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子どもが欲しいかわからない

自分の気持ちを整理するためにも、私の考えをここに書いていこうと思う。

私たち夫婦は、生まれ年は私が一つ下だが学年は同じで、5年間の交際期間を経て、夫が24歳・私が23歳の時に入籍と同時に結婚式を挙げ、4年半が経った。現在は夫29歳、私は28歳だ。
結婚して5カ月でコロナが流行り、4月の新婚旅行で行く予定だったハワイを諦め、その1年後に沖縄へ新婚?旅行へ行った。
交際期間から2人で夢見ていたマイホームも建てた。

式を挙げた、旅行もした、新居も建てた。あとは子どもだね!という感じだろう。私もそう思っていた。夫からも「そろそろ子ども作るかぁ~チラッチラッ」というオーラがモロ出ている。

でもどうしても、さあ妊活するかぁ!という気持ちにならないのだ。
理由を一つずつ挙げていく。

1.私の持病
前に記事を書いたが、私は「1型糖尿病」という持病がある。よくイメージされる生活習慣病の2型糖尿病とは違い、主に若年性が発症する免疫疾患だ。
発症して11年が経ったが、血糖値が80-120内におさまっている日なんてない。それなのに、妊娠期間中ずっと正常値をキープなんてできる気が全くしない。できるものならとっくにやっている。
子どもに何かあれば100%私の責任だ。それは違うと周りに言われても絶対そうなのだ。

子どもがハンデを背負っていたら、それを含め私たちは愛することができるだろうか?
とても悪い言い方になってしまうが正直に書く。私は「普通の家庭」を思い描いている。夫婦で試行錯誤しながら育児し、休みの日はお弁当を持って公園に出かけ、キャッチボールして遊ぶ子どもと夫の写真を撮り、帰りの車で子どもの寝顔を見て2人で笑いあうような。
子どもが大なり小なりハンデを持っていたらそんなことできるだろうか?休みの日にそんなことができる余裕があるだろうか?周りの家庭と見比べて嫌な気持ちが出てこないだろうか?
嫌な言い方で正直に書くが、正常な子どもがほしい。
持病のある私は周りと比べてリスクが高い。健常者でも可能性はあるというが、私はその健常者以上に可能性が高いのだ。

2.今の生活がとても楽しい
私も夫もお酒が大好きで、2人で・たまに友人と、宅飲みしたり居酒屋へ行くのが週末の楽しみだ。
妊活から断酒するのが望ましい。私が飲めない時は夫も飲まないと言ってくれているが、2人でYoutubeを見ながらダラダラとつまみ飲み、ソファで寝落ちするあの空気を、猛烈に恋しくなる日も当然あるだろう。

それと、1年前にハマった趣味、ワンピースカードゲームだ。
急に夫婦でハマり、夫の小学生からの友達から広がった友人たちが、私とも仲良くしてくれ、週1ペースで集まり遊んでいる。そこには私たちと同じ夫婦もいて、いずれこの2人も子どもができたら集まれなくなるだろうが、今この楽しい空間からは離れがたい。

まだある。私たちは沖縄が大好きだ。
お酒も料理も美味しくて人柄もよくて、異国感は強いが紛れもない日本であり、3泊・4泊・5泊と3度訪れたが、いつも帰りたくなくて飛行機で泣く。
子どもができても旅行できるだろうが、お酒は思うように飲めないだろうし、旅費もかさむ。2人で自由気ままにフラつく沖縄が、私たちは大好きなのだ。

3.私は生きているのが面倒くさい 私は悲しい思いをしたくない
これが一番大きな理由かもしれない。

私は生きるのが面倒くさい。できれば生きていたくない。
夫や両親・妹が悲しむからなんとか生きているだけで、隕石が落ちて一発で皆であの世へ逝けるなら、今すぐに落ちてきてほしい。
夫は私の生きがいだ。もし若くして夫が病気や事故で亡くなったら?これを書いている今も目が潤んでくる。独りぼっちになる想像なんてしたくない、したくないのに永遠に考えてしまう。
きっと万が一そうなった時に備え、予防線を張っているのだろう。そうなる可能性だってあるのだ。
私と子どもを残して亡くなってしまったら?私は生きていけるだろうか。最悪な選択をしないだろうか。そんなことすれば夫に顔向けできない、だからしないとは思う、思うけど…それでも生きていける自信がない。
こんな思いをするなら、夫と出会わなければと思わなくもない。そうすれば、夫を失う怖さなんて味わわずに済んだ。

それと同じで、子どもにも何が起こるかわからない。
自分の子どもなんて大事に決まっている。そんな大事な存在を、この危険だらけの世の中に放るのか?
この世界にはわけのわからない人間がいっぱいいる。3歳児を性的な目で見る者、興味本位で無差別殺人する者、おふざけが過ぎて殺人となってしまった者…
そんな奴らの犠牲になる可能性だってないわけではない。(もちろんわが子が加害者になる可能性もある。)身を守る術はもちろん叩き込むが、いつでも守れるわけではないのだ。
私は動物も飼わないと決めている。お別れする時を思うと耐えられないからだ。悲しくなる原因をわざわざ作りたくない。
それと同じで、子どもを失う可能性がある以上、覚悟ができない。

夫には「そんなこと考えたってキリがないじゃん」と言われる。ド正論だ。
でも私は猛烈なネガティブ思考を止められない。生きるのが面倒だ、生きていたくないと思っている人間が子育てできると思えない。


以上が私の、子どもを作りたくない主な理由だ。
それでも、作らないと決心できない理由が以下である。

1.独りぼっちになりたくない・させたくない
もしどちらかが先に亡くなった時、子どもがいれば心の支えになるだろう。
子どもに面倒を見てもらう気は毛頭ないが、存在があればなんとか生きる気持ちになるかもしれない。

最近になって知ったことだが、夫はかなり寂しがりやだそうだ。
夫はドライなタイプだと思っていたし、私が先に死んだら「りいとの分まで生きようって思う」と言っていたので、夫は私がいなくても普通に生きていけるんだな~と決めつけていた。
が、「夜勤で一人事務所にいると寂しくて気が狂いそうになる」と言っていてとても驚いた。「結婚式の時の母親の謝辞でも、俺は小さいころから寂しがりやで~って言ってたじゃん」とのことだが、忘れてしまっていた。
それを聞いて、夫を一人にするわけにはいかない、という気持ちが芽生えた。絶対に私より先に死なないで、1秒でいいから私より長く生きて、とずっっっと言い続けていたが、最近は私のほうが夫より長生きしなければ、と思うようになった。

2.高齢になってから後悔したくない
今は、いなくてもいいかもな~と思っていても、10年20年経っても同じように思っているだろうか?
私の仲のいい友人は、結婚・妊娠がまだの子ばかりだが、いつのまにか子持ちばかりになっているかもしれない。それを見て、私も作っておけばよかったなと思わないほうが難しいかもしれない。
先にも言ったが、ただでさえ持病があるので、妊娠するなら早いほうがいいに越したことはないのだ。



以上である。
こうして見ると、いらない理由がつらつらと長く、言い訳がましくネガティブの盛り合わせである。

私だって、最初からいらなかったわけではない。結婚前はごく普通に子どもがいる未来を思い描いていたし、結婚して1年はフェスにクラブに思う存分はっちゃけて、その後妊活だー!!と思っていた。
しかしコロナが流行りはじめ、フェスは中止となり、ステイホームが続き飲みにも行けない。あまりにも想定外だった。やりたいことできてないのに妊活なんて考えられない、と避妊を続けた。
やっとマスクをつけなくても外出できる日々となったが、この間で私の考え方が大きく変わってしまった。でもコロナがなければとっくに妊活スタートしていたとは断言できない。

家を建てる際も、当然のように子ども部屋を2つ用意した。その時は絶対に子どもを作るぞ、と意気込んでいたわけではないのだが、部屋を用意しない理由はなかった。

夫は、どちらかというと欲しい派だ。
いらない理由を聞いてみると、自由がなくなるからと言っていた。
「欲しい寄りだけど、りいとのいい方でいいよ」と言うが、私の責任が重すぎる。どちらかといえば欲しい寄りの人に向かって、いらないなんて言えるわけがない。
でも夫との間に子どもがいたら幸せなんだろうなとも思う。夫が望むならちょっと作りたいなと思う、と言ったら「その考え方はよくない」と言われた。貴様も同じようなことを私に言ったんだぞ。


こんなことを言ったらバチが当たるが、
いるかいらないかで迷っているなら、いっそ取り組んでみてできなかった、の方が楽だと思ってしまう。私の意志以外で子どもがいない理由が欲しいと思ってしまう。
いらない理由を持っていたくないのだ。


いらないと思いたくない。

私は本当にネガティブなんだな。




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