【VRChat】自己流Unityだけで非対応服を着せてみる
2024.2.6追記:あまりにもMAを使いこなせていない事実が発覚したので作業追記しました!!!!投稿時よりめっちゃ楽になりました!!!!ごめーん!!!!
Unityのみで非対応衣装を着せる方法になります。
この記事はUnity2019.4.31fで執筆しています。
多分2022でも行けると思います。変なことはしていませんが、この方法で不具合・プロジェクト破損した場合でも自己責任でお願いします……。
まえがき
初noteども! りるです!
今回はタイトル通り、自己流のUnityのみで非対応服を着せる方法です。
御託はいいって方は下の作業内容までご移動ください。
偉そうに文章を書いていますが、あくまで雰囲気でUnityとかいう本来ゲームエンジンであるはずのなにかを使ってかわいい子をおめかししてアップロードをしてキャッキャしている一般ぶいちゃ民なので、間違った内容だったりもっと簡単な方法がある可能性もありますがご了承ください!
さてさて、BoothやSNSを眺めているといいなーって思う服があったりしするでしょうが、人によってはその服の対応アバターを見て諦めたことはありませんか?
基本的にVRChatアバター向け衣装は「対応服」を買う必要があります。
VRChatアバター向け衣装は、現実の服のように大体のサイズがあっていれば着用できるわけではありません。残念ながら着れば衣装が自動で伸び縮みするようなことはなく、当たり前のように貫通して、布から肌が飛び出たりズレたりします。フィラデルフィアエクスペリメントです。
そのため、ひとつひとつ身体のラインや骨格・関節(ボーン)に合わせて編集してあげる必要があり、これを最初から衣装モデラーさんが設定した状態で販売しているのがいわゆる対応服となります。
そして、市販されている星の数ほどあるアバターの素体(モデル・メッシュ形状)は多くの場合共通化されていません。中には、以下のアバターのように同じ作者さんのアバター素体だったり、他作者さん同士で連携して形状を共通化している素体もありますが、そう多くはありません。
※共通化されたアバター素体例(俗称)
●こまどアバター:シフォン・ライム、カリン・ミルク・ラスク・ミント
●MaruBody:ネミア・ルキフェル・リセ・イェーナ
●AABody:つみげ・アカシャ・宙猫
●ゴールデン商会:INABA・狐雨・椎名
それでも、あの服が着たい。着せたい。
わかります。
着たいけど着られないの本当に苦しいです。
非対応服を着せる方法としては、以下があります。
3Dモデルを直接編集(難易度高、製作者さんはこれやってる)
首から下を対応アバターに挿げ替える(難易度中?、いわゆるキメラ)
Unityで無理矢理着せる(難易度低~中)
だれか助けて(時と場合による)
あきらめる(かんたん)
1が出来たら最強になれる気がしました。
なので初アバターでBlenderをやって挫折しました。
下着姿のアバターと着せられない服だけが残りました。
わけわかんないです。ただかわいい姿におめかししたいだけなのになんで謎のソフトを使わないといけないんですか。ウェイトってなんですか。
そこで今回はまだやりようのあった上記3のUnity対応について書いていこうと思います。
作業内容
準備するもの
着せたいアバター本体
着せたい服(最初の1着はフルセットが望ましい)
モジュラーアバター(ツール)
https://modular-avatar.nadena.dev/ja
フルセットというのは複数アバター用の対応服をセット販売しているもののことです。大体の場合、2~3着分の値段で数~十数体分の対応服を販売していることが多いです。こちらを買うことで、似た体形のアバターを見つけやすくなるので改変が楽になります。
なお、フルセットは最初の一着だけで基本的に大丈夫です。2着目からは1着目のフルセットで合わせやすかったアバターの服でだいたいなんとかなります。
ここで成功率を上げるための注意点ですが、用意するものは肌に密着しすぎていない服だったり胸が小さいアバターだとかなり楽にできます。
胸の大きいアバターに他アバターの水着だったりすると滅茶苦茶大変です。わりと胸の形ってみんな違います。正直できる気がしません。たぶんBlender覚えるのと同じくらい苦痛なので、先の事も考えてBlenderでやるか、首すげ替えのキメラアバター方式がいいです。りるさんはこれで一度挫折しました。
ただ、胸の大きいアバターでも、パーカーやアウターのようなふんわり着る服であればわりとできますし、小さいアバターにスクール水着のような服でもまだやりようはあります。
肌があまり露出していなければ、素体を貫通防止のシェイプキーで編集することで対応も可能な場合がありますです。(やったことないですが、首さえサイズ感合わせればレザースーツのような密着系もワンチャンあるかも)
作業1:環境準備
まずはこちらからモジュラーアバターを導入しましょう。
モジュラーアバターはプレハブをアンパックしなくてもボタン一発で衣装などをアバターにセットアップできる神ツールです。
この説明はどうかと思うので翻訳すると、初期プリセットのまま再編集不要でボタンを押せば全自動で服を着せてくれるみたいな感じです。なんだか繁体字から簡体字に書き直したような説明しかできませんでした。ごめんね。
なくてもできますが、ボーンも統合してくれるらしいのでとにかく入れておいた方がいいです。あとめっちゃ楽です。
ちなみに今回は非対応衣装のため自動セットアップができない場合が多いですが、それでも労力はだいぶ減ります。
導入方法や使い方については公式ドキュメントをご覧ください。
次に、アバターと服を用意します。
今回はシェーナちゃん(https://booth.pm/ja/items/4040235)に衣装を着てもらおうと思います。服はマヌカちゃん用ムーンライトシルクドレス(https://noxvenda85.booth.pm/items/5115108)を用意しました。
アバターをシーンに出して、アバターの子に服のプレハブを入れます。
めちゃめちゃに見えますがなんとかなります。
24.2.6大幅に簡略化可能だったので追記:
作業2の前に衣装プレハブを右クリック→ModularAvater→Setup Outfitを行い、衣装プレハブの子にあるArmatureをクリックし、以下のように設定をしてください。
作業2:本調整
まず左上のハンドル位置を中央→ピボットに変更しスケールツールを選択します。
服のプレハブを選択すると足元に四角が出てくるので、クリックしたままカーソルを動かすと、大まかにサイズを変更できます。
なんか行ける感じしてこないですか!?
ここから各位置のボーンを調整していきます。
必ず入れ子の上位に入っている親のボーンから順番に位置やサイズを変更していきます。子のボーンは親に追従します。
こんな感じで全身のボーンをいじりまわしていきます。服が破綻しないように極端な調整をしない、画像だとSpineだけで調整せずChestも調整していくようにしていくのがミソです。
足の幅などが顕著ですが、左右にずれが出てくることもあります。もちろん移動ツールで合わせてもいいのですが、数値入力で調整するとぴったり対象にすることが出来ます。
こんなかんじで全身を調整した結果がこれです。
んがわひい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これで衣装の調整が終了です。
なおliltoonをご利用中の方はアバターの親で右クリック→liltoon→Fixlitingを押すとライティングの誤差を自動修正してくれるのでおすすめです。
十分にアバターを眺めて堪能したら、ModularAvaterを設定します。
作業3:MA設定
服のプレハブを選択し、右クリック→ModularAvater→Setup Outfitを押します。終わりです。着れてるはずです。神ツール。
↑作業1末尾の追記分を行った方は上記の作業は不要です。
作業4:動作確認
まだ気は抜けません。画面中央上のPlayを押し、シーン画面を選択して動作確認をします。このモードで編集した内容は基本引き継がれないので安心して動かせます。
この画面でアバターのArmature内のボーンを回転させたりすることで、各ボーンがちゃんと着用できているか、破綻はないかの確認をすることが出来ます。中心、ローカル、回転ツールでとりあえず身体(Spine)を曲げてみます。
ちゃんと追従しているので無事ModularAvaterが適用できています。かわいいです。次に足や手も動かしてみます。大体腰・足・腕がちゃんと動けばもう調整の必要はありません。
UpperLegを動かしてみたら靴が置き去りになりました。
安心してください。アバターによっては仕様です。
ModularAvatarは同じ名前のボーンを追従させるシステムになっており、足や手はアバターによって違う名前になっているのが原因です。ボーン名をリネームしてもうまくいくかもしれませんが、以前それで調整したアバターを2人ほど破壊したので別な方法で設定します。24.2.6追記:作業1末尾にて自動リネームできました。たぶん次の作業5はいりませんが、もし置き去りが発生した場合は行ってください。
一旦Playボタンを押してPlayモードから抜けます。
次項は上手くいった方は読み飛ばしてください。
作業5:ボーンの手動設定
これから行う作業は、自動で紐づかなかった素体と衣装のボーンの手動設定になります。上手くいかなかった部位の衣装のボーンを選択し、画面右側インスペクターからコンポーネントを追加、MA Merge Armatureを探して追加してください。MAで検索するとModularAvatarのコンポーネントがずらずら出てきて探しやすいです。
「統合先」に対応するアバター素体のボーンを選択し、「位置追従モード」を2番目の(片方向)にしてください。これで一か所終わりです。
この作業を追従しなかった全箇所に行います。たとえば、Upper Leg_Lであれば、その子になるLower Leg_L、Foot_L、Toe_Lにそれぞれ設定します。大体の場合右足が追従しなければ左足も追従しないですし、右肩が追従しなければ左肩も追従しません。すべて設定しないとうまくいかない場合が多いので、面倒くさがらずにやったほうがいいです。
コンポーネントは枠右の縦の「・・・」からコピーできるので、子の部位のTransformなどの適当な「・・・」をクリックして「コンポーネントを新規として貼付」を押すといちいち探さずに手軽にコピーできます。統合先を変更するのを忘れずに!
すべて設定が終わったら、再度Playモードで追従できているか確認します。
他の部位まで動いていたりするのは統合先を間違えています。
これで修正が完了です。お疲れ様でした。
作業6:アップロード
ここからはいつも通りアバターをアップロードします。
VRChat内でちゃんと動くのを確認出来たら大丈夫です。
VRで入ると破綻・貫通している箇所が顕著に表れがちなので、問題があれば後ほど再調整しましょう。
あとがき
作業お疲れ様でした!
蛇足になりますが、もう少し書きます。作業内容とはあまり関係ないです。↑肌貫通なんとかするツールを追記しました!
ほかの方法について
まえがきで他の方法も提示していましたが、これについても少し解説しようと思います。
1.3Dモデルを直接編集(難易度高、製作者さんはこれやってる)
これはBlenderです。服の形状やボーン、ウェイトをアバターに合わせます。プロの人はMayaとか3DSMAXとか、00年代に3Dを触っていたりMMD触っていたひととかだとメタセコイヤなんてソフトもありますが、ちゃんとFBX出力できるならどれ使ってもいいはずです。ただ技術力だいぶほしいです。
Blenderの場合ですが、ウェイトとやらがよくわからなくてもぽん着せできた神アドオンだけ紹介します。ある程度Blenderに対する耐性が必要ですが、かなり簡単にできたので感動した記憶があります。あと、Blender標準でアバターの肌など他のメッシュに沿って対象物を変形させるような機能もあるらしいので、組み合わせれば学習・作業時間が減ると思います。
2.首から下を対応アバターに挿げ替える(難易度中?、いわゆるキメラ)
これ失敗しました。頭より下のメッシュを非表示にして手動で服を着せる方法で上手くいくかと思ったのですが、口が動かなかったりして謎でした。誰か教えてください。あと噂だと自動キメラ作成ツールもあるらしいです。
4.だれか助けて(時と場合による)
わりと検索すると対処法出てくることもあります。
あと、つよつよぶいちゃ民が身近にいたりする場合には聞ける場合があるかもなので、雑談程度に聞いたりするとさっと解決することもありますし、相手の方から教えてくれたりするかもしれません。全然ありです。ですが相手の時間を割くことになったりもするので、ある程度自分でも勉強しつつどうしても詰まった場合に、が望ましいかな~と思います。
あとたぶん有料ですが、依頼という形でやってるサービスもあった気がします。お金を払って時間を買うのは結構おすすめかもです。また、ショップ作家さんにお願いして無償もしくは有償での追加対応をしてもらうこともできるかもしれませんが、これは作家さんによって方針があると思うので、対応してくれるかはまちまちだと思います。
5.あきらめる(かんたん)
正直ありだと思います。
あきらめて別な服やアバターを買ってしまうのも手ですし、今はあきらめるというのも手段のひとつだと思います。自分の改変ぢからが上がってできるようになったり、ModularAvatarのように環境を一変するような新しいツールが出てきたりするかもしれません。時間が解決してくれることもあります。
どうしても肌貫通するんだけど!って人へ
メッシュデリーターってUnityのツールがあります。非表示にしたい部位のテクスチャをツールで塗りつぶすとその部位だけ非表示にできるらしいです。使ったことがないので解説できません。ごめんね。
なんか6000文字になってました。
長文駄文失礼しましたっ!
ぜひ楽しいぶいちゃライフをお楽しみください!
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