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割とどうでもいいような一歩(2)

 美容室を利用していたからといって、正直納得の行く仕上がりになったケースは少ない。非常に少ない。

 半分は自分にある。単純に自分のビジュアルが気に入らないということもあるのだが、それより美容師を信用しきれない自分がいる。

 どうしても雑誌のような髪型と、自分のベースというのがあまりに噛み合わないのである。そりゃそうだ。モデルと自分では全然顔が違うのだし、モデルに合うようにセットされた髪型なのだから、系統が違えばどう考えても合わないのである。

 トライトーンを奏でるぐらい不協和音になる事なんて、見ればわかるのだ。

 しかし、あこがれるものと言うのは、どれもモデルの髪型である。好みとはそういうものだ。

 だからこそ、当然そのオーダーでは仕上がりがよくなるはずなんてない。美容師泣かせこの上ない。

 かといって、お任せにすればやりすぎなぐらいの短髪にされてしまう。特に最近はツーブロックにしておけばいいという風潮と、そもそもツーブロックの男がゲロが出るぐらい嫌いなので、そんな男にだけはされたくないと思っているので、ツーブロックだけはやめてくれとお願いしているぐらいである。

 そうなると、結局無難な形のカットしか出来なくなるので、それもあっての美容室を卒業しようかと真剣に悩んだ。カットだけならもう床屋でいいじゃないかという結論になってしまう。

 当事者は当事者でこれでも頑張っているんだよ?と言われてしまうかもしれないが、やはりベースとなる顔で有利不利というのは絶対に存在する。それは100%ある。それが人間だから。

 正直な話、例の動画に出てくるボーイ達はかっこいい人もいるが、お世辞にもかっこいいとは言えない、否、ブサイクも居る。

 だが、高確率でかっこよくなるか、最悪マシになるぐらいの変化はやはり髪型で変わる事を実感した。

 今回限りで次回は通わないと思う(場所も千葉じゃないので)が、1回ぐらいは美容師に委ねてみたいと思っているので、この人で失敗するならもう誰に頼んでもダメだと諦められるし、上手くいくケースを得られれば、少しだけ私も謎の希望を持てるかもしれない。

 だからこそ、自由にやってもらえるように、カットだけではなく、カラーもパーマもプランに入れさせてもらった(実際に現場でカラーとパーマを行うかは分からないが)。

 せっかくなので楽しみにしておきたい。

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