こころのハードル
なんか新しいことをはじめようと思った時。
なぜか、最初の一歩が出ない。
あんだけ考えたし、あれこれ調べたとに、なかなか行動に移せない。
そういうことありませんか?
それを僕は「こころのハードル」と呼んでいるのだけど、今日はそのハードルを飛び越える僕なりの方法を書いてみる。
まず重要なのは、マインド。
なかなかその一歩を踏み出せない理由は、「失敗する」ことを恐れてるからだと思う。
ここで言う「失敗」とは、「恥ずかしい」や「情けない」という精神的に傷つくという類のものもあれば、「お金」や「仕事」を失うという生活上のリスクも含むだろう。
ただ、僕はやりたい事を見つけ、「こころのハードル」と対峙した時、こう思うようにしている。
「最初っからできるやつなんかどこにもおらんっちゃけん。」って気楽に考える。
大人になるにつれ、不思議とみんな「最初からできないといけない」って思い込んでいる。
「失敗しちゃいけない」って、まじめに考えてるんだと思う。
でも、僕はその考え自体が間違ってると思っている。
逆上がりだって、自転車だって、最初はみんなできなかったはずだ。
どんなに運動神経がいいやつでもさすがに、最初からできるやつはいない。
逆にやりたいと思った事で、最初からうまくできたことが、なにかあるかと考えると、俺の場合は、ほとんど思い当たらない。
ということは、最初は必ず失敗する。
逆に言えば、「失敗すること=正しいプロセス」とさえ、思う。
そうすると、もはや何も恐れるものはない。
失敗したら、予想通り。いい感じ。
成功したら、あれ、やばいかも。
努力してできるようになった逆上がりとあっさりできてしまった前周り。
絶対、逆上がりの方がうれしいに決まってる。
そんなもんだと思う。
次に、行動。
これについては、「既成事実を作る」という方法がおすすめだ。
僕は半年ほど前から、突然社会人バスケを始めた。もちろんバスケは未経験。
ネットで調べると近くに社会人バスケのチームがあり、「仲間募集!」と書いてあった。
「やってみようかな」と思った時、ここのハードルが発動した。
「経験者じゃないし…」
「恥かきたくないし…」
「下手すぎて白い目で見られたら…」
というネガティブな感情が頭をよぎった。
その瞬間、先述したマインドで「ま、最初は下手くそで気まずくて当たり前か」と開き直り、「この歳でその気まずい感じなんかウケる!」と思うことにした。
そして、行動。
双子の娘を呼び、こう聞いてみた。
「パパ、バスケ始めようと思うけどどう思う?」
すると双子は「いいやん!バスケかっこいいよねー!」と言った。
その言葉を聞いた瞬間、掲示板に「参加させてください」と入力し、送信ボタンを押した。
その夜中、すぐさまネットでナイキの真っ赤なバッシュとボールを買った。
双子にも宣言した。
かっちょいいパパはやると言ったら、やるとこを見せねばならない。
許可もなく買い物もした。
これで行かなかったら、奥様の雷が落ちる。
はい、もう後はやるしかない。
それから半年、毎週日曜日のバスケは僕の楽しみの一つとなった。
起業においても同じ。迷っている人がいたら、あれこれ事業計画を考えるのも大切なことだが、とりあえず「会社を作ってみる」のもいいだろう。
司法書士さんに頼めば30万くらいで作れるし、事業内容なんてやりたいと思う事、そうでなくても興味があることを全部定款に入れとけばいい。
うちの会社も事実、「モデル・タレントの派遣」や「ネットショップの運営」など、今後全くやる予定もない事業が定款には記載されている。
好きな会社名をつけ、今の仕事の合間に自分の会社に想いを馳せる。それだけでも、景色が変わってくるかもしれない。
そして、来るべきタイミングがきたら、やりたいことに出会えたら、人生をかける覚悟ができたら、あとはやることは一つ。
思いっきり助走をつけて、めいっぱい飛ぶだけだ。
そうすれば、気づくだろう。
あれだけ怖がってたハードルが実は存在さえしていなかったことに。
では、また。
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