見出し画像

ダムロックの憎悪とアルスノヴァ関連の考察

2021/7/2公開分の質問箱にて、非常に気になる項目があった。
その日のツイッターやアジトTVコメントで大いに騒がれた「ダムロックとソロモンについて」である。

https://megido72-portal.com/entry/2021megidosday_8phGFlB9oVXz

なにやら物騒かつ恐い内容で「ダムロック村が盛大に焼かれた」この話だが、自分は極めて強い違和感を覚えた。
「ほぼすべての物事には理由がある」と考えているので、ここで明かされたダムロックのソロモンへの憎悪にも理由があるはず、だと思う。

そう思っていろいろと想像と妄想を巡らせていった結果、とある仮説に行き着いて自分で考えたくせにゾッとしたので、ちょっと覚書がてら記事にしようと思い書きました。
以降からメギドに関するネタバレなどが含まれますので、大丈夫な方のみお進みください。


そもそもダムロック周りって

まずは現時点でのダムロック関連の情報についておさらいしてみたい。

・ダムロックは主人公ソロモンの祖父であり、主人公から数えて「先代のソロモン王」でもある。
・ダムロックが指輪を持っていた時に召喚出来たメギドはパイモンのみ。
・結婚したと明言こそされていないもののパートナーとしてマーグラがいる。6章で明らかになったが、マーグラはジオの子孫である。
・ダムロックとマーグラは共にアルスノヴァ血統でありフォトンを視認できるが、ソロモンの指輪を扱えるのはダムロックのみでマーグラは扱えない。

こんな感じだろうか。
ここまでだけでも極めて不可解な点があるのだが、それは後述するとしてもう一つ質問箱にて回答された興味深い項目について確認したい。


ソロモンの指輪とアルスノヴァ血統

注目すべきは「ソロモンといつものメンバーが初めて逢った際にウェパルが教えた呪文は『ソロモンの指輪の所有者を上書きするためのもの』」というところだ。この儀式を経ることでソロモンの指輪が仮に盗難されたとしても、他のアルスノヴァ血統には扱えない、ということらしい。 
これはつまり、ソロモンの指輪自身が適合者を判定しているということでもあるのだが、ではその判断基準は何なのだろうか。

そもそも、(何人いたのかは不明だが)歴代のソロモン王の中に、女性は何人いたのだろうか。
と言うのも、自分の見落としが無ければ、作中でのソロモン王あるいはリングホルダーは男性のみで、女性で指輪を使っているのはシヴァの女王のみだ。
仮にこれが「ソロモン王には男性しかなれない」ということへの証左だった場合、ソロモンの指輪が何を基準に適合者を判断しているのかが見えてくる。
「特定の血を受け継いだ男性のみが後継者として選ばれる」
そう、これは「天皇制度」の暗喩である可能性が高い。
おそらく、現代で言うところのY染色体にあたるものを「アルスノヴァ血統」と表現しているのだろう。そう考えると歴代のソロモン王に男性しかいない理由も納得できる。(あくまで女性のソロモン王がいないことが前提だが……)


ソロモンの親について

ダムロック周りに話を戻す。
上記のように考えれば、順調に進んでいればダムロックとマーグラの血を継いだ子と、他のアルスノヴァ血統の伴侶との間に為した子が主人公「ソロモン」ということになるはずだろう。

が、ここで質問箱にてダムロックについて奇妙な事実が明かされる。

「ソロモンから見たダムロックの印象は『社交的だがひどく気難しい』」
「何かを異様に警戒し、住む場所を何度も変えていた」
「ソロモンの両親や、マーグラについては名前さえ一切教えなかった」
「夜中に泣いてる自分を見たソロモンに憎悪の目を向けた」

これらについて、どうにもこれまで作中で描かれてきたダムロックの人物像とはイコールで結び付きにくい。
察するに、イベント「ダムロックと四人の不死者」のストーリー後にダムロックの身に何かあったのだろうが、彼の人柄すら変えてしまうような出来事とはいったい何だったのだろうか……などと考えているうちに、ふとある疑問が浮かんだ。

両親について話さないのはなんらかの理由(死亡説など)があって幼いソロモンには早いから、とわかるが、マーグラについてさえ何も教えなかったのは何故だろうか?

ダムロックと四人の不死者イベントから考えて、マーグラとの子が親になる歳を仮に20歳と仮定し、ソロモンがグロル村に預けられた年齢の10歳を足すと三十年の時が経っている。立ち絵の見た目から判断できるダムロックの年齢を30歳前後とすると、ソロモンが生まれた時に50歳、グロル村到着時には60歳。
ヴィータの平均年齢がどれくらいなのか定かではないが、ヴァイガルド全域の文化レベルの平均から考えて70歳いったら結構長生きなのではなかろうか。それならソロモンがダムロックを「じいちゃん」と呼ぶのにもあまり違和感ないかと。
となると、マーグラは寿命的にダムロックより先に大地に還っていて、そのことを思い出してしまうからソロモンにも話したくなかった、という理由が一番自然だろうか。しかしこれらでは先にあった「憎悪」の理由に結びついてこないので、違うと思われる。

そして他の理由を考えていたある日、自分の脳内で「両親の不在」「度重なる転居」「憎悪」……すべてが線で繋がり、恐ろしい可能性に思い至った。

なぁ、ソロモン……君は本当に『ダムロックの』『孫』なのか?


サタン様とメギモンくん

突然見出しに現れたこの2名の重要人物だが、実は自分、この二人の関係性およびメギモンくん(=メギドラルのソロモン王)の正体についてずっと懐疑的だった。と言うのも、メギドラル側にもソロモン王は存在すると作中で匂わせていた頃は「フライナイツ側の勢力」だと勝手に思っていたのだが、サタン様とメギモンくんが共に行動していたことで「あれ?」となった。
ダムロックイベントでサタン様が自らヴァイガルドに赴いてヴァイガルドのソロモン王について知ったことが明かされて納得したのだが、そのあとにメギドラルのソロモン王、通称メギモンくんの立ち絵が発表された。その容姿は、ソロモンが全体的に「黒」のイメージであることに対し、メギモンくんは全体的に「白」のイメージと、あまりにも「真逆」であった。あと、これは完全に見た目からの判断なのだが、メギモンくんの方が1~2歳ほど上に見える。
そして、ここで重要なのは「メギモンくんはヴィータである」ということだ。

いやいやちょっとなんでやねん!

家畜ヴィータの「ぺクス」の存在すらメギドラルでも大っぴらにされてないというのに、なんでメギドラルにヴィータがいてしかも普通に連れ回してるのさ、いくら八魔星だからってサタン様あまりにも堂々とし過ぎじゃない……?
そう思ったあたりでふと、このメギモンくんはいったいどこから現れたのか?と疑問が浮かび……最悪な線で結んだ想像をしてしまった。

メギモンくんはおそらく「メギドラルで生まれたヴィータ」なのだろうが、まさかとは思うが……マーグラの子だったりしないだろうか。

経緯としては、

ダムロックイベントでサタン様がヴァイガルドのソロモン王の存在を確認。

サタン様が「メギドラルのソロモン王」を作ろうと画策しだす。

黒い犬もしくはサタン様が自ら「ソロモン王の作り方」を情報集めし、その過程で「生殖行為で生まれたヴィータ」が条件と知る。

パイモンがダムロック達の元を離れるまでにヴィータの繁殖を学び、離れた頃を見計らってマーグラを誘拐する。

マーグラと何かしら(ぺクス?)を交尾させてヴィータを複数出産させる。

子のうち一人を抱え、隙を突いてマーグラが命からがらヴァイガルドへ逃亡。(残されたうちの誰かがメギモンくんになる)

瀕死のマーグラがダムロックと再会し、連れ帰った子を託して大地へ還る。(この子が後のソロモン王(主人公)になる)

こんな感じだろうか。つまりソロモンは「ヴァイガルド版冷泉帝」のような存在ではないか。
一応、この仮説が真ならば「ダムロックの感情」や「ソロモンの両親不在」などの理由について説明がつく。
「マーグラが拉致られた時点でダムロックはパイモンを呼び戻すはず。だが、これらについてパイモンの口から何も出てこない=マーグラ誘拐を知らない、というのはおかしい」という反論が来たら「それな。なんでだろうね……」としか返せないが←


消えたダムロックの行方

さて、ダムロックは幼いソロモンを連れて旅をし、最終的にはグロル村にソロモンを預けて何処かへと去ってしまう。
果たして彼は何処へ向かったのだろうか? 意外とこれが最大の謎だったりする。

仮に、上述したマーグラ誘拐説が正しかったとするなら、ダムロックとしては「復讐」という道を選びたくなるのが自然だと思う。
だが、指輪を扱える以外は一般ヴィータと大差ないダムロックではメギド達との力の差は歴然であり、パイモンを頼ろうにも指輪は全てソロモンに預けてしまっているので助力はおろか連絡を取ることさえ難しいと思われる。
そのような「一切の勝算がない状況」で、たとえメギドラルへの復讐心は持ち続けられても、実行に移るとは到底思えない。

ダムロックはグロル村を去った後、何処へ行ったのだろうか。
この辺が語られるのは、現時点で公開されている9章2節までの話のペースから考えて、おそらく10章の最後あたり以降ではないかと思われる。今の更新ペースだと2022年末か2023年前半だろうか? 果たしてどうなるのか、楽しみに待っていたい。


おわりに

以上が、現時点公開分におけるダムロック周りとアルスノヴァ関連についての考察である。
今ある情報から様々な可能性を考えることが楽しいと思える性分なので、備忘録も含めて書いてみた次第である。
いまさら言うまでもないが、上記はすべて現時点での考察、というよりは妄想であるので、一部は合ってるかもしれないし、全体的に間違ってる可能性も当然大いにあるため、あしからず。

メギモン「木場筆雄、そこまで難しく考えてねぇだろ」
ソロモン「真顔でなんてこと言うんだよ……」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?