Lilalicht

書道、水墨画、算命学・・・などなどを生業にする看月です。 史学、宗教学、博物館学、国際政治に関することなど、興味は多岐にわたります。 算命学講座・鑑定、書画のご依頼はこちらまで https://coubic.com/lilalicht/183851

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    臨書、創作・・・書道と水墨画にまつわるあれこれ

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水墨画社中展のお知らせ、の巻

水墨画のお教室の社中展が下記の通り決まりました。 場所は都営大江戸線蔵前駅から徒歩3分ほどにある「Gallery karabako」になります。 会期:2024年11月26日(火)~12月1日(日) 開場時間:11~19時 (※初日は15~19時、最終日は11~17時) 場所:Gakkery karabako 東京都台東区蔵前3-19-4 私はまだ額装・表装された皆さんの作品を見ていませんが、作成中の様子は見ておりまして、それぞれ力作揃いだとおもいます。 蔵前という街その

    • #今月の書道 2024年11月1回目、の巻

      今月のお題は「敬徳之恪也」。 敬は徳の恪(つつしみ)なり。 心に慎みのある敬は、徳を表す慎みである、という意味らしいです。敬うと慎むが並列なのがすごいですねぇ。 まずは楷書から。 続いて行書。一枚目。 というわけで2枚目。 続いて草書は創作。お手本を見ずに自分で考えて書きます。私が書いたのはこんな感じ(即興なので作品としては練り上げていません) …なんで私がうろうろと草書を考えている間に、繊細は6パターンも草書を書いて、お手本としてくださいました。 「こういうのは

      • 久々のお伊勢参り、の巻

        今日は本当に備忘録です。 …主に食べものの。 せっかく名古屋まで来たのだから、お伊勢参りに行こうぜーっ!ということになりました。 名古屋から近鉄線で伊勢市駅へ。 約1時間半で伊勢市駅へ。 続いて、バスに乗って猿田彦神社へ。 芸能の神様ですからね! ここはしっかりお参りしたいところ。 書道に水墨画、あと学問も。 よろしくお願いします! よーくよーくお願いした甲斐があり、おみくじは久々の大吉!おお!なんだか運が上向いてきましたよ〜 再びバスに乗って、今度は内宮へ。

        • シド Monochrome Circus 名古屋公演、の巻

          備忘録として。 岡谷鋼機名古屋市公会堂、初めての会場でしたが、クラシックな作りがまず印象的で綺麗。 鶴舞駅からも近くて、利便性もいいし、大きさもちょうどいい(1500人くらいみたい)。 名古屋のライブ会場には名古屋ドーム含めていくつかきましたが、一番しっくりきました。いい会場。 今回のツアータイトル「モノクロームサーカス」にちなんで前半は白い衣装、幕が一度降りて(幕間にピエロ風の出立の二人によるパフォーマンスあり)、黒い衣装に着替えて再びライブ、アンコールは1曲、という構

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        記事

          「没後300年記念 英一蝶―風流才子、浮き世を写す―」展@サントリー美術館、の巻

          出光美術館の『物、ものを呼ぶ』展の続きのような気持ちで、サントリー美術館で『英一蝶』展を見てきました。 英一蝶ってどんな人?英一蝶は、元禄期の江戸の狩野派の絵師です。 特筆すべきは、約10年間、遠島流罪になっていたという経歴。 なんでも「生類憐れみの令」の風刺に関わったという疑いで三宅島に送られたそうで、その経歴の異色さに目を引かれます。 さらに吉原で「幇間(たいこもち)」(しかも売れっ子の)をやっていたり、はたまた俳諧のスーパースター松尾芭蕉とその弟子でこちらもスーパスタ

          「没後300年記念 英一蝶―風流才子、浮き世を写す―」展@サントリー美術館、の巻

          ひとつの作品ができるまで、の巻

          ここ2ヶ月ほど、来年1月に作品展に出展する作品を書いていました。 今回は割とすんなりいったのですが、これの前の作品は本当に苦労した・・・4ヶ月くらい格闘したかな。 その経験が生きて、今回は比較的短い期間で完成させることができました。 この作品がどのように変化していったか、記録するのも面白いかと思い、こっそりインスタに動画をあげてみました。 ご興味があればどうぞ・・・

          ひとつの作品ができるまで、の巻

          ゆるゆると書作、の巻

          今月は、日頃の練習よりも、来年1月の作品展用の作品制作中心のお稽古です。 ちなみにこの「日頃の練習」は「自宅でやりなさいよ」の言い換えなんだなと、密かに思います。 ここ数年、私は様々な書体(字体)を混ぜて漢詩を書くという作品にトライしています。 楷書と行書を混ぜると「楷行体」。 行書と草書を混ぜると「行草体」。 ちゃんと言葉があって、特にこの「行草体」は名筆と呼ばれる古筆には必ず登場しています。 私はその楷・行・草書に加えて隷書、金文、象形文字も入れて、漢詩の雰囲気を絵画的

          ゆるゆると書作、の巻

          臨書シリーズ 近衛信尹『新撰朗詠集』、の巻

          作品を書かなければ! という使命感に突如突き動かされました(いきなり!) 作品を書く前の儀式(ルーティン)は、私の場合で手慣らしの臨書でして、今回はゆったりした気持ちとアートな気持ちを掻き立てたくて、近衛信尹の続きを書くことにしました。 書き終えてから、「そういえば今日は今年最大のスーパームーンの日だった」と思い出しました。 おとといが後の月(十三夜)で今日がスーパームーン。 そういえば中秋の名月(今年は9月17日)も見逃したし、なんだか今年はちゃんとお月見をしていない気が

          臨書シリーズ 近衛信尹『新撰朗詠集』、の巻

          谷桃子バレエ団「レ・ミゼラブル」応援上映会@UDX Theaterに行ってきました、の巻

          昨日はアーティゾン美術館で「空間と作品」展を見てきたのですが、その前にどこに行っていたかといえば、秋葉原におりました。 ご縁をいただきまして、谷桃子バレエ団公演「レ・ミゼラブル」の「応援上映会」に行ってきたのです。 「応援上映」なんて、映画「ロード・オブ・ザ・リング」(20年前だよ!)以来のワタクシ・・・ しかも、めったに行くことのない秋葉原という土地で、もう色々なことでオロオロしてしまいました。 今回は時間の都合で13時15分の回を見ることになったのですが、これが私が8

          谷桃子バレエ団「レ・ミゼラブル」応援上映会@UDX Theaterに行ってきました、の巻

          「空間と作品」展@アーティゾン美術館、の巻

          ここのところ急激に、山田五郎さんのYouTubeチャンネル「オトナの教養講座」にはまりまして。 美術史は昔取った杵柄なので、さびた知識を掘り起こし、かつ「○ン十年もたつと研究って進むものだなぁ!」とか「わー、展示場所が変わってるよ!」とか、新しい発見もあったりして、大変日々楽しく過ごしております。 で、大学生だった当時はやはり専攻範囲が西アジア~中欧州くらいだったので日本の美術史、特に近現代は取りこぼしが多く、最近になって芸大美術館の「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」展

          「空間と作品」展@アーティゾン美術館、の巻

          オペラ『ラ・ボエーム』@東京芸術劇場、の巻

          ご縁があって、オペラ『ラ・ボエーム』を見てきました。 今作は、2024年の年末をもって引退することを表明していらっしゃる指揮者・井上義道さんのオペラ最後の指揮作品となります。 そんなことが頭の片隅にあってずっと気になっていたのですが、今回はご縁に恵まれての観劇となりました。 ラ・ボエームあらすじプッチーニのオペラのひとつとして名高い『ラ・ボエーム』ですから、いまさらあらすじを語るまでもないかもしれませんが、感想を述べる上での様式美として、簡単に。 既にご存じの方は飛ばしてく

          オペラ『ラ・ボエーム』@東京芸術劇場、の巻

          臨書シリーズ 空海『風信帖』、の巻

          久々の臨書シリーズ。 今回は空海の『風信帖』の続きです。 今日は体と心がふわふわしていたので、筆が自由に回って、それなりに空海の書の空気感をつかめた気がしました。 緩急自在で、連綿した後の角度に迷いがない。一文字ずつ覚悟が決まった字です。 書いているうちに無に入っていくので、自動書記みたいな感覚で書くといいのかも。 乱暴でも投げやりでもないのだけれど、覚悟が決まっているからあとはもう気楽に書けばいいやと、アンビバレントな不思議な心持になる臨書でした。

          臨書シリーズ 空海『風信帖』、の巻

          物、ものを呼ぶ展@出光美術館、の巻

          出光美術館と帝劇、しばしのお別れ出光美術館は、日比谷・帝劇のある帝劇ビルの9階にあります。 既報の通り、帝劇はビル(帝劇ビル)ごと建て替えることになっており、それに併せて出光美術館も今年2024年12月いっぱいで一旦閉館となります。 再開日程が発表されていないのは、帝劇ビルと国際ビルの両方(ちなみにこのビルは隣り合わせになっていて、地下1階と地下2階でつながっています)を建替える大規模再開発なので、まだ予定が見えないから・・・なのでしょう。 帝劇が閉まることで、日本有数の大

          物、ものを呼ぶ展@出光美術館、の巻

          臨書シリーズ 嵯峨天皇『李嶠詩』

          優雅な気持ちになりたい時は、天皇の書(宸翰)の臨書がいい!というのが私の密かな確信です。 というわけで、今回は引続き嵯峨天皇の『李嶠詩』の臨書を。 「鏡」の時の偏と旁の寄せ方がちょっと甘くて、ぼんやりしちゃったかな・・・ 以前にも書いたとおり、天皇の宸翰は墨が黒々としていてまろやかでふとましいものが多く、ゆったりと余裕を感じるものが多いです。 嵯峨天皇はそれに比べると、黒々と墨が乗っているのは変わらないのですが、だいぶ線の強弱(太いところと細いところ)の差が強く、美しいデ

          臨書シリーズ 嵯峨天皇『李嶠詩』

          #今月の書道 2024年9月、の巻

          今月は「明月流素光」。 明るくさえた月影が、地に白い光を流している・・・という意味だそうです。 9月長月、まもなく二十四節気の白露を迎えれば重陽の節句が来て、今年の中秋の満月も9月17日に控えています。 月が美しい季節へと変わりつつありますね。 先生に許可をいただいて、先生のお手本と私が書いた練習(先生に朱を入れていただいたもの)も並べることにしました。 まずは楷書から。 一番違うのは、「光」ですかね。 ちょっと締まりがなかった。 この原因については明確で、通常楷書は全て

          #今月の書道 2024年9月、の巻

          臨書シリーズ 近衛信尹『新撰朗詠集』

          私は割と粗忽者なのですが(なのでタイポも多い・・・)、本日、うっかり硯を落としてしまい、硯のふちが欠けてしまいました・・・とても悲しい。 こんな時は、連綿線が綺麗で、素直で気持ちのいい近衛信尹を臨書するしかない! ・・・というわけで、新撰朗詠集の続きです。 線が自由自在で、本当に気持ちがいい。 よくよく見ていると、にじみが薄くかすれが綺麗に出ているので、元々の紙はちょっとつるつるした、かなり上等な紙だったんだろうなぁ・・・と思ったり。 改めて、だいぶ筆の上の方をもって筆をく

          臨書シリーズ 近衛信尹『新撰朗詠集』