無印ウィンヴルガの主人公真白の故郷の名称についてのある気づき

聖域、そこはまるで母親のお腹の中のような穏やかで安らかな場所だった___


今回は無印ウィンヴルガ主人公である真白のミューラーという名前、故郷のボイドの名前の由来、狼について一つの考察、モチーフ・メタファー的な気づき?があったのでそれを書いてみようと思います。

と言ってもこの話が既出ネタだったりする場合もあり?なにせ見切り発車気味で書いてるのであーそのネタならもうみんな知ってるわ状態なら、生暖かい目で見てもらえるとありがたいです笑。作者が明かしている可能性もある?かもしれないし。

まぁでもそれなら読み手として別視点の考察であるかもしれない。


本題の前に、まず天津之黄泉編、黒巫女ヨミの感想の訂正を。

8巻でウィンヴルガが合体する場面を誤って火花のブライトスターと合体と書いていましたが正しくはマジコの亀機との合体でした。ここは物語的にもマジコとの合体は重要なポイントなのでやらかしてしまった…


↓未読の方は前回の感想も一読いただければ

この単純ミスの他に、ヨミへの感想はこれからも自分で色々再考・修正したり発展させたりして新たな記事を書いていくかもしれません。まだまだヨミへの思いが足りてないし別な視点も出てくる気もするのでね。


と言うわけで、本題の後にちょっとだけヨミの話をしたいと思います。

[:contents]


では本題。題して

真白の出身ボイドの名称とそのモチーフ、メタファーについて


つい最近までミューラーという名前についてそこまで深堀はしてなかったんですよね。なんかドイツ語っぽいなぁ程度で。いやでも待てよと本当にそれだけかな?なんか意味あるんじゃね?と言うわけでミューラーについて調べて見た。


するとですね!!


以下のような話が出てきました。


人が母親の胎内にいる胎生期に性殖器が男か女かが決まる性分化と言う過程がある。生殖器がまだ別れる前、胎児はある二つの管を備えてるらしい。


それはミュラー管とウォルフ管である


どうやら胎児は初めこの二つを備え、ある時期にミュラー管は卵管、膣上部と子宮になり、男はミュラー管が退化してウォルフ管が発達し、精管や精嚢になるらしい。実は前立腺小室といって男性版子宮が存在しこれはミューラー管の名残だそうな。


おやおやぁ?つまりこれって…


ミュラー管だけでもへぇーと思ったのだがウォルフ管なる名称が出てきたとなるとこれは反応しないと。勿論ウォルフとはドイツ語、オランダ語で狼の意味。あれ?ドンピシャじゃねーか?

*これはそれぞれミュラーという生理学者とウォルフという生理学者が発見したことからその名前が付けられてるようです。


さらに、ウィンヴルガ一巻にて星型人機であるウィンヴルガが石化で眠っていた理由、それは退化していると言うメタファーだったのではないかと解釈できる気がする。
とはいえ石化と退化では意味が違うのだが、退化の意味に進歩が止まって以前の状態に逆戻りすることとある。あの場でウィンヴルガが石化し眠っていたのは以前の力を失っていたから


つまりつまり、真白の名前ミューラーのミューラーとこのシリーズにおいてウィンヴルガが狼である理由はここからモチーフを得ていてメタファーとして設定されているのではないかと、推測できたり??

とするとこの説は結構的を得ている??????


これを考えてた時、マジでモチーフやメタファーを読み解けたかもしれんと言いたくなったのだが、どうだろうか。


つまり作者は胎児の内性器が分化する生物的メカニズムから真白が育った故郷の名称と、狼型人機と言う着想を得た可能性はあったりするのではないか。


名称と描写の類似性、1話で石化(退化)ウィンヴルガがミューラーの守人として存在していたことなど考慮するとまぁまぁその意図に迫っていると言える気もしてくる。

しかしだ、これだけだと「へーそうかもねぇ」で終わってしまいそうな話だ。それだと物足らない。もうちょと踏み込んで解釈していくと

ボイドミューラーは聖域と呼ばれている。

聖域、せいいき、う〜ん?”つまり性域?”

????駄洒落!?


ミュラー管、それは女性の子宮に発達するもの、なら子宮そのものと一旦見做してもいい。

聖域であるボイド・ミューラーは気候は暖かく、争いがなく平和で、男女が共存すると世界。

これはどうだろう、まるで胎児が安心して眠り、育つ母親の子宮(ミューラー管)母性の象徴とも言えるだろう。ボイド・ミューラーという名称にはそうした意味も込められていたのかもしれないなどと解釈してみた。


そして、今、ドミネイターによって破壊されたミューラーの世界、女性たちは売り払われ、その一部は脱走者によって構成される妊娠研究所施設(3巻参照)の実験母胎にされてしまっている。


母胎、ここでも女性の生殖器モチーフの話に繋がりそう。

母親の子宮・胎内という意味が込められたボイドの女性たちが妊娠研究の実験体、これは何かの含みを持たせてるのであろうか…


あれ?なんか最後ハードな話になってしまったような…笑


という訳で以上、主人公真白の故郷・ボイドミューラーについての考察、読解でした。


自分では中々いいセンいってるんじゃなぁい??と大見得切って書いたみたのですが皆さんはどう思われたでしょう。いや、こじつけじゃねーかと鋭い反論や、先に触れたように、いやこの話って既に昔指摘されてるぞ?とか、作者がボイドミュラーにはこういうモチーフ、意味があってとネタ明かしてたり(勿論この記事の解釈とは別の話かもしれないし)この気づきは単なる偶然の可能性もなきにしもあらずなので、その場合はですね。

いや、こういう読解・解釈はそれはそれで一つの話。説として面白いんじゃないの?という切り替えをします笑



ちょっとヨミの話。


以前の感想ではヨミは真白の師匠・メンター的ポジにいたと書きましたがどうも少しだけ深読みじゃね?という気がしてきました。確かにヨミは窮地で真白の背中を押し、尻を叩きはしましたがそうだからと言って師匠であると言えるのか?そもそもヨミ本人がそれを否定するでしょう。7巻のあの瞬間と4巻のオアシスでの場面という点だけ見ればそう見えなくもない?


やっぱり真白に対してはそこまで関係性が深くあったり、精神的な繋がりがある様には描かれてもいないのかな


勿論自分を育ててくれた恩人シロガネの娘で本来なら第一王女の娘の立ち位置なわけで、親衛隊隊長として真白を救わなければならないという使命感もあったはずだが


ヨミは天津之黄泉ひいては全ボイドの女のために真白の力が必要であると感じ、身を犠牲にしたのであって真白個人への思い入れからではないのかなと。


それよりもタイプ的にペアリングするなら、真白↔️マジコ、ヨミ↔️飛花の方がしっくりくる気がする。

このペアはお互い共通点が多い。マジコの能力は超感覚的知覚の一種、精神感応とHSP気質持ち?内向的か外交的かでHSPかHSEで別れるらしい。そうなるとマジコはHSE寄りかな。

真白のスピンドラーも人の感情、意思や記憶に介入、操作するエスパー的能力なので超感覚的知覚能力(ESP)プラスサイコキネシス能力(PK)

*超心理学では ESPと PKに大別するらしい。wiki情報

シロガネの理念を共有しそれを継ぐ真白にも共感し、何より人一倍忌子だった真白を気にかけていた存在でもあるし思い入れで言ったらヨミよりマジコの方が真白を思っていたと言っても良い。物語的にも真白とマジコはある種一心同体。

対してヨミと飛花はお互い戦闘力に長けている。4巻のオアシスの場面でも飛花の様な戦闘の天才への理解も示しているし、さらっとミズノハ兵装を扱える様に仕掛けたりなど。性格的にも好戦的で男っぽい面だとか、体育会系的なシゴキにも何くそと飛花なら食らいついていきそうだものね。ある意味真白よりヨミと飛花でいい師弟関係・共闘関係を築けたのかもしれない。まぁ8巻の”あの一言”が無ければ二人の関係についていい想像が出来たが…

でも、ヨミが最後に呟いた「まったく、親子揃って手の焼ける…」この言葉はヨミの不器用な愛情を感じる言葉なのは間違いしその気持ちは嘘ではないですよね。

肝心の真白がどう思ってるのかは定かではない…アレ以降、全ての女性を救うという視点に切り替わってる(グロリアを除く)ので、そこにヨミももちろん入っているが展開上「one of them」としての認識になっているのかなと感じる。もちろん自分のヨミ推し、贔屓という目線も入っているが。ヨミも真白もお互い大切な関係になり損ねてる感じが切ないなぁと。


おわりに

今回のちょっとした考察は最初に考えてた内容、テーマじゃないのですが早くまとめることが出来たのでこの記事を先に書きました。結構テーマ的にも深い話?になるかもしれなくて色々頭捻ってたりそれを上手いこと批評できるかは自分の力量的な問題もあるし…また別にアマガネ、スノゥの話を書こうかなとも考えていたりなど。

あとは、初めに触れたようにヨミの話もこりずにするだろうし、無印ウィンヴルガ主人公の真白の感想、無印全体の感想、考察。そしてウィンヴルガ叛逆編の感想も書いていければと思います。単行本勢なので話題自体のタイムリー性には欠けるかもしれないですが。ふぅー、それにしてもヨミは一体どうなっちまったんだろうなぁ。

終わり


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