楽曲『蛍はいなかった』

どうも、レモンです。
多分だけど今回長いので暇な人だけ見てね
今回は、はるまきごはんさんの「蛍はいなかった」について歌詞を見ていきます。
明らかにMVありきで歌詞書いてるのでMVとともに見ることを推奨します。


前提として(ぶっちゃけ気にしなくていい)

この曲は幻影というシリーズの中の一曲です。
主人公であるみかげとその友人たちの話。基本的にはみかげの内情を描いた曲で構成されています。ほかの曲と合わせて楽しむとより良いです。
あと幻影シリーズはスマホゲームもあるのでそれも良いです。
あとあとセルフカバー版もとても良いです(何ならそっちの方が好き)。

歌詞観察

あの…考察というほど考えないので観察にしました。

自己解釈もりもりでいくので注意
ではいくぞ!

1番

心の声をそのままあなたに届けられたなら
言葉も口も元気な芝居も意味なかったね

いやわかるわ~素直になるのって普通にむずいんよね~
ってのは置いといて、この歌詞自体もなんか素直になり切れていない気がするんです私は。
「意味なかったね」って言い回し、ちょっと皮肉めいていません?
あなたみたいに素直だったらこんなの意味なかったのにね
みたいな。ひねくれすぎかな

あさぎに染まる夜長に蛍を
見てみたいと言ってた

MVの通り、あなた(緑の髪の子)が蛍を見てみたいと言っていたのでしょう。
でも待てよお兄さんと、「浅葱に染まる夜長に」ですよと。つまりは秋です。
蛍は基本的に6月から7月くらいに見るもんでは?ん~?
と思って「蛍 秋」で検索しました。安直!
いや~私の教養が足りんね。世の中には秋の蛍(秋蛍しゅうけい)という言葉がちゃんとあるようで、"秋まで生き残った長命の蛍"のことをいいつつ「衰えていくもの」の比喩として使われるようです。
さて、私の見立てを正しいものと仮定して、衰えていくものとは…?

これ絶対意味あって秋にしてるじゃん。そうなんだろ!おい!(脅迫)
熱くなってしまいました。次行きましょうか

生まれ変われたら今より素直になって
明日同じように
恋をして お願いあなたを
迎えに来て迎えに来てくれ
「またいつか。」あなたはそう言うから
蛍が見たかった

文章的につながってるからサビまで入れちゃった
「またいつか。」と"あなた"が言った。ということは主人公は断った?
時間的にいけなかったのか、時期的にいないだろうと思ったのかまぁ何らかの理由で断ったのでしょう。
でも本音としては見たかった。というよりあなたと一緒に行きたかった。
だから生まれ変わって素直になったら"あなた"を迎えに来いよと
自分にそう強く言ったんじゃないですかね~叶わない理想なんですがね

2番

あなたにすればなんてこともない出来の悪い子だよね

まぁここまでの描写を振り返ると、素直になれないし誘いも断るし出来の悪い子って自嘲するのもわかるよ…(元気な芝居してるか?)

灯りのついた蛍は十五夜生きてはいられないから

はい出ましたね。この描写。
ただ蛍のことを説明してるんじゃなくて、比喩っぽいよな~
ここまで見てると「衰えていくもの」とはあなたとの関係…それか自分のこと?
出来の悪い子はみんなのように仲良くなれない。いずれ蛍が迎える死と自らの想像する今後のことを重ねてるのかな

生まれ変われたら今より眩しくなって
わたし同じように
手をとって 走るよ世界は
止まっている止まっているのに
そりゃそうかわたしは今誰よりも
蛍に近づいている

「転」。起承転結で言う明らかな転ですね。はい。
MVでの描写から、"あなた"に手を引かれ蛍を見に行く主人公の様子が分かります。これを見れば歌詞の解像度が上がりますね。
生まれ変われたら、わたし(あなたと)同じように手をとって走るよ
こういうことでしょう。
1番では「素直になって」だったところが「眩しくなって」になっています。この歌の結論の片鱗が見えてます。

「世界は止まっている」ここ、正直言って私はあんまりわかってません。
誰か私に気づかせて~気づかせて~くれ~

わたしは今誰よりも蛍に近づいている
そのまんま蛍のこと…それとも?

Cメロ

今なら心の水底を見せられるけど
あなたは何も知らないで
ただ笑ってて欲しい
笑ってて欲しい

これ水底なんですよね。
ふつう奥底とか言いますよね。それか最初の「心の声」をそのまま引用するかね。
蛍の生息地…水辺!水底まで照らす光!うわぁ!
はぁ?良すぎか?なんて綺麗な歌詞を書くんだこの人

その次、主人公の"本音"はこれじゃないかと思うんです。
というのも一番最初、私は「素直になりたい」すら素直な言葉じゃないんじゃないかと言いました。
素直になって心の水底をあなたに伝えることより大事なこと。それが「ただ笑っててほしい」ってことなんじゃね~かな

この背中の暖かさを
心に燈せるとしたら

これなんで背中なんだろう。
心の水底?心を前から見るものとして底は背中だから?
でも心に燈したいって言ってるからおかしいよなこの解釈
誰かの良い解釈を見てみたいと言ってた

ラスサビ

消さないで こがねのリボンで
隠していたい隠していたいんだよ
わたしだけ、わたしだけが知っている
蛍はここにいた

はい結論でましたね。実際に蛍がいた場所を見つけた。それと"あなた"が私にとっての蛍だった。と
こうなるとね~2番サビの歌詞の解像度も上がるよね~
で、「こがねのリボン」なんですけど、単純に考えると蛍の描く光の線のことだと思うんですけど、これどうなんですかね。
別の意味も持ってそ~ 気づいたら加筆しますここ

昨日の夜を大人になるまで
心に仕舞っておくよ
聞かれたならばこう答えるね
蛍はいなかった

帰路。
わたしだけが知っていて、隠していたい。だから『蛍はいなかった』
このタイトル回収。
はい最高~

最後に

なんで大人になるまでなのか?
うーん…なんでだろうね。
それっぽいことはアルバム『幻影EP』付属の冊子に書いてるんだけどあれ読めるのって買った人の特権だと思うの。だからこの曲の設定とかも書いてあるんだけどあえてこの記事では触れないようにしてるしね。
なので最後の「大人になるまで」には触れないという方向で
全部わたしの考えを書いてもあれですしおすし
根気よくここまでついてきた人ならいい解釈できるでしょきっと。

はぁ~語った~
今までになく長く
あれよな、オタク特有の早口ってやつ。

改めて歌詞全体について考えたことで歌への理解が深まった気がする。
今後もいろんな楽曲でやっていきたいわ。

ではまた~

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