見出し画像

楽曲の盛り上げかた

楽曲のメリハリをつけるためには、ハーモニーをうまく活用することが重要です。以下にいくつかのアプローチを紹介します。

ブロックコードによるハーモナイズ:

メロディにコード構成音をなるべく維持した形で付加することで、ブロックコードによるハーモニーを作成します。
例えば、メロディのコード構成音である「P5=G」「M3=E」には元コードCでそのままハーモナイズします。他の音についても同様に考えます。
ブロックコードは簡易に用いられますが、サウンドに深みがありません。

Approach harmonizing (アプローチハーモナイズ):

メロディを「センタートーン」と「アプローチトーン」に分け、センタートーンには「元コード」を、アプローチトーンには新たに作る「アプローチコード」でハーモナイズします。
センタートーンはメロディを構成する音の中で重要な役割を果たす音であり、アプローチトーンはセンタートーンに移動する必要のある音です。

アプローチトーンはスケール音やクロマチック音で表現され、スケールトーンアプローチとクロマチックアプローチがあります。
スケールトーンアプローチでは、元コードの隣のコードを用いてハーモナイズします。クロマチックアプローチはオールマイティに使えますが、スケールトーンアプローチが可能な場合はそちらを優先させます。

山場と谷場のデザイン:
楽曲のメリハリを作るために、山場と谷場を意識的に配置します。
メロディーやハーモニーがあっても、力を入れる部分と力を逃がす部分の差がしっかりデザインされていなければ、感動が薄れてしまいます。

楽曲のメリハリを高めるために、以下のテクニックを試してみてください。
リズムの変化:
リズムパターンを変化させることで、楽曲にダイナミズムをもたらします。
イントロやサビ、ブリッジなど、セクションごとにリズムの強調度を変えることで、聴き手の興味を引きます。
ダイナミックレンジの活用:
音量の変化を意識的に使い、楽曲のエモーションを表現します。
静かなパートから大音量のクライマックスへの移行や、逆に大音量から静かな部分への落ち着きを作り出すことができます。
ハーモニックモーション:
ハーモニーの進行を滑らかにすることで、メリハリを生み出します。
例えば、コードの転調やモードの変化を取り入れることで、聴き手に新鮮な感覚を与えます。
音色の変化:
楽器の音色を変えることで、楽曲に変化をもたらします。
シンセサイザーのフィルターやエフェクトを使った音色の変化、アコースティック楽器のピッキングスタイルの変更などが有効です。

音色を変えるためには、以下の方法を試してみてください。
エフェクトプロセッサーの使用:
ギターやキーボードなどの楽器にエフェクトプロセッサーを接続することで、音色を変化させることができます。
ディレイ、リバーブ、コーラス、ワウなどのエフェクトを使って、音の空間感や質感を調整できます。
音色の選択:
楽器自体の音色を変えることで、全体の音楽性を変化させます。
ギターのピックアップ切り替え、シンセサイザーのパッチ変更、ドラムのヘッドやシンバルの選択などが該当します。
音量とアタックの調整:
音色は音の強さやアタック(音の立ち上がりの速さ)にも影響されます。
音量を調整することで、音色の印象を変えることができます。また、アタックを調整することで、音の鋭さや柔らかさを調節できます。
ミキシングとエンジニアリング:
音色はミキシングとエンジニアリングの段階でも変化します。
EQ(イコライザー)やコンプレッサーを使って、音の周波数バランスやダイナミクスを調整しましょう。

リズムの変化は、楽曲内でリズムパターンを意図的に変えることを指します。具体的な方法としては以下のようなものがあります。
セクションごとのリズム変化:
イントロ、サビ、ブリッジ、間奏など、楽曲のセクションごとにリズムパターンを変えることで、聴き手の興味を引きます。
例えば、イントロではシンプルなリズムを使い、サビでは複雑なリズムを取り入れるなど、ダイナミックな変化を作り出します。
リズムフィルの挿入:
リズムフィルは、特定のフレーズやセクションでリズムパターンを強調するために挿入される短いリズムパターンです。
ドラムやパーカッションのフィルを使ったり、ギターやキーボードのリフを挿入したりすることで、リズムの変化を生み出します。
リズムの密度変化:
リズムの密度(音の詰まり具合)を変えることで、楽曲に変化をもたらします。
一部のセクションではスパースなリズムを使い、別のセクションでは密度の高いリズムを取り入れるなど、バラエティを持たせましょう。

楽曲の盛り上げ方には、楽器の使い分けが重要です。以下にいくつかのテクニックを紹介します。
打楽器の活用:
打楽器はリズムを強調するのに最適です。シンバルやタンバリン、カスタネットなどを使って、サビ部分でリズムを盛り上げましょう1.
シンバルを鳴らす量や位置、種類、譜割りを工夫することで、サビのエネルギーを高めることができます。
木琴とマリンバ:
木琴とマリンバは旋律楽器で、高学年の合奏に適しています。木琴にプラスしてマリンバを取り入れることで、音色が豊かになります2.
メロディやハーモニーの要素を木琴とマリンバで演奏することで、楽曲に深みを持たせましょう。
キッチン用品での演奏:
鍋、ボール、フライパン、しゃもじ、おたまなどのキッチン用品を使って楽しく演奏できます。
サビのメロディーラインに合わせて、端から順に音を鳴らしていくと、いろいろな音色で楽しい演奏になります3.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?