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夫がうつ病になってからの日々(1~2か月目)

それから夫は仕事を休職して一日中家にいましたが、ほぼ布団の中で人形のように動かず眠りました。

まず起きているときも、すぐにこっくりこっくりと寝てしまうので子供の面倒をみてもらえる状況ではありませんでした。

怖かったのは、外に散歩に出たときのこと。注意力が散漫になり赤信号なのにそのまま渡ろうとしたり、止まらなかったり、人が来るのによけなかったり....。話しかけてもその返答に何分もかかったり...。

次第に鬱の薬の副作用で目の焦点が合わなくなり、感情を出さないロボットのようになっていきました。心配しすぎはよくないと聞いたし、どうしたら元の夫に戻ってくれるのかと必死に考える毎日でした。

あれから2年ほど経って症状が落ち着いてきた今だから思えることなのですが、元にもどるとか、この性格を直した方が良いよとか、それが夫を追い詰めてた原因の一つだったんですよね。

その時はもう前のよく笑ってうるさいくらい自分の話をしてくる夫でなく、まるで誰か別人と同居しているような気分でした。

今まで鬱っていう病気は知っていましたが、どことなく他人事で過ごしてきた自分がいて...。こんなに人を変えてしまう病気なんだと痛感したのでした。

産後鬱という言葉もありますが、ひとつ私の心を救ってくれたのは娘の存在でした。抱っこに、授乳に、寝かしつけに、沐浴など育児を忙しくやっていると良いのかわかりませんが悩む時間もなく過ごすことができました。娘の体重が増えていたり育ってくれているのを確認できるのは前に進めているような気がしたのです。

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