見出し画像

宣伝しないという宣伝(?)

「君たちはどう生きるか」
観てきました。
一度でも観たいと思った人は、前情報を全く入れずに自分の目で見ることを強く推奨します。

という情報を置いておきます。
別アカにこう書きましたがこれに尽きます。
ここでも、感想を書くなどという愚行をする気は毛頭ありませんが、これから書くことも情報になってしまうためこの映画を一ミリでも見る可能性のある人はここで帰ることを推奨します。


良いですか?もう見た人か全く見る気のない人しかいませんね?では本題に。
「宣伝しないという宣伝」
タイトルにもしましたがすごいですよね。天下のジブリですよ?
しかも宮﨑駿監督の10年ぶりの長編新作ですよ?
普通ならちょーーーーーー大々的に宣伝しますよね。
でもしなかった。本編映像も、あらすじも、主題歌も、キャストも、ほぼ何も出さなかった。わかってたのは公開日、監督、タイトル、一枚絵だけ。
主題歌も当日昼に「米津玄師が担当した」ということが分かっただけ。
こんなこと…あり得ます?

観る前は、こんなことを思ってました。
・広告費に莫大な資金をつぎ込むより、制作費にほぼ全振りした方がいいもん作れるからか?
・SNS全盛のこの時代、宣伝してないことや宮﨑監督のネームバリューを理由に話題作りになって、見た人もどんどん勧めて口コミが広がるから宣伝なんか不要と考えたのか?
・宣伝しなくても見られる、客も自分たちも満足できると考えるとはかなり強気だな。
などなど。
まぁそれらもきっとあったのでしょう。
でも鑑賞後に一番感じた宣伝しなかった理由はそんなことではありませんでした。
「没 入 感」
これです。
作品を見る前に情報を与えられると、意識せずとも先入観を持ってしまいます。
「こういうあらすじだから展開はこうなって…」「あの映像はどこらへんで使われて…」「キャストがこうだからこういう演技で、こういうキャラクター像で…」とかですね。
だからそれらの情報がどうしても入ってしまう宣伝はしなかった。
最低限必要な情報だけしか見せなかった。
それがあって、世界観で魅せるこの作品に、その世界に主人公と同じ目線で入っていける。どっぷりと宮﨑ワールドに浸れる。
あぁ…そういうことだったのかと。
多く見られることより、見る人の体験を最大限優先したのか…と。
栗をくれたのがごんだとわかったときの兵十くらいハッとさせられました。
ジブリの、宮﨑監督の本気度に脱帽です。

今日感じたのはそんなことでした。
と言おうとしたら日をまたいでたって話する?ではまた~


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?