見出し画像

『ひらいて』著:綿矢りさ


読み進めるうち、事態がどんどん予想しない方向に向かっていった。

主人公の行動はひどく人を傷つけるものが多かったが、

『いい人』じゃなく、人間らしい複雑さが描かれている作品だと思った。

最終的には主人公はやったことを全て打ち明けて謝るし、

自分のしたことを大変悔いている様子なので、

心の奥底にある寂しさから、こんな行動をしてしまう弱い人なのだと思う。

だけどたとえ弱くても、自分の足で歩いて転んで

道をグングン進んでいく主人公だと思った。



#読書の秋2021

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?