CDを捨てた #111
中学生の時からCDを沢山買ってた。
私はヒップホップが好きだったから、レンタルになってる物はほとんどなかった。
3.400まいあったんだろうな。
一軍を残してちょっとずつ捨てた。
でも、一軍はケースを外してファイルにしまって置いた。
聞かない。
聞く道具がない。
音楽は時間だ。あの時だ。
過去を捨てることはなかなかできなかった。
意を決して、ジャケットだけ残してディスクを捨てた。
私は忘れっぽい。すぐにメモが必要。
何を聞いていたのかは忘れたくない。
それさえ思い出せれば、今は簡単に手に入るから。
悲しかった。
私は音楽でも出来上がってた。
私を形成したものを手放す事がなんとも何かと決別しなきゃいけない気分にさせた。
手放したところで過去は変わらない。
しかもそんな深い意味を持って捨てようとしたわけじゃない。
邪魔になってしまったから。ただそれだけ。
捨てるまでに、何十年かかってんだろ。
時代を乗り越えるのってなかなかハードだったわ。
CDのない時代が来るなんて予想してなかったから、売るつもりもなく扱いもなかなか雑だった。
傷ついても、音飛びって意外としないのよね。
次になくなるのは何かな。
いつ聞いても上がる曲と、若バスタ。
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