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フィリピンBLドラマ『Hello Stranger』は BLではなく王道の「人間ドラマ」だった

こんにちは。

なんちゃって腐女子&50代ミーハーのリンダです。

前回初めての記事が

タイのBLドラマについてだったので

続きましてはフィリピンの大ヒットドラマ、

『Hello Stranger』全8回

トレーラーはこちら↓


これもよかったので感想を書きます。

The Momentとは違う意味でよかった。

…て言うかこれBL?


普通に王道の人間ドラマじゃないよ?


カップルの可愛い方の男の子が、

女子でも全然イケるじゃん、、、

と言うクレーム?っぽい感想です。


※ちなみに前回の記事はこちら↓

The Moment seriesの安心感_BLドラマに期待すること
https://note.com/linda_entame/n/ncaa118070470

よかったら読んでくださいmm



王道の人間ドラマの王道パターンとは


これはもう鉄則で、

小説とか映画とかもそうですが、

主人公が変化する


この一言ですね。

しかも視聴者が自分への投影をしながら

共感と納得がある。


だから見続けていられる(読み続けられる)のです。


最後まで期待を裏切らず、

一緒にプロセスを歩みながら、

主人公のビフォーアフターが違ってくるのを

味わえる喜び。。。


そしてできればハッピーエンドが

王道ではないでしょうか?


となれば『Hello Stranger』は王道。


1つ特徴があるとしたら、

コロナ・パンデミック下での学生たちの

恋愛事情とでもいいますか、

リアルに出会う場面が極端に少ないぐらいです。


いかにも2020年のドラマの仕上がりです。


大学イチの人気者でバスケのスーパースターXavier

(発音はセービャァ)と、


自称「優等生集団」Young Padawansを率いる

恋愛経験ゼロでオタクのMico(ミコ)の、


「マッチングあり得ない」パートナーシップの

心揺さぶられるドラマなんです。


最初はガチにやりづらい

   →時間と共に友情が芽ばえ

     →そしてついに愛情へと発展


この横軸があって、

うまくオンライン会議システムや、

チャットなどのツール上で繰り広げられます。


しかも感情表現は、

セリフとか空白とか画面に出たり入ったりであらわされます。


面白い。。。


それに加えてこのドラマ、縦軸もあるんです。

ここがすごい!と思いました。


『Hello Stranger』の二重構造


それではその二重構造とは、、、

☆Micoのビフォーアフター

 優等生 人のことより自分の将来

 そして変化

 ↓

 人を愛する・愛される人間に


☆Xavierのビフォーアフター
 

 バスケ選手で人気者 イケイケ

 そして変化

 ↓

 自分の恐れと向き合える 自信を持つ


この「そして変化」の時期に、

2人がパートナーとして関わるので、

最終的に相手が「なくてはならない人」

愛する人へと変化していくのですねー。

(詳しいことはご視聴くださいmm)


これで王道の人間ドラマがしっかりと成り立っていますね。


結局のところ人間ドラマは

「成長のドラマ」なのですから。


混乱があり葛藤があり

いろんな人物や出来事のヘルプで、

主人公の2人が自分の気持ちを理解し、

恐れずに相手に伝えるまで成長します。


といいことずくめのドラマではありますが、

リンダ的にはすこーし屈折した意見もあります。

そーねー、、、


Micoが、もしオタクでイケてない女子でも

よかったのではと思わせちゃうんですよね。


普通に男女でもだいじょうぶでしょう、と。


BLで腐女子がそこそこ期待するキスもあまりない、

と言うか無い。


それで裏づけになるような映像がありました。

監督と配給元の人が喋ってる映像を

たまたま見たのですが、

「最近のタイのBLドラマの流行を見て、企画して作った」とのことでした。


なるほどー。

BLにしようとして、

でも普通の脚本になってるんだと思いました。


だってこのXavierやMicoの葛藤とか、

周囲の反応には、

「男同士の恋愛への抵抗」が抜けてるからね。


Micoが仲間に「Xavierが好きなんだ」と言う時も

男性だから躊躇してるのではなく、


「オタクvs. イケメンバスケ選手」で

釣り合うわけないじゃんというバックグランドだし。


Xavierが元カノジョとまたくっつきそうになって、

でもうまくいかなくて

彼女につめ寄られるシーンも、


Micoが男だからではなく、

MicoがXavierを変えてくれた影響力があるから

嫉妬してるということだったのですよ。


となると?


これ別に男性同士じゃなくてもよくないですか?

オタクの女子が演じても十分に成り立ちます。


それぐらいドラマのストーリーが定番なのかもしれませんね。


とはいえ私はMico役のJC  Alcantara君20歳に

ハート悶絶死寸前ですので、

文句をいう筋合いはありませんが…(謝罪)


アカの他人から抱きしめ合うまでの道のり


文句言いましたが本当にとてもいいドラマです。

尊いです。

見終わって嬉しくて泣きます。

だって、

「私の成長」について考えさせてくれるから。


特に20代の時の自分を思い出させてくれます。

あの頃のモヤッとした恐れや

将来への果てしない心配や、


人との関わり方がわからないことや、

学校の成績とか評判にビクビクすること、


友情がうっとうしく思ったり、

振られたり振ったり、


全力でもがいているその姿に、

いつの間にか自分を映し出して、

MicoやXavierと一緒に泣いたり喜んだりできます。


Micoじゃないけど

「人を好きになる」ことができた自分にびっくりしたり安心したりも。


しかも見終わった後に

自分が歩んできた果てしないこの道のりに、


忍耐強く、時には叱咤して

それでも関わってくれた

両親や兄弟や先生や友人たちを

思い出すキッカケになります。

いいっすねー、、、


さて、2人は出会って知り合って

Stranger(見ず知らずの人)から

違うステートになりました。

恋人と言えるにはまだ未熟なところです。


でも最終回のラストシーンに

これまでの思いの集約が詰まっています。

涙なくては見れないシーンです。


アカの他人だったのに、

顔がクシャクシャになる程

強く抱きしめあうことができるんですね。



これから2人がどのようにそのステートを

変化していくのかシリーズ2があれば

また見届けたいと切に願います!

(この時点、映画化されるって聞きましたが)


つたない感想でしたがこれで終わります。

ドラマよかったら観てください。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!


PS. 

この投稿の表紙画像はミルクティーなのですが、

ドラマの中でひんぱんに小道具として使われてます。

最近はコンビニでしっかりミルクティーを買ってしまう

感化されやすいリンダでしたーmm


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