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諦めたら本当に試合終了なのか(周南公立大学戦)

2022.6.1  天皇杯2回戦
清水 8-0 周南公立大学

監督交代後の初戦。
何が何でも勝ちが欲しいエスパルス。

そして、天皇杯の初戦といえば
ジャイアントキリングの恐怖とか
大学生や社会人チームに
苦しめられた記憶ばかりが蘇ります。

ところが。

平日開催ということで
わずか1616人の観客の前で

まさかのゴールショー。
8点も取るのは2016年以来ですかね?

取られたことは、
もう少し最近あるような気もしますが。

そこで私が気になったのは
相手チームの選手たち。

敬意をもって言います。
周南公立大学のサッカー部の学生さんたち。
応援に来ていた3人も含めて
本当にリスペクトできる選手たちでした。

1、試合の中で起こっていたこと


スタッツを見ると、
試合開始直後に2本のシュートを打ったあとは
ほぼエスパルスに攻められていたことが
伺えます。

その中で90分間、最後まで走り続けること
バチが折れるまで応援の太鼓を鳴らし続けること。
それは、相当のメンタルだと思うのです。

しかもみんな好青年だった。
現地の清水サポーターからも
たくさん声が届いていました。

試合終了と同時に清水ゴール裏へ向かって
頭を下げたゴールキーパーの西原選手。

理不尽な要求にも笑いながら
終始穏やかに対応し
エスパルスのパスワークを
「うめぇ!」といいながら
たった3人で仲間の応援を続けた
東スタンドの子たち。
(上手いって言ってくれてありがとうね、、、)

最後はみんなで西スタンドへ挨拶に来てくれて
清水サポーターから大きな拍手が送られていました。

正直、8点も取られたら
もうやめてくれと思ってしまいます、私は。

まだ試合終わらないのかと時間を気にし
これ以上失点しないことをただ祈りながら
がんばれと念を送ることしかできないかもしれない。

この試合のことを考えると
プロを相手に8点差をつけられて、
よく気持ちが折れなかったものだなと思います。

私は基本メンタルがやわやわなので、この程度ですが、
周南公立大学の選手たちからは
そんな様子は全く感じませんでした。

2、諦めたらそこで試合終了ですよ。


「諦めたらそこで試合終了」
とは、某有名バスケ部の、
顧問の先生の言葉なのですが

これと全く同じ意味の言葉を
ある番組で聞いたことがあります。
印象的だったので書き留めてありました。

私の好きな古閑美保さん。
元プロゴルファーで
賞金女王にもなられたことがある、

言わずと知れたトップアスリート。

彼女がゴルフレッスンの番組で
こんなことを言っていました。

「諦めたら終わりだぞ」

そして、これには続きがあります。

「諦めた1打と、そうでない1打
もちろん同じ1打なんだよ。

その次が変わってくるわけ。

その次の1打
その次のホール
その次の試合とか将来とか

諦めるやつは何やってもダメ
とにかく諦めない」

この言葉が示唆することとは。

今の頑張りが、
今のためだけにあるのではないということ。
今の頑張りが、明日、来年、未来の自分に
繋がっているということ。

3、「諦めない」ことの意味


どんなに負け濃厚な試合でも、
残りの時間を諦めて適当にプレーすれば、
その試合はただの負け試合です。

ですが、8点取られてもなお、
食らいついていくプレーを選択できる選手には
そこに成長があります。
プロに対し自分が何ができるか
チャレンジできる選手には
未来の希望があります。

試合終了のホイッスルを聴きながら
勝利したことへの安堵の中に
なんとも爽やかな気持ちが去来しました。

彼らはこの1戦は負けましたが、
その中で自分たちができることを選択し
最後までやり切って
未来に繋げたのです。

ですから彼らの試合はまだ終わっていません。
彼らの試合はこれからです。

ねぇ、安西先生?


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