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2022年1月の記事一覧

蝉時雨 / 椋子

ずっと ずっと眠っていたくて
ソファに沈んでいく
気づけば真っ暗な世界は
まるで僕に手招きしているみたいだ

明日はどうやって生きていこうか
まだ今日だって生き抜いていないのに
目の前のことは置いといて
ずいぶん先のことは考えない
そう いつだって少し前を歩いてるから
また見失ってしまうのだ

蝉時雨 朝日が差した
手遅れになる前に
知らせるための雨にみたいに
無情にも夏が来るから

声を聞いて

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手のひらが見えたら / 椋子

なんだか力が入らないな
ハンドルに触れるだけのこの指と
アクセルも踏めないこの足じゃ
君に会いに行けないじゃないか
この手を握るだけの強さが
今はなくても
強がりだけのこんな唄でも

感情に押しつぶされそうな夜に
君のぬくもりを分けてくれないか
手のひらを見せて それをぎゅっと握って
僕ら手を繋いでるみたいに

そしてまた来るよ
同じような夜が
怖くて仕方がないけど
君が握ってくれたから
強く握っ

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冷えた心には白湯を / 椋子

白い目を向けたあの人に
いつまでも執着してる君
おかげで情緒が波打ってる
君にとって大事なもの
だけど忘れないでほしい
だけど忘れないでほしい
みんながそうじゃないってこと
優しく見つめてる人がいること
そして君が放った言葉に
傷ついている人がいるかもしれないこと

冷えた心にはぬるい白湯くらいが
ちょうどいいわ
少しずつ溶かしてゆくように
そしたらね 不思議とね
優しい気持ちがあふれてくる
とい

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リナリア / 椋子

ただ薄れてゆく
また惹かれてゆく
忘れようだなんて
端っからできっこなくて
また薄れてゆく
ただ惹かれてゆく
とっくに気づいてる
貴方を想っていた

恋をした後の愛を
他の誰でもない貴方からのそれに
触れてみたい 素直に言えない
言葉にするのが怖くて

小さなお姫様
金魚のように揺られながら
「この恋に気づいて」と
輝き放って

傷ついて 傷つけて
気づかれないように
花の中に
隠すの

ねえ薄れ

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ちっぽけな世界なら / 椋子

今日もまた 重たい瞼を開いて
心と体がバラバラなままあの場所へ
優しさをプレゼントしたかったのに
言葉は荒々しくなるばかり
頑張りたいのに体が動かなくて
笑いたかったのに涙が出た

何のために生きてるのか
分からなくなる日ばかりで
休むことを選んだ時にはさ
優しさを取り戻せるかな

こんな生きづらい世界でも
どん底にへばりついてても
僕は歌を歌うよ
いつでもここで待っているよ

抜け出せない狭い部

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弱虫ヒーロー / 椋子

泣いてる君がいたんだ
その前をただ通り過ぎてしまった
僕の存在にはきっと気づいてもいなかっただろ
家について手を洗った
落ちない翳りは広がるばかりだ
濡れたままのこの両手で
目をこすって頬を叩いた

誰かを救ったその歌で
君は僕を救えるのかい
誰かを救ったこの歌で
僕は君のことを救えるのかい

ただ 走って走って走って
がむしゃらに君のもとへと走った
見つけたことの時なんて
これっぽっちも考えてい

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青藍遊泳 / にしな

門出の夜に 忍び込んで
青いプール 金魚をはなとう
叱られること 全部し終わるとき
ぼくらみんな 他人になる
飛び込めば 溢れる笑い声
染み込んだ夜のむこう
なんとなく届く気がして

手を 伸ばした

永遠に僕らは 大人になれずに
夜空の星屑 盗むことばかり企んでる
さらば 友よ !
忘れてしまえよ
ただ 必死になって 泳いでいく

尾ひれを揺らし もがいている
赤い奇跡を僕らは見つけた
この先々

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モモ / にしな

毛糸のブロンド ボタンの瞳
眠る時はいつも一緒よ
お風呂上がりのベッドは嫌い
冷たくて寂しい

グンナイモモ
お星様が落っこちそうね
本当は今日ちょっぴりだけ
悲しいことがあったの
グンナイモモ
泣いちゃいそうなお空ね
腕の中潰してしまいそう

ほつれた糸と 不器用なお口
八つ当たりした後に泣いた
目覚めた後の リビングが嫌い
静かで冷たい

グンナイモモ
ちぐはぐなほっぺにキスを
本当は私
ごめ

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アイコトバ / ぷらそにか

眠れない夜 返事を待つ
ぼんやりとした答えを探す
眠れない夜 繰り返し打つ
駆け引きには慣れそうにないわ

似ても似つかない僕ら
同じこと思っていたらいいな
ねえ今 何を考えていたの

不甲斐ない僕だけどいいかな
だめなとこがばれたらいやかな
明らかな合図を待っていた

そばにいてほしい
隣は僕でいい
目を合わせたらわかるかな
確かなものだけ握って
遠回りして
そばにいたいのに
怖くて言えない

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