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いつかどこかの思い出

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現実へのぼんやりとした上書きのようなもの
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#私と彼女

空繭

「貴方に呪いを残す事にしました」  紫陽花で青白く染まる階段を下りながら、貴女は私の方を…

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結花

 彼女の姿が、見えた気がした。満開の桜の木の下、黒色に染め直した髪をなびかせて、艶やかな…

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