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FaBのジャッジになる方法


1.Judge Hubに会員登録しよう!

1.Judge Hubを訪れる


Judge Hubを訪れて「Sign Up」というボタンを押すと次の画面に移ります。

2.会員登録


-Username:アカウント名にしたい文字列を入力
本名である必要はないですが、他の人から見えるのであんまりふざけた名前にすると後悔するかも。
-Email:紐づけたいメアドを入力
-Password:パスワードにしたい文字列を入力
-Password confirmation:Passwordに入れた文字列をもう一度入力
-First Name:名前を入力
-Last Name:苗字を入力

Legal Agreement:規約を読んで同意しますという良くあるアレ チェックを入れましょう

-GEM ID:紐づけたいGEM IDを入力
GEM IDは普段armoryとかで使ってるアレです。
-Roles: 自分がやるかもしれない役割に全部チェックを入れてください。よく分からなかったらJudgeだけで良いです。
多くチェック付けすぎて困ったり怒られたりすることはありません。
-City:自分が住んでる市を入力
-Timezone:GMT+9:00のtokyoって書かれてるやつを選んでください。
-State or Province:国が州で分かれてる場合の入力欄 アメリカ、カナダ、オーストラリア在住の人以外は何も選ばなくて良いです。
-Country:Japanを選んでください

-Location privacy: 検索したときに自分の居住地が表示される相手を選べます。 
visible
_to everyone(全員に表示)
_to registered users(Judge Hubのアカウント持ってる人にのみ表示)
_to certified users(レベル0以上のジャッジ資格を持つユーザーにのみ表示)
hidden(非公開)
です。

非公開だったり許可範囲に入っていない人がプロフページを見ても住んでる国しか表示されません。

Avatarはプロフ画像について、Future Eventは今後参加するイベントについて、選択肢はLocationと同じです。

上記全てを入力したら「sign up」ののボタンを押してください。

3.メール認証

そしたら登録したメアドにこういうメールが来るのでVerify your email addressの下のURLを押してメアドを認証して登録が完了します。

2.ジャッジ試験を受けよう!

もう一度Judge hubにアクセスして登録したユーザー名とパスワードでログインすると、上のメニューバーの「Exam」→「my exam」からレベル0試験が受けれるようになります。
「create exam」をクリックすると次の画面に移ります

この「Create Exam」を押した段階で試験が作られて


青色の「start exam」をクリックすると試験が開始されます。
長々と書いてる注意書きには

*試験問題は公開しないでね!
*例外として試験終わったあとに既に資格を持ってるメンターと2人で「なんでこれが正解なの?」みたいな議論のために問題を共有することは出来るよ!
*ルールブックやジャッジのブログ見たりしても良いよ!要するに持ち込みOK!

的なことが書いてます。
試験形式は正解を1つ選ぶタイプと正解になる者すべてを選ぶタイプがあります。
問題文の登場人物の名前は次のように使われています。
ターンプレイヤー - Tyler
非ターンプレイヤー - Nic
多人数戦とかの時に使われる他の非ターンプレイヤー - Alex ,Blake
ジャッジ - Jo
観客 - Sam
大会主催者 - Ollie
解き終わったらsubmitを押して、次の画面でもう一回submitを押したら提出されます。

レベル0ジャッジになるには

レベル0試験(40問 時間制限なし)を合格(正答率85%以上)すると晴れてレベル0ジャッジに!

レベル0ジャッジになると一応公式イベントのジャッジ募集にジャッジとして応募することが出来ます

レベル0ジャッジ試験では主に以下の内容の理解が要求されます
(ここに載っていない内容についても聞かれる可能性があります)

CR=Comprehensive Rule
TRP=Tournament Rules and Policy
PPG=Penalty and Procedure Guide
のそれぞれ略になっています
例えばPPG3.1はPenalty and Procedure Guideの3章1節を意味します
ゲームルールについて
・マッチの構成(CR4.0)
・ターンの構成(CR4.2からCR4.4)
・コンバットの構成(CR7)
・ゾーンの位置と識別(CR3)
・リソースの種類(ライフポイント、アクションポイント、ピッチなど) (CR1.13)
・試合開始と終了の手順(CR4.1とCR4.5)
・カードの基本的なプレイ/起動(CR5.1とCR5.2)
・誘発の識別(CR6.6)
・ヒーローカード vs デッキカード vs アリーナカードの識別(CR1.3)
・武器での攻撃と攻撃アクションカードの違い(主にCR7.2.3 もしかしたらCR1.6.2も)
・基本的なキーワードとその適用(攻撃、続行、{p}を得る、ドロー)(CR8.5内だが、レベル0の場合は基本的なゲーム知識で十分)
・防御カードに能力が適用される場合(CR7.3)
ポリシーについて
・大会の公認要件(GEMでどうやってトーナメントを作るかなど)
・フォーマットの定義(TRP1.3だが、詳しくはTRP7やTRP8)
・ルール適用度によるイベントの種類(TRP Appendix A)
・イベント内での役割(TRP2)
・カードの合法性(TRP4.2)
・投了の合法性(TRP3.5 プレイヤーとしてもよく読んでおくのが吉)
・ゲームレイアウトの要件(TRP5.6)


レベル1ジャッジになるには

Pro QuestやRoad to Nationlasのヘッドジャッジになったり大型大会でジャッジとして勤務してジャッジ褒章を受け取るにはレベル1の資格が必要です。
黄色いシャツ着てジャッジやってる人は大体これです。
多くのジャッジのとりあえずの目標はここになると思います。

レベル1の資格を取るには
・L1A試験(ゲームルール関連 20問 24時間)
・L1B試験(トーナメントルールとペナルティガイドライン関連 20問 24時間)
の2つに合格(正答率85%以上)する必要があります。
合格後に上のメニューから「Checklist」→「my check list」で合格した試験結果を添付してレベル1への昇格申請を出し、了承されれば晴れてレベル1ジャッジに!

レベル1ジャッジ試験では主に以下の内容の理解が要求されます
(各試験でここに載っていない内容について2問まで聞かれる可能性もあります)
L1A試験について
・レベル0試験で出題される全てのルール内容(レベル0試験で出題されるよりも複雑なシナリオを含む)
・オブジェクトの識別(カードの代表名(moniker)、タイプなどによる参照)(CR1.2.4)
・"最後の情報"の適用(CR1.2.5)
・条件付き効果が適用される場合(CR1.8.3 CR5.4.4d CR5.4.7 CR6.1.3 CR6.2.2d CR6.2.3d CR6.6.2 CR6.6.3a 条件付き効果は色んな種類の能力で登場するせいで色んなとこで言及されてます)
・カードをプレイしたり能力を発動したりする手順(対象の選択、選択、コ ストの支払い、解決、およびその過程における優先権の扱い方を含む)(CR5.1 CR5.2 )
・優先権(優先権の獲得、プレイヤー間の優先権の受け渡し、効果の解決や起動のタイミングを含む)(CR1.11)
・オブジェクトがゾーン間を移動する方法(CR3.0.7)
・合法的なターゲットの選択肢(CR1.8.4)
・相互作用への置換効果の適用(CR6.4 CR6.5)
・カードや能力のコストの変更(代替コスト、コストの増減など)(CR5.1 CR5.2)
・レイヤーの解決過程(どのように失敗するかを含む)(CR5.3)
・X と * の値の違い(CR1.12)
・特性の変更(カウンターを含む)(CR2全体のmodifiedで検索掛けたら出てくるところ カウンターについてはCR1.15)
・どのプレイヤーも優先権を持たないフェイズにおける誘発の解決方法(CR4.2.2 CR4.4.2)
・ステイルメイトとデッドロックの解決(CR4.5.4d CR4.5.4e)
・特性を”得ることができない”と”失う”の違い(CR6.3.6 CR6.3.7)
・同時に起こる効果(置換効果や誘発を含む)の順序付け方法(継続効果はCR6.3 置換効果はCR6.5 誘発はCR6.6.6b)
・戦闘メカニズムの要点(ヒット時効果や戦闘の手順を含む)(CR7全体)
・共通キーワードの仕組み(CR8全体)
・ゾーンの変更に伴う両面カードの相互作用(CR9.1)

L1B試験について
・レベル0試験で出題されるすべてのポリシー(トーナメント手順を含む)内容(レベル0試験で出題されるよりも複雑なシナリオを含む)。
・PPGに記載されているゲームプレイ上の失敗(PPG2)
・デッキに関する 3 種類の問題( 提示したカードの誤り、デッキリストの誤り、カードプールの内容の誤り)。(PPG2.7 PPG3.4 PPG3.5)
・その他不適切な行為に関する違反行為とその適用(特にメジャー、マイナーなスポーツマンシップに反する行動、 攻撃的な行動)(PPG4.1 PPG4.3)
・記載されている違反行為に対する PPG の適用
・大会の流れを乱すような意見の相違を解決するための、TRP内のガイドラインの使用(例:無作為化の方法について意見の相違があった場合)
・ジャッジの行動規範とそれに対する違反の扱い方(https://fabtcg.com/en/resources/rules-and-policy-center/judge-code-conduct/)
・教育、公平性、使命のバランスをとるというジャッジの基本理念を理解すること。(PPG1.1)


この記事の一番下に張り付けたAdvancement Guideのページの「Level 1 Checklist Submission Instructions」の欄にも画像付きで詳しく書いているので参考にしてみてください。


レベル2ジャッジになるには

CallingやBattle Hardenedのような大型イベントのヘッドジャッジになるのにレベル2ジャッジの資格が必要になります。
また、2024年度の後半からはTier3以上の大会(Calling, BH, PT, Worlds)のフロアジャッジになるには原則としてレベル2以上が求められるようになる予定です。
ここが現在のジャッジレベルの中で最も高いレベルになります。
オレンジ色のシャツを着てジャッジやってる人は大体これです。

*BH以上の大型イベントのヘッドジャッジになるにはそのイベントの年が始める前にヘッドジャッジ志望者として登録する必要があります。
*細かいことを言うとWorldsやPro Tourのような最高峰の大会でヘッドジャッジを務めたりジャッジチームリーダーになるときに推奨されるTeam Lead Certificationって資格もあります。
詳しくはこちら

レベル2の資格を取るにも試験を受ける必要があるのですが、ここからは少し面倒臭い・・・

・L2A試験(ゲームルール関連 20問 24時間)
・L2B試験(トーナメントルールやペナルティガイドライン関連 20問 24時間)
の合格(正答率85%以上)に加え
・レベル1になってから120日間が経過していること
・1年以内に2回以上Tier2以上のイベントでジャッジとして勤務した経験があること
・レベル2ジャッジからの推薦状
が必要になってきます。

それらを全て満たしてレベル1の時と同様のCheck listを提出して承認されれば晴れてレベル2ジャッジに!

レベル2ジャッジ試験では主に以下の内容の理解が要求されます
(各試験でここに載っていない内容について2問まで聞かれる可能性もあります)
L2A試験について
・L1A試験に出題されるすべての内容、およびL0 ルール試験に出題されるすべての内容。
・効果のコピー(コピー可能な特性を含む)(CR1.3.1a CR8.5.25.)
・ゾーンおよびゾーン間移動時のカードの可視性(CR3.0.)
・スタックからのレイヤーの除外が生じる場合(CR3.15.6. 特にnegateについてCR8.5.26)
・置換効果同士の相互作用(CR6.5.)
・マクロの適用方法(CR1.5.)
・継続効果の適用(CR6.2.)
・ステージングシステム(値の修正の適用順)についての理解(CR6.3.)
・アタックレイヤーとアタックプロキシの違い(CR1.6.2. CR1.6.3. CR7.2.3.)
・複数の対象が存在する状況で生じる戦闘において生じる問題(コンバットチェインの途中でターゲットを変更する際のルールなど)(CR7.3.2e CR7.3.2f)
・効果のデフォルトパラメータ(CR1.8.5.)
・キーワード能力の特異な挙動(現在のところ理論上のものであるが、既存のルールで明確にサポートされているものを含む)(CR9.)

L2B試験について
・レベル1ポリシー試験のすべての内容、およびレベル0試験のポリシー内容(これらの試験に出題されるよりも複雑なシナリオを含む)
・ゲームルール違反に対する修正の正しい適用(PPG2.1.)
・誘発忘れの修正の正しい適用(PPG2.3.)
・ルール・シャーキング、不正行為、そしてその2つの違い(PPG4.10. PPG4.2.)
・TRPの「トーナメント・マテリアル」の章(TRP4.全体)
・TRPの「トーナメント・ロジスティクス」の章(TRP3.全体)
・TRPの「ゲームプレイ・ロジスティクス」の章(TRP5.全体)
・格上げと格下げの正しい適用(PPGの各違反行為の節でのupgradeとdowngradeの内容)
・同じコールの中で複数の反則が発生した場合の正しい反則とペナルティの特定(特にPPG1.2に書いてる”一番重い罰のみを与える”という内容)
・ジャッジの基本理念となる3本柱のバランスを取りながら、複雑な状況を修正する。(PPG1.1. 教育、公平性、使命に関して)
・フロアジャッジからのアピールへの対処(PPG4.1.1.にあるようにコールを受けたジャッジの裁定を聞く前に『他のジャッジを呼べ!』みたいなしてないか?とか)


2回以上のTier2以上イベントでのジャッジ勤務は日本だとPro Quest, Road to Nationalsでヘッドジャッジをすることが一番簡単なルートになります。
機会があればBHやCallingでフロアジャッジとして勤務してみるのも良い経験になると思います。

*試験で問われる内容については以下の記事で公表されているものを参考にしました。

*ジャッジ資格の取得方法についてのより詳細な内容はJudgeHub内のヘルプ記事の中にあるのでこちらでご確認ください↓

4.実践経験を積もう!

 ジャッジにはジャッジコールの対応やデッキチェックを適切に行えることが求められますが、それは試験だけでは培うことが出来ないスキルです。Road to NationalsやPro Questのヘッドジャッジを務める前に一度他の経験豊富なジャッジのもとで働くことを経験することは良い経験になると思います。
国内のジャッジコミュニティのDiscordサーバーもあります。
地元のジャッジと面識がない場合は相談してみると紹介してくれるかもしれません。

伝手があれば地元の競技イベントでヘッドジャッジのもとでフロアジャッジとして働くのも良いですし、いきなり大型イベントに申し込むのも良いと思います。(かく言う私も2023BH:Tokyoがジャッジとして参加した初のイベントで、色々ご迷惑をおかけしながらもかなり勉強になりました)
大型イベントはJudge HubのEventから確認、応募することが出来ます。
宿泊費や交通費(日本開催だと日本人は貰えない場合が多い)、現金での日給、ジャッジ限定のプレマやスリーブ、ジャッジパック、大会参加プレイヤーに配られるプロモカードなど色々貰えるはずなので興味のある方は是非!




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