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【2024最新版】カメラバッグの中身

この度、カメラバッグを買い替えました(拍手!)
というわけで、記事の前半はカメラバッグ本体について、後半では中身について紹介します。実際に中身を詰めた写真も掲載してますので、ぜひご覧ください。


誰かの参考になればとも思いますし、後から振り返った時に「2024年の自分はこんな意図で機材を選んでいたんだな」と残せておければと思います。

※初めましての読者にざっくり自己紹介すると、スポーツ写真をライフワーク、時に仕事で請け負ってる会社員フォトグラファーです。

カメラバッグ

thinkTANK BackStory 15

今回の買い替えのきっかけは、それまで使っていたManfrotto Mover-30に、買い換えた大型のレンズが収まりきらず、無理やり詰め込んでいたら背面ファスナーが壊れてしまったという、しょうもない理由がきっかけ。

見た目が悪くなっても騙し騙し使っていましたが、仕事で撮影に向かうケースも増えてきて、壊れたアイテムを持ち合わせるのは心象も良くないこともあり買い替えることにしました。見た目は本当に大事です。

シンクタンクのカメラバッグを詳しく知ったのは、カメラ業界の展示会CP+で代理店の銀一さんのブースを訪れ、シンクタンクユーザーの友人に解説いただいた時でした。その時から薄々気になっていたので、今回こうして手にすることができ、とっても嬉しく思っているところです。

購入にあたり検討要素にあがったのは優先順に、
・積載容量(必要なものが収まるがコンパクトさは大事)
・耐久性
・デザイン性
・背負いやすさ
です。少し高くても良いものを使いたいスタンス。

それでは各ポイントを順不同に見て行きます。

<積載容量>
自分の機材と、購入候補の内寸を比較し、BS15ならギリギリ収まりそうと判断(カメラバッグの仕様にはだいたい内寸・外寸がそれぞれ記載されています)。
事前に店頭で、自分の機材を実際に入れてフィッティングし、無事パッキングできたので購入を確定。

収納する上で気にしたのは「300mm f/2.8の大口径でも収まる」「縦グリップつきの四角いカメラでも寝かせて収まる」という点でした。

<耐久性>
以前使っていたカメラバッグと違い、かなり頑丈な背面ファスナーが採用されており、ここが壊れるというリスクは以前よりかなり低くなりそうです。底面が以前は分かりやすいナイロン生地だったので、その点の耐久性は使ってみて。

<背負いやすさ>
背面のクッションが部分ごとに取り付けられていてフィット感ありそう、ショルダーストラップも厚みも幅もあって良さそうです。
重いものを背負うときは、なるべく重心を上に持ってきた方が背負いやすいこともあり、より縦長の構造は大歓迎。

外寸は以前使っていたものよりも、幅が狭く(29cm→28cm)、背が高く(44cm→50cm)、奥行きが深い(17cm→19cm)。内容量は増えたはずなのに、パッと見の印象がかなりスマートになった気がします。

ウエストベルト、チェストベルトは着脱可能。重量物を背負うときはつけて、日常使いの時は外すなど、フレキシブルに対応できます。

<サイドポケット>
両側に合わせて2つ。アジャスターで幅を絞ることができ、片側には一脚を、反対側にはボトル飲料を。以前のものはペットボトルが入らないサイズ1つだけだったので有り難いです。

試しに500mlのペットボトルをさしてみました

<フロントポケット>
以前のものはサイドから開ける構造でしたが、こちらは上部から。収納しているPCにケーブルを繋いでスマホを充電することもあるので、上部に開口部があるのは大きなメリット。

<デザイン>
モノトーンで、でも重た過ぎないグラファイトの風合い、あまりカメラバッグっぽくないルックスに惹かれました。以前のものよりも奥行きが深くなっているのに、シルエットが薄く見えるんです。形状も縦長になったので、よりスリムに。

日常使いでも違和感ないデザイン面の満足度はかなり高め。これを買い替えるときはハードルがかなり高くなりそうです(笑)

なお、三脚用のホルダーも備え付けられているのですが、使わない時は全て内蔵できるようになっているのも、平常時のデザイン性を良くしています。

別室に保管している三脚を持ち出すのが面倒だったので一脚で代用

<価格>
4万円少々でした。8,000円ほど値上がりした直後に購入したこともあり、正直4万円の出費は痛手ではあるのですが、安物を買って壊れてしまうよりは、これを長く使っていければと思っています。4年間使えば1年1万円。

<求めるならば>
ここまで大満足な内容でお届けしていますが、今時点での不安や要望を無理やりあげるとすれば、「奥行きがあと1~2cmあると助かる」「底面の耐久性が気になる」くらいでしょうか。

全体の設計があって、この仕様(寸法)になっているはずなので、気づけていない点も含め、バランスの良さは素晴らしいなと感じています。

<実際に詰めてみた>

ボディ1台、レンズ4本、テレコン1本、アダプター1本

うまく組めば70-200mmにボディをつけたまま縦に収納することもできそうな気がしていますが、今のところ詰め詰めでこのようなレイアウトに。重いボディは上部に配しました。説明用に、レンズはラベルが見える向きを上にしていますが、実際は三脚座を収める都合、斜めに傾けて収納しています。

またサンニッパはレンズカバーをすると収まらなかったので外しています。多分、まぁ大丈夫でしょう。本当はフロント側を下にしたかったのですが、ファスナーが閉まらなくなりそうだったので、リア側を下にして(マウントに力が加わるのが怖いので)リアキャップの底面に付属のクッション材を敷いてます。
なお、ボディとサンニッパの間の仕切りだけ、以前使っていたカメラバッグから収まりが良いものを流用しました。

上記の写真に写っている以外に、PCもパッキングして重量を測ると、約10kgでした。バランスが良く、以前のバックパックより軽く感じるので、モノの作りの良さを体感しています。

今後、使い込んで馴染んでいくのが今から楽しみです!
さて、ここからは中身についての紹介。

カメラ

Nikon Z9

ざっくり一言で言うと「いまNikonが販売してる一番高額なカメラ」。2024年7月現在の直販価格は約77万円。撮れる写真は1グレード下のZ8とスペック上は変わらないものの、発熱(高温度)への耐久性など、目に見えない部分での安心感が、さすがフラッグシップモデル。ちなみに24回分割払い無金利ローンで、毎月2万6千円ずつ払ってます、あと数ヶ月で払い終わります(早く払い終えたい)。

サブ機としてD500もありますが、センサーサイズがAPS-Cということもあり、どうしても2台体制でないと務まらない仕事以外は持ち出すことが少ないです。

今後、もしサブ機を買うなら一番安いフルサイズのZ5かなって思ってます。フラッと旅行に持ち出したりしたい時に、Z9はオーバースペックですから(笑)

レンズ

AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR II

スポーツ撮影の主力。これに代わるZレンズがないのもそうですが、中古価格30万円少々(2024年春)と、割と安価に入手できたので、気付いたら買ってました。というのも、仕事でスポーツ撮影を請け負う機会が増えてきて、旧機材のサンヨンは見劣ること、スポーツ撮影の標準レンズとしてのサンニッパを所持しておきたいこと、30万円であれば割とすぐに回収できそうな見込みが立ったので。大きさと重量以外は文句ないです(SONYのサンニッパを脇目に見ながら)。

AF-S TELECONVERTER TC-14E III

2ヶ月連続で紛失したにも関わらず、2回とも手元に帰ってきてくれたテレコン(出先の球場のペットボトルホルダーにジャストフィットで置き忘れた)。基本的には上記のサンニッパと合わせて使うことがほとんど。特にパリーグの球場では300mmでは届かないケースが多いので重宝しています。テレコンを使わない時に比べてAFの歩留まりが若干悪いものの、捉えた時の解像感は問題なく、むしろ感動することさえあります。軽量単焦点のZ400mm f/4.5を購入することも一時期検討して何度かレンタルでも試したのですが、サンニッパ+テレコンの方が個人的には画質優位に感じますし、汎用性も高い。

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

2015年あたりからレンタルで使い始めて、購入したのは2017年。当時は旧型も現場ではよく見られましたが、今は2009年発売のこの品番すら旧型に。70-200mm f/2.8はZレンズも出ているのですが、レフ機に取り付ける機会がゼロではないことと、予算の都合から、継続して使っています。ズームレンズなのでめちゃめちゃボケる訳ではないけれど、AF性能も使い勝手も良く超万能、なかったら困るレンズです。トライアスロン撮影で大活躍。

マウントアダプター FTZ II

FマウントのレンズをZマウントのボディにつける際のアダプター。Z6を使っていた時はⅠ型を使っていましたが、縦グリップと干渉するためⅡ型に買い換えています。

NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

1本持っておきたい標準単焦点。これよりもう1ランク、グレードの高いF1.2もありますが、ポートレート専門でガシガシ撮るわけでもないのでF1.8で十分。ちょっとした人物写真や集合写真をカリッとした画質で撮りたい時に大活躍。さすがS-Line。

NIKKOR Z 28mm f/2.8

上述の50単を買う際に24-70 f4の標準ズームを手放してしまい、広角1本欲しいと思って買った安い軽量レンズ。あとから発売された26mmパンケーキレンズの方が倍以上高いけど、正直、そっちが欲しい。
使用頻度は低いものの、やっぱりあったら便利な場面は確実にあって、50mmで収まらない集合写真や、スポーツでも寄った広角の構図に使える。ちなみに今回の掲載写真の7割はこのレンズで撮ってます。

一方で、14-30をレンタルしてみたり、今後はより自然な視野に近い35mm単焦点に切り替えても良いかな、やっぱり24-70は手元にあった方が良いかな、などなど様々な気持ちもあり、広角〜標準はなかなか固まらないのが実際のところです。


一脚

Velbon L60

6段155cmまで伸びる一脚。推奨積載量の2.5kgを無視する、Z9+FTZⅡ+300 f2.8=4kg超を載せて使ってます(個人の責任)。ちゃんと固定していれば問題なく使えているので、ベルボンの作りの良さは素晴らしいです。固定が甘いと、いきなりガタッと落ちてしまうので注意(それはそう)。

ストロボ

GODOX V1N

カメラバッグを買った時にはNikon純正のSB-500を保有。以前、ちょっとしたストロボが必要になった時、勉強用に安いもので構わないと購入した機材。全く持っていないよりは確実に使える。チャージが遅く、GNも小さいので、カメラバッグ購入直後にGODOX V1Nに買い換え。光量あってチャージも早く快適。ナイターで集合写真を撮る時はTTLだと明るく発光させすぎてしまうので弱める必要ある(SB-500になかった嬉しい悩み)。

PC

MacBook Air(M1, 2020)

初代M1チップの吊るし品から、メモリを8GB→16GBに増強して購入。
仕事柄、8GBのMacBook AirでLightroomを使用して編集することもあるのですが、操作の反映だったり、書き出しのスピードに大きく違いを感じるので、メモリはケチらず、カスタムして良かったと感じる部分です。

小物その他

充電器 Anker 511 Charger (nano3, 30W)

最近はUSB Type-Cで身の回りの多くのものが充電できるようになりましたね。この充電器は小型軽量であるにも関わらず30W出力なので自分のPCも充電可。Z9、iPad、XPERIA、ワイヤレスイヤホンなど、これ1つあれば一通り急速充電ができるので大活躍しています。使用頻度から見ても、2023年にしたお買い物のベストバイ。

ブロワー ケンコー・トキナー パワーブロワーⅢ

Z9になってセンサーシールドがついたので、一気に使用頻度が減ったブロワー。ただ、300mmのレンズは大型のためキャップがないこともあり、レンズの表面についたホコリを、ブロワーでよく吹き飛ばしてます。

XQDカード SONY Gシリーズ
XQDリーダー
SONY QDA-SB1

Z9はSDカードのスロットがなく、CFexpress typeBもしくはXQDカードのダブルスロット(D500はSDとCF/XQDのダブル)。以前、CFを使ったこともあるのですが、カードの書き出し速度の速さに対し、ケーブルにも高速転送性能が求められたり、ケーブルを変えてみたら次はリーダーの性能が追いつかず、発熱で転送が滞ってしまう弊害があり、現在はXQDのみで運用しています。

容量は64GB×2枚。これ以上の容量にすると「まだ容量が残っているから」といつまでも写真整理に手をつけなくなるので、これくらいがちょうど良い。4,500万画素のJPEGで5,000枚は撮れるはずなので、1日中の仕事でも大体どうにかなります(そんなときはPCも持参するので)。

ついでに補足ながら、SDカードはデータ破損リスクが高いので、極力使いたいくないところでして。XQDは使い始めて5年以上経ちますが、今のところ破損トラブルは皆無です。
絶対に必要なカットに関しては二重記録することもありますが、趣味で撮ることが多いので基本はシングル記録にしています。

まとめ

思えば趣味で始め、当初は機材をお借りしたり、譲っていただいたり、プレゼントしていただいたりと、多くの方にお世話になり育まれ、今や総額150万円近くをカメラバッグに詰めて背負って撮影活動をしているのだなと、感慨深くなります。

150万円は20代前半当時の自分からしたら途方も無い金額だけれども、この150万円(実際はもっと)を使って、私はたくさんの経験ができ、人間関係を生み、仕事にもつながり、貢献できることがあると、やって来られました。

最後に。
今回購入したバックパックの製造会社・シンクタンク社が大切にする「Be Ready "Before The Moment"」という言葉に、深く共感しました。
スポーツ撮影で、ここぞという一瞬のために、どれだけ準備ができているか。これからも準備を怠らず、最善を尽くしていきたいと思います。

継続した撮影活動のため定期的に機材の点検修理を行っています。 もし私のご活動をサポートいただける方がいらっしゃいましたら、機材経費に充てさせていただけますと幸いです。