201012 放置と共有の間

　往復440円かけて買い物に行き、40分で帰った。
　にっき。

　ギターのグッズを買いにバスに乗った。家からちょっと歩いたところのバス停には、公民館とかにあるような椅子が置いてある。というか、放置されている。前からあるのは知ってたけど、あんまり気にしてなかった。でもよく考えたら誰がいつ置いたんだろう、と遅れているバスを待つ間に思った。

　「放置されていて、撤去されていない」状態なんだと思う。わざわざ公的に設置された感じでは全く無い。ただクッションの部分が破れてめちゃくちゃ汚い椅子がそこにある。今日はいなかったけど、たまにおじいちゃんとかが座っている。汚いから私は使いたく無いけど、意外と需要があるみたい。
　放置とか不法投棄って言うと絶対だめだけど、こうやって共有財産として定着したものって意外とあるのかもな、と思った。不思議だなあ。

　そのあと、移動してバスを降りたらすぐ楽器屋に入った。「楽器屋さん」という空間は大好きなんだけど、なんでか長居できないんだよな。アコギ のサウンドホールの周りの装飾とか、アンプのつまみとか、五弦ベースのヘッドとか、いつまでも見られるものはいくらでもあるんだけど、だんだんちょっと怖くなってきちゃう。
　多分、高校から本格的に初めて、かなり真剣にやったけど、「私は玄人では無い」という意識があるから。周りがめちゃくちゃできる人に見えるから、素人がずっといてごめんなさいという気持ちになる。誰も気にしてないだろうし、今の見た目だとゴリゴリのバンドマンに見えるだろうに。

　あと、今日おバカだったこと。楽器屋でかなりデカめのものを買ったので他の店に入りにくくなってしまって、服でも見て帰ろ〜ができなかった。なんと滞在時間40分。おバカだねえ。
　帰りバスで座っちゃったけど、抱えるとかなり無理な体勢にならないと隣に座った人の邪魔になるから、すごい右足プルプルしながら乗った。黙って立ってた方が良かった。品の良さそうなおじいちゃんが隣に座ったんだけど、狭かっただろうなあ。すみませんって言ったけど、にこやかに返されて、なんてお上品なお年の召し方でしょう、と思った。多分駅地下のちょっといいお菓子屋の紙袋持ってた。絶対私は40年経ってもあのおじいさんみたいになれない。

　あと、これは学びなんだけど、「100均のニッパーじゃアコギ の5、6弦は切れない」。専用のやつ、どこやったっけ。