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コースを学ぼう!-part51-【京都芝2200m】

こんばんは!限界化競馬Vの碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨

さて、今回はGIエリザベス女王杯が行われる舞台でもある京都芝2200mについてまとめました✍🏻
過去のデータについても記載していますので、競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです…!





🟢コースの概要🟢

京都芝2200mコース図

京都芝2200mは外回りをコースを使用します。観客席側の直線半ばからスタートし、1周してゴールを迎えるコースです。
秋にはGIエリザベス女王杯が開催され、春にはGII京都新聞杯、冬には京都記念など複数の重賞レースが行われます。



🔴押さえておきたいポイント🔴

中盤でペースが緩みやすく、スローペースになりやすいコース!

京都芝2200mはスタート後こそペースが速くなるものの、最後の直線が長く中盤は上り坂もあるため道中でペースが緩んでスローペースになりやすいコースです。
詳細は平均ラップで後述しますが、レース後半にかけて徐々にペースアップする流れになり、直線での末脚勝負になりやすいため速い上がりが問われるコースです。


コーナーから下り坂、直線は平坦!

京都競馬場は内回りも外回りも3コーナーから下り坂となっており、直線も平坦なコースです。
後半に上り坂がないため、急坂を苦手としている子下り坂での加速を得意としている子が走りやすいコースでとなっています。
また、中盤はペースが緩んでスローペースになりやすく、最後の直線も長いため速い上がりが求められるコースです。




📊データ編📊

ここからはデータを基に更に深掘りし考察していきます。
データは2016年1月〜2023年11月5日(日)の期間に行われた京都芝2200mの結果を集計しました!✏️
(集計時に単勝40倍を超えるオッズのお馬さんは除外して集計させていただきました。理由は一頭馬券内に絡むだけで回収率の数字に大きな変化が現れ、正確さに欠けると考えているためです。)

🐴枠順別成績🐴


14頭立て以上

好走ゾーンは内枠に偏ってより、多頭数では内枠有利・外枠不利がより顕著になっています。
京都芝2200mはスタートから最初のコーナーまでの距離が短くはないものの、コーナーで外を回される子は不利になりやすく、3〜4コーナーは下り坂の影響もあり加速していく流れとなるため外を回すとロスの大きい運びとなってしまいます。
内側の馬場が荒れてくると外を回した馬が好走しやすくなりますが、基本は内枠有利なコースです。



🐴脚質別成績🐴


14頭立て以上

全体的に見ると逃げ先行馬の好走率が高いものの、差し捲りも好走率が高い点に注目です。
京都芝外回りコースは最後の直線が長く、3〜4コーナーの下り坂を活かして加速することができるため、速い上がりを使える差し馬も好走しやすいコースとなっています。
ただし、末脚が求められるとはいえ中盤で緩んでのスローペースになりやすいことから逃げ馬は恵まれやすい点に注意。多頭数では勝ちきれていないものの、好走率・回収率ともに優秀なため逃げ馬は押さえておきたいコースです。



🐴種牡馬別成績🐴

勝利数1位はディープインパクト
好走率・回収率共に高く、優秀な成績を残しています。

前走初角6番手以下+4着以下に敗戦
【7-4-8-19/38】
勝率18.4% 連対率28.9% 複勝率50.0%
単勝回収率215 複勝回収率126

速い上がりが求められることから末脚を活かせるこのコースとは相性が良く、前走後方から差し損ねている子の巻き返しに要注目です。


注目は9位のキズナ
まだまだ出走機会は少ないものの、高い好走率となっており回収率も優秀です。
2023年に京都新聞杯でリビアングラスが7人気3着、2020年にはディープボンドが4人気1着と既に重賞でも好走している産駒が出ており、今後も要注目です。


ランキング外でこれから活躍に期待したいのはゴールドシップ
産駒は下り坂・平坦コースを得意としている馬が多く、このコースへの出走機会はまだ6回と少ないものの2勝を挙げています。
今後さらに成績を上げてくる可能性があり、注目しておきたい種牡馬です。


最後に、このコースは母父ディープインパクトも好成績を残しています。

母父ディープインパクト
【3-3-3-10/19】
勝率15.8% 連対率31.6% 複勝率47.4%
単勝回収率112 複勝回収率114

ディープインパクトの血は母父に入っても存在感を示しているため、今後は母父ディープインパクトにも注目です。


🍀注目種牡馬ディープインパクト(母父ディープインパクト)、キズナゴールドシップ




🐴平均ラップ🐴

参考として古馬1勝クラス京都新聞杯京都記念エリザベス女王杯京都芝2200mの全レースの平均ラップをグラフにしました。

前半は逃げ先行争いで速いラップを刻んでいますが、400〜から1コーナーへと入っていき、中盤は上り坂もあるためペースが緩みやすいことがグラフからもわかります。
残り800m付近からは下り坂の影響もあり徐々に加速するラップになっており、直線に向いた地点で速いラップを刻んでいることから末脚勝負になりやすいことを示しています。速い上がりが求められるため、直線でのトップスピードが問われるコースです。



〜まとめ〜

○最初のコーナーまでの距離は短くないが、中盤で緩むため基本はスローペースになりやすいコース!

○3コーナーから下り坂、直線は平坦なため速い上がりも問われる!下り坂が得意な子にも注目!

内枠有利・外枠不利なコース!

○最後の直線が長く差し捲りも決まりやすいが、逃げ馬は恵まれやすいため人気薄でも要注意!

○注目種牡馬はディープインパクトキズナゴールドシップ!今後は母父ディープインパクトにも注目!

○スローペースからの末脚勝負が基本、直線でのトップスピードが問われるため速い上がりが使える子に注目!





🍀京都記念のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
タフな馬場への適性
一気に加速する瞬発力
直線でのトップスピード
逃げ先行有利
前走GI組に注目
人気馬が強い
※データは京都開催の過去5年

京都芝2200mは直線の長い外回りコースを使用します。このコースは芝2000mと比べると1コーナーまでの距離が長くなり、直線も長いため差しも決まるコースですが、中盤でペースが緩みやすく逃げ先行馬が穴をあけやすいコースです。
中盤はペースが緩むものの、3コーナーの残り800m付近から下り坂となるため、ここで早めにペースは上がると最後までバテずに走り切る持続力が、ペースが上がり切らないと直線で一気に加速する瞬発力が求められますが、基本的には末脚勝負となるため直線でのトップスピードが求められるコースです。
また、直線は平坦なため下り坂のあるコースが得意な子にも注目です。

このレースは開催が進んだ冬場の京都で行われるため馬場が傷んでいることが多く、タフな馬場への適性が問われやすくなります。
過去の京都記念では雨の影響が残るなかでの開催となったケースも目立ちますが、時期的に芝が荒れやすい点には注意が必要です。


最初のポイントは逃げ先行有利です。

初角5番手以内
【5-3-2-17/27】
勝率18.5% 連対率29.6% 複勝率37.0%
単勝回収率130 複勝回収率71

初角6番手以下
【0-2-3-24/29】
勝率0.0% 連対率6.9% 複勝率17.2%
単勝回収率0 複勝回収率29

このコースは直線こそ長いもののスローペースになりやすく、展開的には逃げ先行馬が恵まれやすいコースです。
このレースも同様の傾向が見られは上に、芝が荒れてタフな馬場になることで速い末脚を使えるタイプの馬がいつもの末脚を発揮できず差し損ねるケースも見られます。
ポジションの取れないタイプの馬は、2020年にアルメリアブルームが4人気5着。2018年にモズカッチャンが2人気4着。2017年にミッキーロケットが2人気4着。2016年にヤマカツエースが2人気5着、レーヴミストラルが1人気12着と人気を裏切っており、GIを勝利しているレベルの馬でも差し損ねるケースが見られます。そのためある程度は前目のポジションを確保できるタイプの馬から狙いたいレースです。


続いてのポイントは前走GI組に注目です。

前走GI
【3-3-3-7/16】
勝率18.8% 連対率37.5% 複勝率56.3%
単勝回収率140 複勝回収率102

前走GII〜GIII
【1-1-1-28/31】
勝率3.2% 連対率6.5% 複勝率9.7%
単勝回収率27 複勝回収率15

上記以外のレース
【0-0-0-6/6】
勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率0.0%
単勝回収率0 複勝回収率0

このレースは秋〜冬のGIシーズンと春のGIシーズンの狭間にある重賞レースです。GIIレースで賞金も高く、実績のある馬も極端に重い斤量は背負わされないため、秋〜冬のGIに出走していた実力馬も出走するケースが多く、他の重賞レースを使われていた馬との対決になりやすいレースです。オープンクラスに上がったばかりの馬と実績馬との斤量差も大きくならないため、前走レベルの高いGIを使われていた馬の好走が目立つレースとなっています。
出走馬同士の能力差が開きやすい重賞レースのため、格の高いレースで好走している馬は素直に評価したいレースです。


最後のポイントは人気馬が強い点です。

1〜6人気
【5-5-5-15/30】
勝率16.7% 連対率33.3% 複勝率50.0%
単勝回収率117 複勝回収率92

7人気以下
【0-0-0-26/26】
勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率0.0%
単勝回収率0 複勝回収率0

これは前述した前走GI組が強いこととも繋がりますが、このレースは出走馬同士の能力差が大きくなりやすく、人気馬が走りやすいレースとなっています。
そのため実力馬が揃っている時は無理に穴狙いをせず、絞って買いたいレースです。




🍀京都新聞杯🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
直線でのトップスピード
外枠有利
やや差し追込有利
能力重視
※データは京都開催の過去5年

京都芝2200mは直線の長い外回りコースを使用します。このコースは芝2000mと比べると1コーナーまでの距離が長くなり、直線も長いため差しも決まるコースですが、中盤でペースが緩みやすく逃げ先行馬が穴をあけやすいコースです。
中盤はペースが緩むものの、3コーナーの残り800m付近から下り坂となるため、ここで早めにペースは上がると最後までバテずに走り切る持続力が、ペースが上がり切らないと直線で一気に加速する瞬発力が求められますが、基本的には末脚勝負となるため直線でのトップスピードが求められるコースです。
また、直線は平坦なため下り坂のあるコースが得意な子にも注目です。


最初のポイントは外枠有利です。

1〜4枠
【0-3-2-22/27】
勝率0.0% 連対率11.1% 複勝率18.5%
単勝回収率0 複勝回収率69

5〜8枠
【5-2-3-31/41】
勝率12.2% 連対率17.1% 複勝率24.4%
単勝回収率158 複勝回収率86

このレースは世代限定戦の中距離戦+日本ダービーの前哨戦であるためスローペースになりやすく、レース後半の末脚勝負になることが多いレースです。基本は3〜4コーナーの下り坂から徐々に加速していく展開になりますが、極端なスローペースになることが多く、内で詰まってしまったりごちゃついたりして加速が遅れてしまうと致命的な不利に繋がってしまいます。そのため、スムーズに外から加速しやすい外枠の好走が目立つレースです。


続いてのポイントはやや差し追込有利です。

初角3番手以内
【1-2-2-12/17】
勝率5.9% 連対率17.6% 複勝率29.4%
単勝回収率75 複勝回収率80

初角4〜6番手
【2-1-1-11/15】
勝率13.3% 連対率20.0% 複勝率26.7%
単勝回収率90 複勝回収率88

初角7番手以下
【2-2-2-30/36】
勝率5.6% 連対率11.1% 複勝率16.7%
単勝回収率107 複勝回収率75

前走芝の1勝クラス以上で上がり3F3位以内且つ勝ち馬から0.5秒差以内
【3-4-0-16/23】
勝率13.0% 連対率30.4% 複勝率30.4%
単勝回収率180 複勝回収率107

このレースはスローペースの末脚勝負になりやすく、世代限定戦でもあるため速い上がりが使える強い差し馬は順当に好走しやすいレースとなっています。
ただ、人気薄の逃げ先行馬は展開面の恩恵を受けて好走することもある点には注意。2023年は逃げたリビアングラスが7人気3着。2018年は2番手につけたステイフーリッシュが7人気1着。2017年は2番手につけたダノンディスタンスが6人気3着と穴をあけています。
逃げもしくは番手が予想される馬は、人気薄でも注意しておきましょう。


最後のポイントは能力重視です。
世代限定戦はメンバー同士の力差が出やすいのも特徴の一つです。今後重賞〜GI戦線で活躍する子もいれば、条件戦をなかなか勝ち上がれない子も一緒に走ることとなります。そのため戦ってきた相手やレース内容を精査し、能力を見極めるのも大切な要素です。




🍀エリザベス女王杯のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
直線でのトップスピード
内枠有利
逃げ先行有利
※データは京都開催の過去5年

京都芝2200mは直線の長い外回りコースを使用します。このコースは芝2000mと比べると1コーナーまでの距離が長くなり、直線も長いため差しも決まるコースですが、中盤でペースが緩みやすく逃げ先行馬が穴をあけやすいコースです。
中盤はペースが緩むものの、3コーナーの残り800m付近から下り坂となるため、ここで早めにペースは上がると最後までバテずに走り切る持続力が、ペースが上がり切らないと直線で一気に加速する瞬発力が求められますが、基本的には末脚勝負となるため直線でのトップスピードが求められるコースです。
また、直線は平坦なため下り坂のあるコースが得意な子にも注目です。


最初のポイントは内枠有利です。

1〜4枠
【3-2-3-31/39】
勝率7.7% 連対率12.8% 複勝率20.5%
単勝回収率49 複勝回収率55

5〜8枠
【2-3-2-40/47】
勝率4.1% 連対率10.6% 複勝率14.9%
単勝回収率42 複勝回収率58

京都芝2200mは内枠有利なコースであり、その傾向はこのレースでも見られます。
特にロスが大きくなりやすい7〜8枠は不利の度合いが大きく、2019年はスカーレットカラーが4人気7着。
2018年はノームコアが2人気5着。
2017年はヴィブロスが1人気5着、ルージュバックが2人気9着。
2015年もルージュバックが3人気4着と人気を裏切っている馬も多く、過去5年で7〜8枠から馬券内に好走したのは2015年のヌーヴォレコルト1人気2着のただ一頭となっています。
馬場の傷みの進行度によっては外有利に傾く場合もありますが、基本は内枠有利が強いレースです。


続いてのポイントは逃げ先行有利です。

初角5番手以内
【1-4-2-20/27】
勝率3.7% 連対率18.5% 複勝率25.9%
単勝回収率28 複勝回収率121

初角6番手以下
【4-1-3-51/59】
勝率6.8% 連対率8.5% 複勝率13.6%
単勝回収率53 複勝回収率27

勝ち切ってる馬や馬券内に絡んでいる頭数自体は差し追込馬が多いものの、このレースは逃げ先行馬が穴をあけるケースが目立つのが特徴です。
初角5番手以内で先行していた馬は、2019年にクロコスミアが7人気2着、2018年もクロコスミアが9人気2着と人気薄で好走。
2017年はモズカッチャンが5人気1着、クロコスミアが9人気2着。
2016年はシングウィズジョイが12人気2着と、スローペースを味方につけて人気薄の馬が好走しています。
2015年は雨の影響が残り時計がかかっていたため差し追込決着になっていますが、人気薄の逃げ先行馬×実力のある差し追込馬で決まることが多いレースです。




以上、京都芝2200mの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!

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(荒れそう〜)


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