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勝ち点2の重み(清水‐長崎)

2024.9.7  明治安田J2リーグ
第30節 清水 1-1 長崎
ルーカス ブラガ
2位(暫定)

こんにちは。
メンタルコーチ 兼 清水サポのLilyです。


今季2度目の引き分け。
試合後はいろんな意見を見ました。
昇格のためにはポジティブな引き分けだとか、
優勝を狙うためには勝利が必要だとか。

1,先制されても

まず、この試合のポイントは
「今季初、ホームで先制された」
ということです。

先制した試合は無敗ですが
先制された試合の勝利は1試合だけ、
残りは敗戦。

ここで負けてしまえば、
「アイスタ無敗」の記録も途絶えますし
アイスタでは負けないという自信も揺らいでしまう。

というわけで、先制はされても
負けるわけにいかない試合だったわけです。

そこで仙台戦のことを思い出しますと
アウェイとはいえ、
先制から同点に追いついたところ
までは良かったのですが、
追加点を許し、結果的に敗戦しました。

そのことがありますので
「同点に追いつけ、そして追加点は取られるな」
が、長崎戦のミッションとなったわけです。

後半直ぐに追いついて、
かなり相手ゴールに迫るシーンもあったのですが
追加点は取れず。

最低限のミッションクリアとなったわけです。
次のミッションは必然的に
「先制されても追いついて、逆転する」
になります。

先制されないのが、一番いいですけどね。

選手が崩れることなくしっかり戦ってくれたのが、
大きかったですよね。

ハーフタイムにお互いに
意見を言い合っていたのが
頼もしく感じます。

2,サポーター

一方この試合はサポーターも気合が入っていたというか、
この試合に懸ける想いをかなり強く感じて
応援もいつもとちょっと雰囲気が違っていた、
ように感じました。

私自身が、いつも通りのメンタルではないなと
感じていたので
全体的にそうだったのでは?と想像します。
いつも通りに、なんて出来たら
それに越したことはないですが
選手たち自身も意識すると
言っていたくらいですから、
一介のサポーターが気負ったり、
緊張したりすることもあって
不思議ではありません。

ただサポーターの緊張や不安、
油断や気の緩みなど、
サポーターの雰囲気は選手に伝わりやすいので
気負い過ぎず応援に臨めたらいいと思いました。

もう一つ気になるのは
押せ押せの時、
アイスタがものすごい圧をかけるのは
実証済みですが、
相手が押しているとき
相手に先制されたときなど
どれだけの圧をかけて
選手の背中を押せているか、です。

やはりこの試合でも
長崎の得点の後、
少し声量が落ちたように感じます。

同点に追い付いた後はいつも通りでした。
残りの試合、
そして来年どうなるかはまだわかりませんが、
相手に先制された試合でも、
清水が劣勢な試合でも、
どれだけやれるか、
「逆転させるぞ!」という
圧をかけられるか、が
カギになる気がしてます。

3,勝ち点1か、3か

サッカーは選択の連続です。

パスを出すか、自分で打つか。
守るか、攻めるか。
それでうまくいけば素晴らしいチョイスだと言われ
うまくいかなければ
「自分で打てばよかったのに」
「パスを出せばよかったのに」と言われます。

監督はその最たるもので
スタメンの選出から、
交代メンバーを誰にするか、
交代のタイミングはどうするか、
ずっと選び続けています。

どちらを選択するのが最善なのか、は
やってみないとわかりません。
うまくいけば名采配、
失敗すれば迷采配と言われます。

おそらくシーズンが終わる時に
その結果を見て
この勝ち点1の意味、
勝ち点2の意味を言う人がいると思う。

でもそれは結果論なので。
言っても仕方のないことです。
後からはなんとでも言える。
それを言ったら他にも言うべき試合は
たくさんありますからね。

今私たちにできることは
目の前一つひとつの試合に全力で
向き合うことです。
選手も。サポーターも。

さて、みんなが気になっていたのは、
勝ち点3を取りに行ったのか、
勝ち点1を取りに行ったのかではないでしょうか。

そして、優勝するなら勝ち点3が必要
昇格優先だから勝ち点1でもいい

という論点で話が進んでいるように見えました。

優勝を狙っていないわけではないが、
優勝を目指したその結果が昇格、
ということではないかと私は思っています。

私がメンタルコーチだったら
優勝を狙おうという話を
するような気がします。

なぜなら、「優勝なんて無理だよ」
と思っている選手がいるチームでは
優勝どころか昇格さえも危うくなる可能性が高いからです。

もちろん、この試合引き分けたことだけで
「優勝を諦めた」と言ってしまうのは時期尚早。

選手は残り全試合、勝つつもりで
準備をしているはず。

私たちがそれを信じて応援できるか。です。

4,勝ち点よりも目の前に集中

この時期になると
あと何勝で昇格が決まるとか
○○戦で決まりそう
などと言い出す人が現れます。

気持ちはわかります。

ポジティブ要素を見つけ出して
安心したいんですよね。

でも、私は基本勝ち点計算はしません。

相手があるものに絶対はない。
○○戦は3ポイント、などと
皮算用をしていると
万が一外れた時に焦るだけだからです。

だからあなたも計算は最小限に
してください。

もう安心、と思えば油断が出ます。
下が迫ってると思えば焦りが出ます。

そんな確証のない計算を
するくらいなら、
目の前の試合に勝つことだけを
考えさせたい。

結果が出るかどうかは、
選手にどれだけいい準備を促せるか
それだけだからです。

去年、最後の最後で
2度も昇格を手放したことを
忘れた人はいないはず。

選手はもっと強く感じているはず。
だからこそ、硬くなってしまう試合も
あるかもしれない。

そんな時、私たちの声で、
私たちの歌で、
選手がいつも通りプレーできるように、
いつも以上に走れるように
背中を押す声が出し続けられたら
いいなぁと思います。

私たちのすべきこと、できることは
それだけではないでしょうか??


さて、次の相手は、
またまたアウェイで悔しい負け方をした山口。
私が現地観戦した中で今年1番、
アウェイを感じたスタジアムでした。
今度は私たちが
アイスタの最高の雰囲気を作って
選手の後押しをする番です!!

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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【勝利のリズムへ導くプロスポーツメンタルコーチ Lily】

・独りきりでがんばるアスリートをなくしたい
・すべてのアスリートがメンタルコーチに頼れる世界に
・すべてのアスリートに幸せな引退を

静岡市出身。お茶の水女子大学心理学卒。
清水エスパルスとサッカー、音楽が大好きです。
小~高校まで吹奏楽部。高校野球の応援にも全力。
現在は清水エスパルスのゴール裏で声援を送る生活。

将来有望とされていた若手サッカー選手が
活躍できずに引退してしまう、
そんな姿を見たのをきっかけにメンタルコーチの道へ。

現在は音楽家(プロジャズミュージシャンなど)、
スポーツ選手(サッカー、ビリヤードなど)の
サポートの傍ら、自らの音楽活動も継続。

プロスポーツメンタルコーチ
プロチームメンタルコーチ
NLPマスタープラクティショナー
音楽療法士
リトミック ディプロマA

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