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の孤独は渇望を唆る蜜涎

自涜

表層じゃない感覚。
ただあなただけの感覚を知りたいだけの人生だ。
あなただけを観察しているの。
あなたもわかっているんでしょ。
その涙は一体何。
その体は一体何だと言うの。
あなたの器を教えてよ。

制限を超える天命だな。
唇を交わすたびにあなたは私を超えるけど。
私はあなたを超えていますか。
知る由もない。

誰も居なくなりたいよ。
わかってくれますか。
感覚だけが生きて。

溢れるだろう制御不能。
破られるだろう涙は。
海辺の風に撫でられて。
音楽は単調にも思えるけれど。
失えば失うほどに形を成す美味しさを。
握れば握るほど溶けているだろう輪郭。
視覚とは美のためだけにあったのだ。
こんな人間には何も美を与えられはしないだろう。
生きるとは液。
君は私を押し倒すことなど不可能だから。
逃れられはしない虚しさをも味わい尽くして。
涙は舐めとらせて。

あ。
操られているの?
あなたは知ってる?
ど、こ。
食べたね。
忘れていた?
良かった。
るっていく。
たーだいるま。
しっかるさ。
なーあ。
根底く。
さえ囀り。
まあち。

美しければ何だっていいのか!
それでいいんだ。


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