子に群がる寄せの速さと圧の強さも順調に増してきた人たち

とにかく勝点Get。負けなかった。これをプラスと考えて、またしっかり練習していきましょう。お疲れさまでした!


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