蒼穹のファフナー THE BEYOND 第2章感想

ファフナー第2章初日に行ってきた。ネタバレは気にせず書くので、読まれる方は気をつけてくださいね。

作品が続くことについて
作品が続くことは嬉しい反面、次第に着いていきづらくなってきたなぁという印象を持ちました。増築に増築を繰り返した家みたいで、どこまでも増築が繰り返せそう。有り体にいって複雑、なのは以前からだったけど、エグゾダス以降は後日談だなぁと思って見ているので複雑さが増してもスナック感覚で楽しんでいます。ファフナーの物語は一旦劇場版で終わってるんじゃないか派です。異論は受け付けます。

マークツェン改アキレス
一騎が乗るファフナーの名前が出てきましたね。アキレスの物語に則れば一騎はまたも最強の救世主になることが見えました。ないとは思うけど、アキレスの足に刺さる毒矢の役割が甲洋くん(SDPが毒)だったりしないよね。毒にも負けない一騎はいったいどこまで強くなるのだ。最後はゼウスかな。

フェストゥムが同化に加えて破壊を覚えた
フェストゥムは人を理解するために同化をしてきたけど、今回ははっきり「敵を破壊」と言いました。そしてジョナミツ(ケイオスくん)は、人間を同化するのではなく、兵士に仕立てあげる新しいマジックを見せてくれました。これはいかにもジョナミツらしい。元来、フェストゥムは感情を持たないケイ素の塊とされてきた。フェストゥムが人を同化するとき、フェストゥムの訴えに応えた人は結晶化してしまい、居なくなくなってしまう。同化の行く末を見ることで、フェストゥムを覆う悲しき虚無感が感じられる。悲しい。
そしてジョナミツを支配するのは憎しみ。命令を忠実に遂行する手駒を増殖させる。これが憎しみか。

昏睡状態の里奈
里奈が眠りっぱなしだし、ベノンと交信しているしイヤな予感。素質があるとジョナミツが判断するとソルダート化されてしまうので、最悪ソルダート里奈が誕生するのではないかとヒヤヒヤ。ソルダート化なんてしたら一騎か美羽ちゃんにクーラティオー!してほしい。

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れおたや・・・
零央たや・・・。まじでかっこいい。エグゾダスから何があったのかと思うほど眼光鋭くなっている零央きゅん。きっと色々な死線を乗り越えてきたんだね、うんうん。それにしてもこそうしに稽古をつける零央きゅん、物事の二面性を語れるようになるなんて大人になったね。

こそうしに大人総士の萌芽
こそうしに総士の影が現れ始めた。難しそうな本読んだり、強迫的なほどに温度に拘ったり。ビヨンドが始まってからというものの、われわれオタクは多大なる「総士ロス」に曝され続けてきたので、こそうしの口から大人総士の声がペロッと漏れただけでおしっこちびりそうになった。総士ロスに耐えかねて過去作にすがり続けているオタクがいることはわかっているぞ!

千鶴
千鶴さんがライダーフェストゥムに撃たれました。いわゆる見事な死亡フラグの回収だったけど、そんな酷な罪滅ぼしをしたらオタクは泣いちゃうじゃないか。千鶴がアルベリヒドでやってきた実験の葛藤を吐露し始めたあたりで「やばいのでは・・・」と思ったら案の定。史彦を庇ったというパートナー愛に溢れる感動的なシーンでもありながら、千鶴に潜在する破壊的な「死の願望」が顔を除かせた一瞬でもあったなぁ。人の遺伝子をコントロールした罪悪感が最悪な自罰へと向かったのは納得が行く最期だったような。それでも悲しい。

ここに居たことはわかる、でもどこに居ればいいかわらない
このこそうしの台詞すごくないですか。いやなんですごいかっていうといかにも思春期のテーマっぽくて、冲方丁は思春期心性すら内に備えているのかと白目向いた。感服ですわー。ははー(ひれ伏す)。
現代社会を語るほど経験豊富ではないけど、今の思春期青年期の子どもたちを覆う漠然とした不安感って「居場所の見つけにくさ」だと思うんですよね。教室に居場所がない、保健室も違う、カンウセリングルームも違う、図書館も違う、じゃあどこへ行けば自分は安心するんだろう。実のところは「安心するんだろう」っていう安閑とした雰囲気ではなくて、もっと切迫した不安感があって、居場所がなければ「死ぬ」くらいの恐怖に近いのだと思う(ちなみに不安と恐怖の違いは対象の有無によって決まる。不安は対象がなく漠然としていて、恐怖には明確な対象が存在する)。ありがとう冲方先生、勉強になります。

猫に受け入れられる操、朔夜と輝夜の間に居る白髪芹ちゃん、自分が傷つくことに無関心な美羽ちゃん、第5話で変わるエンディングといった、気になること富む第2章だった。一回しか見てないからいい加減なこと書いてる可能性があるので、あんまり真に受けないでくださいね。ちゃんとした文章が読みたい人はちゃんとした考察サイトに行くか、自分の目で見て確かめよう。頭の悪い文章が好きなオタクはぜひ友達になろうね。

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