251.51.代理コード、裏コード
251
Amコードのツーファイブワン(II-V-I)の進行は、通常のメジャースケールにおけるII、V、Iのコードをマイナーキーに変更したものです。Amコード(Aマイナーコード)の場合、II、V、Iのコードは次のようになります:
1. II (ツー): Bm7(Bマイナーセブンス)
2. V (ファイブ): E7(Eセブンス)
3. I (ワン): Am(Aマイナーコード)
まとめ
したがって、Amコードのツーファイブワンの進行は、
Bm7 - E7 - Am となります。
Bm7♭5 - E7 - Am の進行は代理コードの進行です。代理コードは、元のコードと同じ役割を果たしながら、代わりに使用できるコードのことを指します。この場合、Bm7♭5はAmコードのii(ツー)の代理コードとして機能し、E7はV(ファイブ)の代理コードとして機能します。
51(ファイブワン)
ファイブワン(V-I)の進行は、Amコード(Aマイナーコード)の場合、Eマイナーコード(E7)から始まります。正しい進行は次のとおりです:
1. V (ファイブ): E7(Eセブンス)
2. I (ワン): Am(Aマイナーコード)
まとめ
したがって、Amコードのファイブワン(V-I)の進行は、E7 - Am となります。
代理コード
正しいII-V-Iの進行を使用する場合、Amコード(Aマイナーコード)の場合のII-V-Iの進行は次のとおりです:
1. II (ツー): Bm7♭5(Bマイナーセブンフラットファイブ)
2. V (ファイブ): E7(Eセブンス)
3. I (ワン): Am(Aマイナーコード)
したがって、Amコードのツーファイブワンの正しい進行は Bm7♭5 - E7 - Am となります。
裏コード
代理コードと裏コードは異なる概念です。
1. 代理コード(Substitute Chord): 代理コードは、元のコードと同じ役割を果たしながら、代わりに使用できるコードのことを指します。例えば、Cメジャーコードの代理コードとしてAmコード(Aマイナーコード)が使えます。代理コードはコード進行の中で置き換えることができますが、基本的な機能や役割は同じです。
2. 裏コード(Backdoor Chord): 裏コードは、あるキーの進行において、予想外の効果を持つコードのことを指します。通常は、そのキーに関連した標準的な進行から外れたコードです。例えば、メジャーキーの進行であれば、裏コードとしてマイナーキーのコードが使われることがあります。裏コードは予想外のハーモニーをもたらし、曲に興味深さや独創性を加えることがあります。
まとめ
したがって、代理コードと裏コードは異なる概念であり、同じものではありません。
keyを変える
キーを変えると、曲の音程や和声が変化します。具体的には、以下のような違いが生じます:
1. 音程の変化: キーを変えると、曲のすべての音が一定の距離だけ上がるか下がります。これにより、曲全体の音程が変化し、音の高さが異なります。
2. 和声の変化: キーを変えることで、和声が変化します。特に、コードのルートノートや関連する和音が変わります。これにより、曲の響きや感じが異なります。
3. 演奏のしやすさ: 曲のキーは、演奏者の歌声や楽器の音域に合わせて調整されることがあります。キーを変えることで、歌いやすくなったり、演奏しやすくなったりする場合があります。
4. 曲の雰囲気: キーは曲の雰囲気にも影響を与えます。同じメロディーやコード進行でも、キーが異なると曲の雰囲気が変わります。たとえば、高いキーでは明るく軽快な印象を与え、低いキーでは暗く深い印象を与えることがあります。
5. 楽器の音色: キーを変えることで、楽器の音色や響きが変化する場合があります。これは、特に楽器が特定のキーに合わせて調整されている場合に顕著です。
まとめ
キーを変えることで、曲の表現や演奏のしやすさ、響きなどが変化します。そのため、キーの選択は曲の全体的な雰囲気や演奏性に大きな影響を与えます。
使えないコード使えるコード
キーを変えることで使えるコードが変わります。特定のキーに関連したコードは、そのキーのスケールに基づいて決定されます。したがって、キーを変えると、そのキーに関連したスケールが変わり、それに基づいて使用できるコードも変わります。
例えば、Cメジャースケールのキーでは、以下のコードが一般的に使用されます:
- Cメジャーコード (C)
- Dマイナーコード (Dm)
- Eマイナーコード (Em)
- Fメジャーコード (F)
- Gメジャーコード (G)
- Aマイナーコード (Am)
- B減五コード (Bdim)
しかし、もしキーをGメジャーキーに変えると、使用できるコードが異なります。Gメジャースケールのキーでは、以下のコードが一般的に使用されます:
- Gメジャーコード (G)
- Amコード (Am)
- Bmコード (Bm)
- Cメジャーコード (C)
- Dメジャーコード (D)
- Emコード (Em)
- F#減五コード (F#dim)
キーを変えることで使用できるコードが変わるため、特定のコードは特定のキーで使用されることがあります。さらに、特定のキーでは一般的なコードがあり、他のキーでは使われないコードがある場合もあります。しかし、基本的なコード進行や和声理論に基づいて作られた曲の場合、大抵のキーで一般的なコード進行が使えるように工夫されています。
♯や♭がつくとどう変わる
♯(シャープ)や♭(フラット)がコードにつくと、そのコードの音程が変化します。これにより、キー内の音階の構成が変わり、使用できるコードも変化します。具体的には、次のような変化があります:
1. シャープ(#)がつく場合: シャープがつくと、その音程が半音上がります。たとえば、C♯はCから半音上の音、つまりCの上の音を指します。このため、Cメジャースケールのキーにおいて、C♯メジャーコードが使用される場合、Cメジャースケールから一つ上の音階であるC♯メジャースケールが使用されます。
2. フラット(♭)がつく場合: フラットがつくと、その音程が半音下がります。たとえば、D♭はDから半音下の音、つまりDの下の音を指します。このため、Dメジャースケールのキーにおいて、D♭メジャーコードが使用される場合、Dメジャースケールから一つ下の音階であるD♭メジャースケールが使用されます。
したがって、♯や♭がコードにつくと、そのコードの音程が変化し、それに応じてキー内の音階や使用できるコードも変化します。このような変化が、曲の響きや雰囲気を大きく左右することがあります。
質問①
例えば、keyCメジャーだったとして、使えるコードが決まっているとさっき教えてもらいましたが、使えるコード以外を使いたい場合に、♯や♭をひとつ、ふたつをつけて使えないコードを使えるように調整するということですか?
はい、その通りです。キーがCメジャーである場合、通常使用されるコードはCメジャーコード(C)、Dマイナーコード(Dm)、Eマイナーコード(Em)、Fメジャーコード(F)、Gメジャーコード(G)、Aマイナーコード(Am)、およびB減五コード(Bdim)です。
しかし、特定のコード進行や和声の要求に応じて、キー内の標準的なコード以外のコードを使用したい場合があります。その場合、♯や♭を使ってキー内の音階を変更し、新しいコードを導入することができます。たとえば、Cメジャーキーで使われないコードを導入したい場合、キーを変更して新しいコードを含むキーに移行することが考えられます。
例えば、Cメジャーキーで使われないA#(A♯)コードを導入したい場合、キーをCメジャーから変更して、A#(A♯)メジャーコードを含むキーに移行することができます。この場合、Cメジャーキーから半音上のキーであるC♯メジャーキーに移行し、A♯(A♯)メジャーコードを使用します。
このようにして、特定のコード進行や和声の要求に合わせて、キーを変更し、新しいコードを導入することで、曲の表現や音楽的なアイデアを実現することができます。
質問②
楽譜の途中でkeyを変えるようにするということですね?
はい、楽譜の途中でキーを変更することは一般的な手法です。これは、「調号の変化」または「調号の転換」と呼ばれます。楽譜の特定の地点でキーを変更することで、新しいキーに合わせたコードや音階が導入され、曲の雰囲気や表現が変化します。
楽譜の途中でキーを変更する際には、その変化がスムーズで聴衆に違和感を与えないようにすることが重要です。このために、調号の変化が明示されたり、適切な転調の記号が使用されたりします。また、楽譜の中で新しいキーが導入される直前に、適切な和声やリズムの変化が行われることが一般的です。
楽曲の構造や表現を豊かにするために、楽譜の途中でキーを変更することは有効な手法です。特に、曲の展開や高揚感を演出する場面などでキーを変更することがよく見られます。
質問③
転調したいからkeyを楽譜の途中から変えるということで間違いないですか?
はい、その通りです。楽譜の途中でキーを変更することで転調が実現されます。転調は、楽曲内で新しいキーに移行することを意味します。楽曲の途中でキーを変更することで、新しいキーに合わせてコードや音階が変化し、曲の雰囲気や表現が変わります。
転調を行う際には、楽曲の流れや表現に合わせて適切なタイミングでキーを変更することが重要です。また、転調がスムーズに行われるように、調号の変化や転調記号が正しく使用されることも重要です。
楽曲内でのキーの変更は、曲の展開や表現を豊かにするための効果的な手法の一つです。特に、転調を行うことで新しいキーによる音楽的な響きや表現を導入することができます。
2-5-1 ツーファイブワン進行形は、サビへの予兆として間に挟むことに使われる。
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