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土星の象意


土星の象意

インド占星術家は、土星に関してはやや迷信的過ぎるようです。たとえば、土星は、トラブル、悲しみ、老い、病気を表示します。しかし、インド占星術の聖典を見れば、土星には、見逃されがちな良い面があることが分かります。私がこれまでにいくつもの本で発表してきた研究では、土星の肯定的な側面について多くの実例を使って強調しています。


●家庭

老人や召し使い。古い、荒廃した家(特にレンガ造)。夜に生まれた人にとっては、土星は太陽の代わりと見なせるので、父親を意味します。


●社会

もし太陽が貴族であるとするなら、火星は専制家で、土星は民主主義者です。国家がある期間にとる政治体制について予言する場合、これは役に立つでしょう。下層階級や民主主義者、身体障害者、老人らは、古来、土星が表示してきました。現代の社会でいうならば、土星は選挙を通じて権力の座につこうとする人とでも言えるでしょう。火星が関係してくれば、鍛冶屋や産業資本家。木星が関係するならば心理学者、金星なら芸術家。水星なら彫刻家。

注意:土星の職業が実に広範囲に及ぶ事実をなおざりに理解していると、多くの誤った判断をしてしまうので、注意が必要です。


精神性

「土星は惨めさを表す惑星である」というのは、完全に誤った記述です。出生図やトランジットに吉相の土星がない場合、本当の意味での現世あるいは欲望からの厭離(おんり)は絶対に生じません。

土星は、自己犠牲(tyana:ティヤーナ)を意味します。自己犠牲と智慧(Gyana)は、宗教的な人生を送る上での強固ないしずえとなります。

土星が弱い場合、修行者(sadhak:サダカ)に惹きつけられます。そしてさらに月が傷ついている場合、劣等な神に惹かれるでしょう。



さらに詳しい象意

職業

サービス業・重労働・肉体労働・鉄鋼業(などの金属関連)・木工・石工・建築業・採掘業・羊毛・皮革・刑務所・苦行者・召し使い・乞食・詐欺師

身体

神経系統や骨

病気

関節炎やリューマチ
胆石
虫歯
神経・間接・骨に関係する病気

人格

貧しい人
現世を離れた人
禁欲的な人


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