通り過ぎる電車。「無駄な抵抗」を観て①

<プロローグ>
嫌いだ。忘れたい過去を伝えてくる人。大切な記憶を踏み躙る人。
通り過ぎる電車。それはわたしの人生。わたしは幾つの駅を素通りしているのだろう。わたしがもう停車しない駅。思い出。過去。そこには誰がいて、何をしているのだろう。誰かまだあの場所で傷ついているのだろうか。それとも、もぬけのから?知らない人たちが増えて、皆で幸せに暮らしているのだろうか。
いつからか、幾つもの駅を素通りしている。それがわたしの人生。


2013年3月から2017年7月まで、わたしは渋谷区でカフェを営んでいた(副業)。ジャニー喜多川さんはご近所で、いつもJr.にご飯を食べさせにご来店くださった。Jr.が誰だったのかは全てわからない。ただ、一人だけ名前を知った。永瀬廉君。なので、彼らはKing & Princeになる人たちだったのかも知れない。
ジャニーさんは「ママ、今日は何を食べさせてくれる?パンケーキと、とにかく美味しいものをたくさん食べさせてあげて」と優しい。ジャニーさんがコーラを注文すると、Jr.たちもみんな「僕も!」でコーラ。小瓶で提供する冷えたコカ・コーラはすぐに在庫切れになる。冷蔵庫には彼らのためにたっぷりストックだ。

(続く)

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