夜、傘をさして。
無印良品に「小雨」が売っていたら、多分こんな感じだろう。
典型的でシンプルなそれだ。
傘をさしたのは何ヶ月ぶりだろう。
陽が落ちて暗くなってから、1人で歩くこともない。
傘で顔を覆うように歩く。
半透明の人影と、汚れた雨の跡。
明るすぎるコンビニを出て、ミッションコンプリート。
350mlが、500mlが、こんなにも重いのか。
水たまりのそばで、重い荷物と傘を持ちながら最後の安室ちゃんのライブを思い出した。
腕を大きく前に叩き出しガッツポーズをしてた。
私もそんな気分だった。
なぜかわからない。
多分なんの関係もないのかもしれないし、何かをやりきったのかもしれない。
物事はいつも両面あるという。
よくいう光と影というやつ。
そんなの当たり前だ。
むしろ2面だけで済むならなんてことはない。
虹は何色かで構成されてる。
よくわからないけど、光の屈折なんですってね。
虹を見て単純に綺麗と思えるのか、
「色が多くてたいへんねぇ」と思うのか。
人生で初めて、虹を憐れんだ。
サムウェア
オーバーザレインボーとはどこなんだろう。
雨の日は外の音がよく響く。
煩わしい足音が私を惑わす。
安定していること。
それは不安定を知ってることであり、安定を意識しているのは本当の意味で安定していないということ。
私は後悔した。外に出なければ良かったのかな。
暗闇は人を惑わす。
大好きだった夜を私は手放したのだろうか。
今は、その扉は閉じたままにしているけど、
おそらく夜の住人たちが、交互に空気を入れ替えてくれるはず。
いっぽんグランプリでも見よう。
神田さんかわいい。
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