形ないもので在りたい。 触れられることによって私の中の「カタチ」が相手に刻まれてしまう。 その瞬間私と貴方との関係性は無ではなく有になる。 音は形ではなく空間として存在するのだから触れることは出来ない。 だけれど音という存在は形がないことによって記憶として遺る。 匂いも同様だ。 あの人の匂いが忘れられないと言って昔の恋人を思う人は少なからず居るように、形ないものはあるものよりもないものとしての印象を対象の脳内に焼き付けることが出来るのだ。 言わば一種の洗脳のように、より深く
どこにいますか、あなたは。私はずっとあなたのこと勘違いしてたのかな。あなたにとってのあなたが私が想定している物とは別であること。既に分かっていたはずなのに、遠くの空を見て夢の話ばかりしていた。堤防にあなたと寝転がって、世界がここで終わってしまえばいいのにと何度も思った。目を瞑ると消えちゃいそうだから、手を握って何度も温度の違いを確かめた。あなたって誰の事なのかな。他でもないあなたにだけはそれを分かってほしかった。
女の子は可愛くて優しい生き物なんだって幼稚園の時、先生が言ってた。 可愛さも優しさもなければ男の子になってしまうの?そんな訳はないけれど女の子はみんな可愛い。 可愛いって言葉はそれだけで魔法みたいなものなんだ。 優しさは誰が決めるのかな。 部屋に入った虫を、潰さずに外に逃がすことが優しさなのかな。 素直で愛嬌がある子が人気者なのは、必然なんだって生きてる内で実感する度に私、寂しい時に寂しいなんて絶対言えない。気持ちを伝えるのってなんでこんなに難しいんだろうね。 素直さとか愛嬌