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【ボードゲーム探訪】運命カードの数字を駆使して戦う本格派1vs1カードゲーム【CROSS LORDS / Domina】

新月の夜に魔女たちは、星占いに花を咲かせる。
罪なき人々の魂を賭けて――――


本日紹介させていただくゲームは、「Domina Games」さんから販売されている1vs1ボードゲーム『CROSS LORDS』です。

Dominaさんらしい美しい世界観、シンプルながら奥深いゲームシステム、何度でも楽しめるとてもオススメのゲームです!

本ゲームにはソロプレイのモードもあるのですが、今回は紹介を割愛させていただきます。ぜひプレイしてお試しください!





・外観 / 内容物

Dominaらしい美しいパッケージデザインが目を引く。


内容物は、説明書・ライフ管理などを行うボードが2枚・カード類80枚・そして赤いライフマーカーが2つ(紛失)
また、ソロプレイ用の青い敵行動キューブ1つ。


・説明書 / ライフボード

説明書にはゲームシステムやルールのほかに、世界観ストーリーも描かれている。

ライフボードには、ライフ管理のための数字と自分のターン中にすることのできる行動が書かれている。


・マーカー類

ライフマーカーはボードの数字の上に乗せて使用する。

本来は赤いマーカーなのだか先述の通り紛失したので、同じような大きさのマーカーを別のDominaゲーから拝借してプレイしている。


・カード類

何と言っても目を引くのはカードサイズ。フレンチタロットを採用した珍しい形のカードは、妖しげな世界観にピッタリ。

カードには5つの分類がある。
戦いのメインとなる運命カード、サポートとなる星霊カード・楔カード・キャラクターカード、ソロプレイ用の敵カードだ。

運命カードには0~10の数字とカードの効果が書かれている。この数字と効果を駆使して戦うのが、このゲームの基本だ。

星霊・楔・キャラクターにも効果があり、戦いをサポートしてくれる。



・ゲーム内容

あなたは魔女となり、「星めくり」と呼ばれる儀式を通して相手の魔女とゲームに興じます。


・ゲームの目的

「星めくり」では見知らぬ人々の命を賭けます(!?)
これをライフと呼び、相手のライフを0にするとゲーム勝利となります。

説明書より間接引用

手札にある数字とさまざまなカードの効果を駆使して相手に攻撃をし、勝利をもぎとりましょう!


・ゲームの準備

まずはキャラクターカードの選択をする。

6枚あるキャラクターカードを3枚ずつランダムに配り、その3枚の中からプレイヤーは使用するキャラクターを1枚選ぶ。

今回は「アナスタシア」を選択

先攻・後攻を運命の導きに従って決めたら、先攻プレイヤーは3枚、後攻プレイヤーは5枚を山札から引いて手札に。

選んだキャラクターカードと諸々を準備してゲームスタート。


・ターンの流れ

手番のプレイヤーは、以下のことを好きな順で好きなだけ行うことができる。

  • 【星くず生成】 ー手札を使う

  • 【昇華】    ー手札を使う

  • 【回復】    ー手札を使う

  • 【起動】    ー昇華カードを使う

  • 【攻撃】    ー星くずを使用

  • 【星霊昇華】  ー星くずを使用

やりたいことが無くなったらターン終了。以下のことを行う。

  1.  昇華エリアにある「使用済」カードを「未使用」状態に戻す

  2.  手札が3枚を超えている場合、3枚になるように捨てる

  3.  山札から4枚引く


・実際にプレイしてみる

では実際にプレイしながら見ていく。今回は後攻なので、手札は5枚。

手札は1,4,5,6,9


まずは『CROSS LORDS』のキホンのキ【星くず生成】をしてみる。

好きな枚数の手札を、数字の合計が10になるように束にすることで「星くず」1つを作ることができる。

この場合、「4と6」「1と9」の2通りで「星くず」を生成することができる。

こんな感じで束にして置く

「星くず」を2つ生成してもいいが、他にやりたい事もあるのでここは「1と9」で1つ生成することにした。


では残った手札3枚でキホンのホ【昇華】をしてみる。

連続する数字3つ、もしくは同じ数字3つを揃えることでその3枚の中から1枚を「昇華カード」として獲得することができる。

今回は「4,5,6」が連番となっているのでこれを公開。
効果が便利な「5:運命の交差点」を「昇華カード」として獲得した。


最後にキホンのン(?)、【攻撃】をしてみる。

攻撃方法はシンプルで、生成した「星くず」を1つ使用することで相手に1ダメージを与えることができる。

さきほど生成した「星くず」を使用して攻撃。相手に1ダメージを与えられた。

これで、このターンにするべきことは終えられたのでターン終了となる。


山札から4枚引いて手札に加え、ターン終了。
とはいかず、ここでキャラクターカードの効果が発動!

「アナスタシア」の効果は「ターン終了時、自分の手札が2枚以下なら山札から4枚引くかわりに5枚引く。」

通常なら4枚引いてターン終了となるが、「アナスタシア」の効果で5枚ひくことができる!
なので5枚引いてターン終了。

このようにキャラクターにもそれぞれ効果があり、戦いをサポートしてくれる。


続いて相手のターン。

「星くず」2つを使用して攻撃され、2ダメージを受けてしまった。


さて自分のターンになったが、何やら見知らぬカード「α」がある。

「α」は「星くず」生成には使えないものの、連番や同値を作るときに好きな数字として扱うことができる

しかし、このままでは「α」を用いても連番や同値を作ることができない。

そこで、前のターンに獲得した「昇華カード」の「5:運命の交差点」の効果を使用してみる。

獲得した「昇華カード」はそのカードのもつ効果を、[起動効果]の場合は1ターンに1回、[常在効果]の場合は常に使用することができる。

説明書は使用した「昇華カード」を押し出すと書かれているが、筆者は横にする派だ。

「5:運命の交差点」はカードに書かれた数字を変更して、違うものとして扱うことができる。
具体的には「(1⇔9)(2⇔8)(3⇔7)(4⇔6)(5⇔α)」だ。

では「5:運命の交差点」の効果を起動して「2」を「8」に変更

「α」は「8」として扱い、「9」は「8」なので、、、


今、「ん???」と思いましたね!?
9は8?こいつは数字を知らないのか?

大丈夫、問題ありません。
「スカーレット」と呼ばれる赤いカードは書かれている数字のほかに、その数字を「±1」した数としても扱うことができるのです!

パット見はどう考えても違うが、しっかりと「8」が3枚ある。

今回は「9」の「スカーレット」を-1して「8」として扱い、同値を作成。


同じ数字を3つ揃えられたので、この中から1枚を「昇華カード」として獲得してもいいのですが、今回は【回復】をしてみる。

【回復】は同じ数字3枚を捨て札にすることで、ライフを2点回復することができる。

「昇華カード」の獲得は連番・同値のどちらでもできるが、【回復】は同値でしかできない。

さらに、ちょうど「10」が1枚手札にあるので、それを「星くず」にして攻撃。

と、このようにターンを繰り返してゲームを進めていく。


先に相手のライフを15点にしたので「楔」を獲得。

10点、5点でも同様に獲得できる。
手札交換に回復と堅実な効果を持っている。


「星くず」を3つ生成することができたので【星霊昇華】を行い「星霊」を獲得。

獲得はやや大変だが、何もせずに毎ターン継続的にダメージを与えられるので強力。


そして最後は「星霊」のダメージで相手のライフを0にして勝利!



・プレイ感想

ルールは少々ややこしい部分もありますが、1回プレイしてしまえばすんなりと分かるシンプルなものになっています。

しかし、そのシンプルなルールとは裏腹に、その中には非常に奥深いゲーム性を秘めています。

Domina Gamesの重厚な世界観のもと行われる、魔女たちの1vs1真剣勝負をぜひお楽しみください!






・余談

筆者が使用しているスリーブはこちら

フレンチタロットなんて珍しすぎてとにかくスリーブの種類ないんですよね。困っちゃいます。

プレイしやすいのでハードのスリーブにしたく、このスリーブを選んだ(というより一択)のですが、満足はしてないんですよね。
滑りが悪い。あと枚数が半端。Cross Lords用にするには2セット必要なのですが、他に使い道見当たらないサイズのスリーブが結構余ります。

もう少し滑りが良いものか、エンボス加工のフレンチタロットのオーバースリーブ(無理)でも出てくれると有難いのですが。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!
ではまたお会いしましょう!