八百屋で買った安いきゅうりはすべてダメになっていた。はたまた元からダメだったのか。白い部分が綿状になっていて、全てを捨てなければならないという事実を諦めきれず、小さくかじった。かじるときゅうりらしからぬ苦みが口に広がった。
 6月はそのようなことの連続だった。良かれと思ってとった行動が裏目に出て結局自分の首を絞めることになる。そんな1か月だった。短いようで長いかといえばそんな気もしない。6月の記憶が薄いのは自己防衛のためか。あっという間に中旬になり、あっという間に6月が終わった。

 洗濯物は全然乾かないし傘を差しても結局濡れるが、今年の梅雨は結構好きだった。まだ終わってないけど。
 避難情報が出るくらいには渦中の地域に生息している私だが、天気とわたしの気分が連動しているので気が楽だ。
 

 頑張ったことのひとつやふたつはある。が、それをはるかに凌駕する無力感に圧倒されることもしばしば。この二日間がそうであった。たぶん自律神経の乱れと血糖値スパイクで計20時間ほど寝てしまった。これだけ寝ても元気が出ない。そして今である。怠い身体を起こし、手始めにごはんを作る。キャベツと豆腐と卵があるのでお好み焼きもどきを作ります。
 

フライ返しを使わずにお好み焼きをひっくり返すことに成功した時の全能感たるや…!
あんまりうまそうじゃないな。うまかったけど水分が多かったです。


お腹がいっぱいになって少し元気がでてきたので今これを書いている。

 
 この間の雨上がり、川がいつもより数段汚かった。東京から来た友だちに「東京の川よりも汚い」と言わしめたこの川だ。さらに汚れたその川で釣りをしている人がいた。なぜ?


やりたいことなんかひとつもなかったように思う とわたしが言ったことがあった。おれだってそうだよ とその友だちに返された。彼にとっては率直で何気ない一言だっただろうが、ちゃんとした会社で働いていてかつ結婚するかもしれない彼女がいるその友だちから発せられたその言葉に責め立てられているような感じを受けた。その言葉に刺激されて、いつも目をそらしている私の中の小さな罪悪感が膨張した。
 その場では気が付くことはなく、友だちとの会話を振り返ってはじめて悲しんだり傷ついたりしている。大体はわたし自身の問題なので、ほとぼりが冷めたころに再び友だちと連絡を取るようにしている。わたしは被害妄想の天才、悲劇のヒロインの才能で人を不愉快にすると自覚している。そんなんで人に迷惑はかけられないですわ。


 荒んだ毎日のなか、SNSで赤の他人の承認欲求に付き合わされてて何なんだよ!!!と、は!!お前の言葉に救われたんですけど!!??? を行き来している。

これは後者のやつです。

ひとつひとつの言葉が詩のようで泣きそうになった。



結局  俺たちは  きたねえ川にひとつ光る真っ赤な鯉を見つけることしかできねえんだよなあ!!!


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