アールグレイ

 最近アールグレイに嵌っている。アールグレイといえば、ベルガモットの香りをつけた紅茶で、グレイ伯爵から名前を取った紅茶である。紅茶好きな人であれば知っていると思われる。

 しかし、本来のアールグレイはベルガモットでは香りづけをされていない。グレイ伯爵が飲んだものは中国から頂いた燻製茶の一つで、竜眼という果物で香りづけをされていたものをグレイ伯爵が気に入り、それを再現してもらったものが、今のアールグレイだ。ところが、イギリスに竜眼はなかったので、ベルガモットを香りづけに代用したというのがオチ。

 クラシックなアールグレイはベルガモットではなく、竜眼の香りの方が本来のアールグレイだと言われている。が、他にも説は有り、グレイ伯爵が実際に飲んだのは、燻製の香りを強くしたものだとも言われており、それを再現したというのが、フォートナムアンドメイソンが出しているスモーキーアールグレイだ。

 竜眼入りのアールグレイを飲めるのとすれば、ルピシアのアールグレイ・グランドクラシックを飲んでみると良い。

 と、いうことで、気が付けば我が家にはベルガモットのスタンダードなアールグレイ、竜眼入りのアールグレイ、燻製の香りが強いアールグレイと、アールグレイだけで3種類常備している状態となった。

 私がカフェをやったら、この3種類は必ず置きたいと思っている。

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