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クリスマスの時期といえば

 子供達がプレゼントを楽しみに待ちわびている姿を目撃する時期。しかし悲しいかな。私には子供はいないし、身近に子供と触れ合うような場所もない。見るのは大人。

 その大人たちといえば、スーパーやレジャー施設へ行けばこの時期に謎の帽子や、酷い人は謎のひげ、謎の赤い服を着せられ業務を強いられている。私はその姿を見るのが酷く辛くなってしまう。

 恐らくサンタクロースをやらせたいのだろうが、生気の抜けた表情をしたサンタが、ただひたすら接客をする様を見るのは、この世の不幸か何かだろうか?結構年を取られたおばあさんパートの人が、サンタの帽子をかぶって接客している様を、一体誰が喜んで待ちわびるのだろうか?誰が喜んでサンタの帽子を被って接客をしたいのだろうか?

 サンタならまあいいでしょう。それがトナカイともなれば、もう辞表を出したくなるぐらいの羞恥心ではないだろうか?

 クリスマスとかいう行事の為に、恥さらしを従業員に強いるのはやめにしないか?ついでに上司も部下も、誰も喜ばない忘年会と新年会をやるのもやめにしないか?なぜ無意味に痛みを作らなければならないのか?

 只でさえ寒い冬。その冬に追い討ちのように強いられる羞恥心。生きる希望をへし折る時期ではない。

 と、サンタの帽子をかぶりながら接客をする、年老いたパートさんを見ながら毎年このような事を思うのである。

 今年もサンタさんを演じてご苦労様。どうかあなたの元にもサンタさんが来ますように....

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