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コースを学ぼう!-part4-【京都芝2000m】

こんばんは!碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨

さて、今回はGI秋華賞が行われる舞台でもある京都芝2000mについてまとめました✍🏻
過去のデータについても記載していますので、競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです…!





🟢コースの概要🟢

コースの全体像

京都芝2000mコース図

京都芝2000mは内回りをコースを使用します。観客席側の直線半ばからスタートし、1周してゴールを迎えるコースです。
秋にはGI秋華賞やGIII京都2歳Sが開催されます。



🔴押さえておきたいポイント🔴

最初のコーナーまで距離が短いため、基本はスローペースになりやすい!

京都芝2000mはスタートから最初のコーナーまでの距離が短く、スローペースになりやすいコースです。
レース毎に違いがあるため詳細は平均ラップで後述しますが、前半は遅くレース後半にかけて徐々にペースアップする流れになるため、最後までバテずに走り切る持続力が問われるコースです。


3コーナーから下り坂、直線は平坦!

京都競馬場は内回りも外回りも3コーナーから下り坂となっており、直線も平坦なコースです。
後半に上り坂がないため、急坂を苦手としている子下り坂での加速を得意としている子が走りやすいコースです。
また、前述したスローペースになりやすいことも相まってレース後半の末脚勝負になりやすく、速い上がりも求められます。そのため小回りコースの中では末脚も大切となるコースです。




📊データ編📊

ここからはデータを基に更に深掘りし考察していきます。
データは2015年1月〜2020年12月31日の期間に行われた京都芝2000mの結果を集計しました!✏️
(集計時に単勝40倍を超えるオッズのお馬さんは除外して集計させていただきました。理由は一頭馬券内に絡むだけで回収率の数字に大きな変化が現れ、正確さに欠けると思ったためです。)

🐴枠順別成績🐴


14頭立て以上

好走ゾーンは中枠〜外枠に集中しており、1〜2枠は苦戦傾向にあることがわかります。

このコースは最初のコーナーまでの距離が短いためポジションを確保しやすい内枠有利に見えますが、京都競馬場は湿地帯にあり路盤が柔らかく中央開催の4場(東京・中山・阪神・京都)のなかでは馬場が傷みやすいといった特徴を持っています。
これは2023年に終了した改修工事で傾向が変わる可能性もありますが、開催が進むほど荒れた内を走らされてしまう内枠は不利になりやすい点に注意が必要です。

また、改修工事の影響で4コーナー出口の角度が緩くなりました。それにより外を回して加速した馬が以前より外に振られにくくなっているため、外からスムーズに走ることができる馬は走りやすくなっていると考えられ、今後も変わらず中枠〜外枠有利をベースに考え、開催前半は内枠有利意識を高めて考えたいコースです。




🐴脚質別成績🐴


14頭立て以上

このコースは逃げの成績が高いものの、逃げと比較すると先行の成績は高い部類ではなく差しの活躍も目立っています。
京都芝2000mは直線の短い小回りコースのため逃げ先行馬が活躍しやすいように感じますが、このコースはスローペースになりやすく後半は下り坂〜平坦なため、速い上がりも求められます。そのため末脚勝負が苦手な立ち回りの上手さを活かしたいタイプの先行馬はこのコースでもキレ負けしてしまうことが多く、ポジションを取り切った逃げ馬の成績が良くなっています。
捲りの活躍も目立っているように、コーナーで加速して速い上がりを使える馬も好走しやすいコースです。




🐴種牡馬別成績🐴

勝利数1位はディープインパクト
好走率も高いものの人気馬も多いため回収率は平均以下の数字となっています。ただし人気馬はしっかり好走してくる子が多いのも特徴です。

単勝オッズ4倍未満
【35-23-14-30/102】
勝率34.3% 連対率56.9% 複勝率70.6%
単勝回収率80 複勝回収率88

人気馬に絞ることで回収率も上昇しています。
下手に穴狙いをするよりは、能力の裏付けがある人気馬を狙っていきたい種牡馬です。


注目は2位のハービンジャー
産駒は持続力に長けた馬が多く小回りコースを得意としている馬も多いのが特徴で、このコースとは好相性の種牡馬です。
また、ハービンジャー産駒は重すぎる馬場は苦手としている子が多いのも特徴です。

良〜稍重
【27-15-23-71/136】
勝率19.9% 連対率30.9% 複勝率47.8%
単勝回収率158 複勝回収率100

重〜不良
【1-0-4-11/16】
勝率6.3% 連対率6.3% 複勝率31.3%
単勝回収率39 複勝回収率90

重馬場以上のサンプルは少ないものの、産駒は良馬場〜稍重馬場で好成績を残しています。
産駒の特徴とこのコースで求められる適性がマッチしやすいため、要注目の種牡馬です。


他、ランキング内で注目しておきたいのはキズナ
産駒は牡馬と牝馬でタイプが分かれており、牡馬はダート馬も多いパワー型、牝馬は速い上がりも使えるスピード型に出やすいものの、このコースではどちらも好成績を残しています。

牡馬
【5-1-2-12/20】
勝率25.0% 連対率30.0% 複勝率40.0%
単勝回収率109 複勝回収率63

牝馬
【1-2-0-3/6】
勝率16.7% 連対率50.0% 複勝率50.0%
単勝回収率150 複勝回収率186

荒れた馬場を苦にしない馬や持続力に長けている馬も多いため、このコースでは要注目の種牡馬です。


ランキング外での注目種牡馬は3頭、まずはドリームジャーニーナカヤマフェスタです。

ドリームジャーニー産駒
【4-2-5-12/23】
勝率17.4% 連対率26.1% 複勝率47.8%
単勝回収率276 複勝回収率150

ナカヤマフェスタ産駒
【4-0-2-8/14】
勝率28.6% 連対率28.6% 複勝率42.9%
単勝回収率235 複勝回収率90

ドリームジャーニーは器用さに長け小回りコースを得意としている産駒が多く、ナカヤマフェスタは持続力に長け先行して持続力を活かすタイプの産駒が多く出ています。タイプこそ異なるものの、どちらも重めの馬場を苦にしない産駒が多いため馬場が荒れやすい京都小回りコースを得意としていると考えられそうです。


また、これからの活躍に期待したいのがゴールドシップ
急坂を苦手としている産駒が多く、平坦〜下り坂のコースで成績を上げてくる産駒が目立つ種牡馬です。
現時点ではサンプルは少ないものの、持続力に長けた産駒も多いため今後の活躍に注目です。

(余談ですがランキング外で挙げた3頭は全てステイゴールド系の種牡馬です。出走機会こそ多くはないものの、人気薄での好走も多いため要チェックです。)


🍀注目種牡馬ハービンジャーキズナドリームジャーニーナカヤマフェスタゴールドシップ




🐴平均ラップ🐴

参考として古馬1勝クラス京都2歳S秋華賞京都芝2000mの全レースの平均ラップをグラフにしました。

スタートから最初のコーナーまでの距離が短いため前半はスローペースになりやすく、下り坂となる3コーナーから徐々に加速していく流れになっていることがわかります。残り1000m〜800m付近から早めにペースアップする流れになるため最後までバテずに走り切る持続力が問われるコースです。

ただし秋華賞はペースが速くなりやすい点に注意が必要です。
このレースは3歳牝馬にとって世代限定戦最後のGIとなります。短距離〜マイルが得意な子から中長距離が得意な子まで様々なカテゴリーで勝ち上がってきた馬が集まるレースとなっており、マイル付近を得意としている距離が長いスピードタイプ子もチャレンジしてくるケースが多いため、前半のペースが速くなりやすいといった特徴を持っています。そのためこのレースは差しが特に決まりやすい点に注意が必要です。




〜まとめ〜

○最初のコーナーまでの距離が短く、基本はスローペースになりやすいコース!

○3コーナーから下り坂、直線は平坦なため速い上がりも問われる!下り坂が得意な子にも注目!

中枠〜外枠が好成績!開催前半は内枠に注目も馬場の荒れに注意!

○好成績は逃げ馬!速い上がりも求められるコースため差し捲りにも注目!

○注目種牡馬はハービンジャーキズナドリームジャーニーナカヤマフェスタゴールドシップ

○スローペースからの持続力勝負が基本、ただし秋華賞は平均〜ハイペースになりやすい点に注意!





🍀秋華賞のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
やや内枠有利
差し追込有利
能力重視
※京都開催の過去5年

京都芝2000mは直線の短い内回りコースを使用します。このコースはスタートから最初のコーナーまでは距離が短いため前半はスローペースになりやすいのが特徴です。
3コーナーの残り800m付近から下り坂となり最後の直線も短いため早めに加速していく流れになりやすく、最後までバテずに走り切る持続力と直線でのトップスピードが求められるコースです。
また、直線は平坦なため下り坂のあるコースが得意な子にも注目です。


まず、このレースのポイントはやや内枠有利な点です。○1〜4枠
【2-3-3-30/38】
勝率5.3% 連対率13.2% 複勝率21.1%
単勝回収率34 複勝回収率60

5〜8枠
【3-2-2-43/50】
勝率6.0% 連対率10.0% 複勝率14.0%
単勝回収率18 複勝回収率45

このレースは京都開催2週目に行われるため芝はまだ内の荒れが少なく、ロスなく立ち回ることができる内枠が有利になりやすいレースです。
ただし多頭数で行われる点や、後述する差し有利な点から極端な後方脚質の馬は詰まるリスクが大きくなる点には注意です。


続いてのポイントは差し追込有利です。

初角5番手以内
【0-1-1-24/26】
勝率0.0% 連対率3.8% 複勝率7.7%
単勝回収率0 複勝回収率21

初角6番手以下
【5-4-4-49/62】
勝率8.1% 連対率14.5% 複勝回収率21.0%
単勝回収率35 複勝回収率65

このレースは差し追込が非常に決まりやすい特徴を持っており、その原因は出走メンバーとレースラップから読み解くことができます。
このレースは牝馬三冠の最後のレース、つまり3歳牝馬にとって世代限定戦の最後のGIレースとなります。そして2000mという距離設定。これらの要因から1600m付近が得意な短距離寄りの馬、中距離が得意な馬、もっと距離が伸びていい馬と様々なカテゴリーの出走馬が集まります。
2000mは少し長い…といったスピードのある馬が出走してくることや、GI故に前半のペースが速くなりやすく差し追込が決まりやすいといった傾向が見られるのです。
(参考までに、過去5年の桜花賞、オークス、秋華賞の前後半3Fのタイムです!2016年の秋華賞はゆったりとした流れでしたが基本的に桜花賞、オークスよりも後半質が求められにくいレースになっていることがわかるかと思います…!)

(秋華賞は京都芝2000mの平均ラップと比較しても前半が速くなりやすい、というのがグラフからもわかりますね)

このレースで先行した馬は2020年にリアアメリアが2人気13着、マルターズディオサが4人気7着。
2019年はダノンファンタジーが1人気8着、コントラチェックが5人気15着。
2017年はアエロリットが1人気8着、ファンディーナが2人気13着と、人気を背負う馬でも大敗するケースが多くみられます。
京都芝2000mは阪神芝2000mとは異なりスピードや先行力、立ち回りの上手さが活かしにくいコースのため、特に2000mより短い距離がベストといったタイプの逃げ先行馬は疑うことも必要です。

前走初角3番手以内
【0-2-1-29/32】
勝率0.0% 連対率6.3% 複勝率9.4%
単勝回収率0 複勝回収率21

関連して前走先行していた馬も不振な傾向があり、馬券内に絡んだのはカレンブーケドール、ミッキーチャーム、カンタービレの3頭のみで人気を裏切る馬も多いため、注意が必要です。


最後のポイントは能力重視です。
世代限定戦はメンバー同士の力差が出やすいのも特徴の一つ。今後重賞〜GI戦線で活躍する子もいれば、条件戦をなかなか勝ち上がれない子も一緒に走ることとなります。そのため戦ってきた相手やレース内容を精査し、能力を見極めるのも大切な要素です。




🍀京都2歳Sのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
やや内枠有利
やや差し有利
人気馬が強い
能力重視
※京都開催の過去5年

京都芝2000mは直線の短い内回りコースを使用します。このコースはスタートから最初のコーナーまでは距離が短いため前半はスローペースになりやすいのが特徴です。
3コーナーの残り800m付近から下り坂となり最後の直線も短いため早めに加速していく流れになりやすく、最後までバテずに走り切る持続力と直線でのトップスピードが求められるコースです。
また、直線は平坦なため下り坂のあるコースが得意な子にも注目です。


最初のポイントはやや内枠有利です。

1〜4枠
【3-2-4-11/20】
勝率15.0% 連対率25.0% 複勝率45.0%
単勝回収率63 複勝回収率71

5〜8枠
【2-3-1-23/29】
勝率6.9% 連対率17.2% 複勝率20.7%
単勝回収率21 複勝回収率28

京都芝2000mはスローペースになりやすく、後半のコーナーで加速していくレースになるため外を回された子はロスが大きくなりやすいため内枠有利に傾く傾向が見られます。
しかし、このレースは開催最終週に行われます。そのため馬場が荒れていることも多く、少頭数なことも相まって外からの捲り差しも決まりやすい傾向があります。当日の馬場傾向にも注意しておきましょう。


続いてのポイントはやや差し有利です。

初角3番手以内
【1-3-2-11/17】
勝率5.9% 連対率23.5% 複勝率35.3%
単勝回収率35 複勝回収率57

初角4番手以下
【4-2-3-23/32】
勝率12.5% 連対率18.8% 複勝率28.1%
単勝回収率40 複勝回収率39

前走上がり最速で3着以内
【4-3-2-7/16】
勝率25.0% 連対率43.8% 複勝率56.3%
単勝回収率80 複勝回収率75

京都芝2000mはスローペースになりやすいコースですが、差し自体は決まるコースです。そのため前走速い上がりを使って好走している馬は好走率が高いのも特徴です。


続いてのポイントは人気馬が強い点です。

1〜3人気
【5-3-3-4/15】
勝率33.3% 連対率53.3% 複勝率73.3%
単勝回収率126 複勝回収率96

4人気〜
【0-2-2-30/34】
勝率0.0% 連対率5.9% 複勝率11.8%
単勝回収率0 複勝回収率23

1〜3人気、前走上がり3F1位
【4-3-1-1/9】
勝率44.4% 連対率77.8% 複勝率88.9%
単勝回収率143 複勝回収率108

このレースは差しが決まりやすい+少頭数になりやすい世代限定戦のため、人気馬が走りやすいレースとなっています。
そのため速い上がりを使って能力を見せている差し馬は素直に評価したいレースです。


最後のポイントは能力重視です。
世代限定戦はメンバー同士の力差が出やすいのも特徴の一つ。今後重賞〜GI戦線で活躍する子もいれば、条件戦をなかなか勝ち上がれない子も一緒に走ることとなります。そのため戦ってきた相手やレース内容を精査し、能力を見極めるのも大切な要素です。




以上、京都芝2000mの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!

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