娘がお空へ還った日
2020.07.24
お別れの日。息子は実家の両親へ預け、夫婦だけで病院に向かいました。
この日の天気は、晴れ。まだ梅雨明けしてなかった2020年7月下旬。病院へ向かう車の中で、夫と私は「娘は晴れ女だね」とそんな話をしたのを憶えてます。
病院に到着し、病院の端にある救急搬送入り口から霊安室に向かいました。
お部屋にはすでに娘が待ってくれていました。いよいよお別れなんだなと思うと、涙がとめどなく溢れてきます。
「おはよう。今日お空に還るよ。可愛くして旅立とうね。」
ピンクと白のレースで手作りしたヘアバンドを娘の頭にやさしく飾り、娘をイメージして選んだお花をカラダのまわりに丁寧に敷きつめ、一番上にお手紙を添えました。そして、寂しくないようにと、すみっこぐらしの「しろくま」のぬいぐるみをお供につけました。
とても美しく飾られた棺と、可愛らしい娘の姿に夫婦で満足しました。
そして、残された時間で、できるだけたくさん娘に話しかけました。たくさんのありがとうを伝えました。
出棺の時間になる頃、出産時に担当してくださった助産師さんが、お見送りに来てくださいました。とても嬉しかったです。
私は棺に入った娘を抱え、夫とともに助産師さんにお礼を伝え、病院を出て火葬場に向かいました。
火葬場に到着。ひっそりとした朝イチの火葬場。夫婦だけで我が子を見送るのはとても寂しく、とても切なかったです。
私たちは、最後に娘の頬に触れ、お別れを言いました。
火葬は30分ほどでした。お骨もしっかり残ってくれて、火葬場の方が丁寧にお骨の部位について説明してくださいました。私たちは、お骨を拾い、ガラスの骨壷に入れ、火葬場を後にしました。
親が先に我が子を見送るというこの夏のいのち経験…それは、とても苦しくて、とても悲しい経験でした。
でも、娘は私たちの心の中で生きつづけています。
そして、娘は今も、たくさんのギフトを私たちに贈りつづけてくれます。
天使になった娘へ
パパとママを選んでくれて、
生まれてきてくれて、ありがとう。
あなたがお腹にいた8ヶ月間は、
とっても幸せな時間でした。
これからもずっと、
誰よりもあなたの幸せを願ってます。
また会う日まで♡
ママより
お読みいただき、ありがとうございました。
lily
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