見出し画像

PK戦は運じゃない(清水‐富山)

2024.4.24  ルヴァンカップ
1stラウンド2回戦 清水 0(5PK6)0 富山

こんにちは。
メンタルコーチ 兼 清水サポのLilyです。

豪雨の中の延長120分でスコアレス。
あそこまでやってこの負け方は
まるでシナリオがあったかのよう。

そんな風に思いました。

時間も遅く全身濡れて冷えてもいたので
さっさと帰ろうかと思いましたが
沖選手が泣き崩れているのを見て
最後に沖コールをしてから帰りました。

もう泣くな、もっと強くなろう。



1, ヒーローになり損ねた選手たち


ルヴァンカップは若手に
脚光の当たる大会。

ニューヒーロー賞なるものも
設定されており、
富山戦メンバーにはその候補になる選手が
たくさんおりましたので
ニューヒーローの誕生を楽しみにしていた人も
いたと思います。

残念ながら初戦敗退となりましたので
その可能性もなくなりましたし

秋葉監督もここで新しいヒーローが出てきて
チームに競争をもたらしてくれることを
期待されていたようなので、
それも含めて残念。

タンキ選手や郡司選手、千葉選手など
こういう試合でゴールを決めて、
リーグ戦にいいイメージで臨んでもらって、
という皮算用もうまくいかなかったですね。

負ければ終わりのトーナメント。
そうでなくてもカテゴリーの違う相手と戦う初戦は
難しいと言われるのに。

そういう時こそいつものメンバーで
戦いたいというのが本音ではないでしょうか。
日程的に連戦は無理できないということで
こういうことになったかなとも思います。

今回J1勢も敗退しているチームが多いので
今回のルヴァンのレギュレーションが
かなり苦しめているのではないかな。と思います。

個人的にはピッチの遠さと雨で
誰が誰かあまり分からなかったのですが
それでも、高木践選手の気の効いたディフェンスや
千葉選手がゴール前によく顔を出していたことなど
目についたプレーも多かったので、

選手個々としては手応えがあったのでは、という気がします。
もちろん負けてしまったので納得はしていないでしょうけれど。
リーグ戦に向けて引き続きアピールを続けてほしいですね。

富山戦に出た選手たちがいずれエスパルスで
活躍してくれたら、それでいいと思います。ね。


2,PKは果たして運なのか


PK戦は運だからというのは
負けた方への慰めの言葉だと思います。
勝った方が言ってるのを聞いたことがない。

PK戦は運ではありません。
少なくとも、運だけで決まるものではない。
最後に運が左右する事もあるだろうけど
運だけで勝敗が決まるのなら
ジャンケンでもいいってことになる。

PK戦にも準備があるし、
試合前にPK戦になるかもという
気持ちの準備、PKを蹴る練習などを
やっておくことができます。

準備して、自信を持って蹴るPKの
成功率がが90%なら
準備せず、やべー、回ってきた、
と思いながら蹴るPKは50%程度でしょう。

もし今回のPK戦に運要素があったとすれば
120分耐えきってPK戦まで持ち込んだという
富山に運が傾いた、ということであれば
納得感があります。

PKに絶対はありませんが
確率を高めることはできるということです。

原選手が外し、白崎選手が外し、
最後に沖選手が止められて敗戦となりましたが
例えば怪我明けで120分走った後の原選手は
果たして蹴れるような状態だったのかなど
気になることはたくさんあります。

本人に聞いてみないと定かではありませんが
ピッチレベルから見ていた第三者の意見では
状態が厳しそうだったとのことなので
順番をもっと考えられれば、とも感じました。


3,PKは心理戦


PK戦は先行の方が有利と言われています。
つまり、富山有利。
とはいえ、先に富山の選手が外した事で
アドバンテージは清水に来ました。

6本目以降も基本的にあとから蹴る方が
プレッシャーは大きいと思いますが
相手が外せば一気にアドバンテージが
清水に来ます。

今回清水はその2つのアドバンテージを
潰してしまいました。

PKはゴールキーパーとキッカーの心理戦。

右に蹴るのか左に蹴るのか真ん中に蹴るのか
すぐ蹴るのか時間をかけるのか
ヤマを張って飛ぶか
最後まで動かずにいるか

PKの名手と言われた選手が外したり
代表で活躍するような選手でも
PKを外すことはある

8番目に蹴るのが両チームGKだったのも
何かの運命かもしれません。
相手のGKがキッカーになり、決めて
その後沖選手がキッカーになる。

これは、相手のGKが止める流れですよ。

むしろ、沖選手が止めた次に
すぐ自分で蹴っていたら
決まっていたような気がする。

ま、これは私の想像でしかありませんが。
それが心理戦ってことかと。

大事な試合でPKを外した選手と
話をしたことがありますが
どっちに蹴ろうか、最後まで迷っていた。
と仰っていました。

何年か後にその選手がPKを蹴った時に
今回はどうだった?と聞いたら
なにも考えずにいつもの方向に蹴れた。
だそうです。


4,サポーターの役割って?


今回はGW前の平日ということで
現地まで来られたサポーターが少なかったようです。

声が聞こえないなんて言わせないぞ!
みたいな声が飛んでおり、
120分みんなかなり声を出していましたが

ひとつ疑問だったのは
選手入場の時、応援がなかったこと。
何か理由があったのでしょうか。

どなたかご存じの方がいたら
ご教示願いたいです。

沖選手も、この試合に帯同したすべての選手が
エスパルスの選手です。仲間です。Familyです。

そのFamilyが泣いているのをみて
よくやったよ、もう一回立ち上がろうぜ。
ずっと見守ってるからな。
俺たちがついてるからな。
と寄り添うのがFamilyなんじゃないか。

と、私は考えてます。
だから、正直富山戦のサポーターは
Familyになり切れていたか、少し疑問です。


今日(4/27)の結果を受けて、暫定2位になりました。
暫定でもこんなに悔しいのかと(笑)
私にも少し勝者のメンタリティが芽生えてきたのかも?

首位を取り返して
更に突き放していけるように。
岡山決戦です。
全員で。全力で。戦おう。


最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

気に入っていただけたら「スキ」「フォロー」
よろしくお願いいたします!


↓↓お約束と自己紹介も読んでくださいね!!↓↓


【お約束】

  • 清水エスパルスを題材にメンタルを語るブログです。
    皆さんの部活や生活、お子さんへの声掛けなどの参考にしていただければという気持ちで書いています。
    あくまで一般論としてのメンタルを語っており
    誰が悪いとかあの時○○すべきだったとか
    ここを改善すべきだとかを
    論じるブログではございません。

  • 選手個人を挙げてメンタルを論じることはおやめください
    ただし、○○選手のあの時のこの行動が
    その後の試合の流れに影響を及ぼしてた!(かもしれない)
    というようなことはブログ内では取り上げます。
    それは○○選手のメンタルの話ではなく行動の話だからです。

  • こちらに書かれていることを元に
    チームや選手個人にご迷惑をかけるような言動は
    おやめください。

  • 特定の選手、チームに対する暴言や誹謗中傷等もおやめください。


【勝利のリズムへ導くプロスポーツメンタルコーチ Lily】

・独りきりでがんばるアスリートをなくしたい
・すべてのアスリートがメンタルコーチに頼れる世界に
・すべてのアスリートに幸せな引退を

静岡市出身。お茶の水女子大学心理学卒。
清水エスパルスとサッカー、音楽が大好きです。
小~高校まで吹奏楽部。高校野球の応援にも全力。
現在は清水エスパルスのゴール裏で声援を送る生活。

将来有望とされていた若手サッカー選手が
活躍できずに引退してしまう、
そんな姿を見たのをきっかけにメンタルコーチの道へ。

現在は音楽家(プロジャズミュージシャンなど)、
スポーツ選手(サッカー、ビリヤードなど)の
サポートの傍ら、自らの音楽活動も継続。

プロスポーツメンタルコーチ
プロチームメンタルコーチ
NLPマスタープラクティショナー
音楽療法士
リトミック ディプロマA

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはメンタルコーチとしての更なるブラッシュアップに使わせていただきます!!