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「もふもふ桜」

もふもふじーちゃんが植えてくれた桜が今年も咲いたそうです。

もふもふじーちゃんは庭師さん。いろんなお庭の手入れをしていました。
実は日本三大庭園であります、水戸の偕楽園も手がけた一人でもありました。

そんな もふもふじーちゃんは我が子(母)にはむっちゃ厳しかったようですが、もふもふ(孫)にはベロ甘でありまして…。

よって、もふもふは生粋のじーちゃん子でありました。笑

そんな もふもふじーちゃんが「孫に見せたい!」と植えてくれた庭木の一つが、この枝垂れ桜です。

この桜を見るたびに じーちゃんを思い出します。


もふもふじーちゃんは心臓も悪く何度か脳梗塞にもなっており、左半身が不自由でありました。
子供のもふもふは、じーちゃんが転ばないように手を引いて歩くお役目を担っておりました。すごい任務だとキリッとした顔でやっていた気がします。笑
(子供の力では支えられなかったと思いますが、孫を巻き込んでは大変!とじーちゃん自身が転ばないように気をつけていたのかな?と今は思います。)

そんな もふもふじーちゃんが、何度目かの脳梗塞で植物状態になってしまった時。もふもふは高校生になっていました。

高校の旅行で沖縄に行くちょっと前です。

旅行は楽しみだったけど、それよりじーちゃんが心配で、友達には笑顔で接していたけど内心はなんとも表現できない状態でした。

こっそりと、作ってきた鶴をひめゆりの塔に置き、戦没者の慰霊と共にじーちゃんが元気になることをお祈りしてきたことは、今も鮮明に思い出されます。


そんなじーちゃんに私は何も出来なかった…という思いが今でも残っています。悔しくて悲しくて、泣いたって仕方ないのに勝手に涙がこぼれました。


鍼灸師になって出来ることが増えました。
麻痺のある患者さんにも施術する先生がいらっしゃいます。認知症のケアとしてされる先生もいらっしゃいます。さまざまなことで不調を訴えている方に対応できるのではないか?
鍼灸は可能性を秘めた分野だと思っています。

さまざまな治療法があり、それが出来る資格を得たこと、ここからがスタートなのだと感じています。
たくさんの人が自分の人生をもっと楽しく、いきいきと過ごす支えとなれるように頑張りたいです。

思えば、悔しさと喜びによって私はここまで来ているように思います。
激しい感情は行動力を伴うのだなと感じ、また、これからも止まることなく前進し続けたいと思いました。

鍼灸師として働いています。 将来は自分の治療院を構えたい!と現在 修行中です。 いただいたサポートは将来、治療院を開院する資金として使わせていただきます(*´꒳`*)☆