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Tales of ARISE を終えて プレイレビュー

こんばんは、前回の更新から大幅な期間を経ての更新になります。
というのも2021年上半期はプレイしたいゲームがなく、それに合わせてゲームをしない生活環境を作ってしまっていたのですっかりご無沙汰になってしまいました。
そこから重い腰を上げ、久しぶりのゲームがテイルズオブアライズとなります。

今回も今回とてトロフィーコンプリートを行った上での感想となりますので盛大なネタバレがあります。

また、テイルズシリーズに関しては恥ずかしながら人生で初めてとなります。
テイルズに対する固定概念がない上での感想となりますのであらかじめご了承の上ください。

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はじめに

感想は一言で述べると「非常に良くできた日本のロールプレイングゲーム」でした。

・ストーリーは特に感動する場面はありませんが展開力があります。最後まで歩みを止めさせない魅力があります。

・戦闘は最近の流行りであるシンボルエンカウントリアルタイムバトルです。
敵に合わせた対応やボタンテクニック(プレイヤースキル)により、プレイヤーに有利に働くのでやりがいがあります。

・ボリュームは全マップ踏破、マップ内敵モンスター殲滅、宝箱全回収で約60時間です。
一本道タイプではありますが景色は壮大で個人的には満足です。オープンワールドでどこにでも行けたとしても、歩む意味がなくてはにわかプレイヤーにとってはかえって辛いです。

良かった点と残念だった点

最後までプレイした感想として良かった点と残念だった点は以下の通りです。
良かった点は雰囲気中心で、プレイするのがただひらすらに楽しかったです。
残念だった点はかなりゲーム内の細かな点となっています。

【良かった点】

・戦闘のやりごたえ
自身が学んで操作を最適化することでより良い結果が得られるこのシステムは大好きです。

・ボリュームの多さ
最近のゲームでは約60時間本編で遊べることはあまりありません。貧乏性と言われても1万円に近いロールプレイングゲームであればこれぐらいのボリュームはほしいです。
ちなみに、本編以外のトロフィーコンプリートまでの時間はプラス15時間程です。

・PS5ならではのグラフィックとコントローラーの振動の繊細さ
プレイステーションといえば高画質を体感できることが最大の魅力です。PS5版ではコントローラーの振動がより場面に合わせて最適化されたので振動によってより没入感を高めることができました。

・キャラクターの多彩さと声優さんの演技力の高さ
プレイアブルキャラクターは全部で6名、その6名の設定がテンプレートのように綺麗に分かれています。
キャラクターボイスもキャラクターそのもので生き生きとしているのが非常に良いと思います。
特にロウはなぜ松岡くんが選ばれたのがよくわかる人物となっており、一方でキサラはこのメンバー内では少し棒演技な印象がありました。

【残念だった点】

・ストーリーと人物の性格の稚拙さ(+衣装)
ストーリーは展開力があることで最後まで飽きさせませんが、そもそも物語としては王道、それは良いとしてもご都合補正が強すぎます。
そんな展開になるならこうしておけばよくない?といった場面が多々あり、ストーリーテラーに踊らされすぎているのがちょっと…
ゲームの物語に突っ込みいれるのも無粋だと思いますがちょっと呆れます。
また、主人公の衣装と性格は中二病そのもので痛々しいです。とはいえ、テイルズファンの友人はそれがテイルズだって言ってました。

・主要人物の関係性
プレイして見るとわかりますが主要人物である6名はそれぞれ2人ずつでカップルになっています。
これが文字通りカップルで必ず恋愛の側面で描いてしまっているのが疲れます…お腹いっぱいです。
主人公だけならまだしも3組ですから、ちょっと恋愛脳すぎる気がします。

・スキル習得に関してイメージムービーがない
これはオンラインゲームでもよくありますが、多彩なスキルがあると何から取得するか大いに悩みます。
その際は、優先度を決める上でも取得しようとしているスキルがどのような使用感なのかをムービーで見せてほしいです。

・特性を持った敵との戦闘がジャンケンシステム
ストーリーを進行していくと新たなメンバー加入→そのメンバーで敵の特性を封じる、この流れが鉄板です。
メンバーと敵は常にセットで戦闘の幅を狭めている感が否めません。特性のない敵には無力な点も残念です。(主人公だけ有用)

・NPCの生存能力が低い
プレイヤー操作が1名、他3名がNPCの操作による計4名が戦闘の形です。
プレイヤーが最適化してダメージを出せば敵のヘイトを買い、常に敵と1対1のような形に。それをターゲットされていないNPCが適当に遊撃する感じです。
また、範囲持ちのボス等ではプレイヤーだけ動けていてもNPCがついてこれず、プレイヤー以外が全滅なんてことも多々あります。
プレイヤーよりも優れていてほしいとは思いませんがせめて足は引っ張らないでほしいです。(設定で近づかないようにはできます。攻撃もしませんが。)

・後半の大型の敵がただ硬くて経験値が少ない
いざ終盤といった場面で出てくるのは1体配置型の大型の敵。
これがとにかく体力が多く、そして経験値が少ないのです。
そうなると倒す意味が素材以外になくなるのでストーリー進行の妨げになりストレスでした。

・アニメーションムービーの品質が低い
場面によって鬼滅の刃で有名なufotableさんのアニメーションが差し込まれますが、その品質がはっきり言って低いです。
PS5の今作ともなればもはやゲームグラフィックの方が綺麗なので変にアニメを差し込んで違和感を生まない方が良いと思います。
ただ、これもテイルズファンの友人は低品質アニメーション差し込むのは常識だって言ってました。

・牧場(育成)要素がストーリー進行の阻害に
ゲーム内要素として鶏や牛といった動物を育成し、素材を得るシステムがありますがこれがゲーム進行において非常に邪魔です。
一定時間で素材が得られるようになった際、牧場へ赴くか旅商人のメニューからでしか回収操作ができません。要するにその場で操作ができないのです。
これによって、ストーリーを進めているにも関わらず完成通知がきて牧場へ戻って、またストーリーへ…と進行を妨げられます。
それではキリの良いところまで放っておけばいいと思うところですが放っておくと動物が襲われ得られる素材が減ります。
となると、おちおち冒険にも出られなくなるわけです。

・一部SEが爆音
ニッチな点ですが料理完成時のガチャガチャ音等、突然爆音が流れて辛いです。

・俯瞰(ふかん)カメラが近すぎる
操作キャラクターのカメラ視点の近さが気になります。近いとそれだけ周囲が見渡せないので辛いです。

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まとめ

と、ここまで思った点をなるべく簡潔に書いてきたつもりだったのですがすっかり長くなってしまったのでまとめにします。

作品としては冒頭の通り、非常に良くできていて久しぶりに心から楽しむことができました。
点数をつけるならば100点満点で80点です。残念なところもありますが冒険や戦闘の楽しさでそこまで気になりません。

なお、巷では有料DLC(ダウンロードコンテンツ)が大きな問題と見られていますが嫌なら買わなければ良いと思います。
それがバリエーションプランとして用意されているからこその不満だとは感じています。

それで冷めてしまうならばその程度の熱量であったということですし、本腰入れてプレイしたいと思うならば冷静に購入内容の取捨選択をできると信じています。
スマートフォンのソシャゲ(アプリゲーム)に比べればガチャがないだけ良心的です(麻痺)

コンシューマーゲームがしんどくてもう長いこと冒険してないな、と尻込みされている方がおられたらぜひプレイしてみてください。

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個人的にはゴーストオブツシマも面白い点はありましたが海外産ならではの操作性の悪さや暗いストーリーが気になりました。
こういう書き方をすると海外ゲームアレルギーでくだらないと言われそうですが、日本人の作った日本のゲームはやはり手になじむのが正直な感想です。


ここまで読んでいただきまして誠にありがとうございました。
良いゲームライフをお過ごしください。

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