見出し画像

勝とうとするか負けたままでいるか

趣味である格闘ゲームを始めることになったきっかけは、格闘ゲームをゲームセンターで初めてプレイした時に

「明らかに手を抜いて舐めた行動をとっていた相手に負けたから」であり、「こいつには絶対に勝つ」という選択を取ったからである。

確かに相手は圧倒的に格上でこちらは始めたばかりの初心者だった。
相手は格上だしこっちは初心者だししょうがないと諦めて帰ることも出来た。当時の私にとって1プレイの100円は貴重で、負けると分かっている相手に2分間で100円を棒に振る行為は全く無駄でしかない。
負けて席を立った後、画面を見ながら立ち尽くす私に友人は帰ろうと声をかけてきたが、私は帰るという選択肢は取らなかった。
ここでこの勝負から引いたら、何か自分の芯のようなものが無くなってしまうような気がした。
気づいたら私はコイン投入口に100円を入れ再戦を申し込んでいた。

申し込んでいた、と書いたが実際はそんな綺麗なものではない。ただ単純にムカついていてこいつには勝たないと気が済まない、絶対に勝つという気持ちが先行していただけだった。
結果として財布に中身を全て注ぎ込み全敗し、次の日の昼食代がなくなったという結果になったが、挑むという選択に後悔は無かった。
「今は負けたけどいつか絶対にこいつを倒す」という決意から全ては始まった。

勝つためにはどうすればいいか。
キャラクターは?
立ち回りは?
対策は?
練習方法は?

上記が定ったら実際に他の人と対戦をしてみて、上手くいかなった所を検証し改善。

PDCAサイクルを回すということを格闘ゲームから学び、年齢も様々な人達からコミュニケーションや社会性を学んだ。格闘ゲームで培った全ては今も活きている。

あの選択が無かったら今の私はいないだろうし、どんな人になっていたのかと今でも考えることはある。
人には人生にとって分岐点が存在し、その選択が人を形作っていく。選択肢に正解はないが、どの選択肢を選んだとしても、それを正解にできるかは本人次第だ。

#自分で選んでよかったこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?