四十九日とお仏壇
September.2020
9月初旬に四十九日を迎えました。この頃、まだ涙が出ない日はなかったです。
遠方に住む義理の両親から、「お骨どうするの?」と聞かれ、やんわりと納骨することをすすめられました。とりあえず、コロナ禍ということもあり、いったん「帰省できないから、しばらく納骨はしない」と夫から伝えてもらいました。
「風習や慣わしだから…」と言う意見も聞こえてきますが、私は四十九日で手放すことはできませんでした。ずっと手元に置いておきたい。自分がお墓に入るときに娘のお骨と一緒に入れて欲しい。そう思ってます。
そして、四十九日にはお寺に行き、水子供養をしてもらいました。
お葬式などはしていませんので、無宗教の我が家ですが、夫も私も、なんとなくお経をあげてもらいたいと思ってました。
まだ、暑さが残る中での水子供養は、15分ほど。落ち着きのない息子が小声で言う「まだ終わらないの〜」を制しながら、お空の娘を想う時間。全集中なんてできず、あっという間に供養は終わってしまいました。二人育児はこんな感じかと、ひとり心の中で苦笑いしたのを憶えてます。
我が家の娘スペース。お仏壇といえるほど立派な感じではありませんが、娘は、家族が集まるリビングで過ごしてます。
赤ちゃんを抱っこした優しい笑顔のお地蔵さんを中心に、息子が飾った折り紙とチョコエッグやバスボムのおまけたちで、とてもにぎやかになってます。
お花は、買いに行く気力がなかったので、「お花のサブスクリプション」を始めました。赤ちゃんのオムツを定期便する代わりに、月2回の定期便でお花を購入。そして、赤ちゃんお世話の代わりに、お花のお世話をする事で私の気持ちは少し救われます。
お花が新しくなるたびに、写真を撮ります。iPhoneの中には、娘の写真としてお花の写真が増えていきます。
毎朝、お水をあげて、手を合わせます。その手と手の合わさった部分に娘を想い、温もりを感じるようにしてます。とても温かな時間です。
毎晩、お空にいる娘と地上にいる息子へ寝る前にこの言葉を伝えます。「生まれてきてくれて、ありがとう」。世界一平和な時間を過ごします。
娘の姿がこの世からなくなったとしても、娘のことを想ってできることが、いまの私を支えてくれています。
お読みいただき、ありがとうございます。
lily
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